やまけんの出張食い倒れ日記 in 旅三昧

カテゴリー: 飛騨高山 の記事


あっというまに10月も終わりだ、、、週アス誌上の飛騨高山編も、今週発売号にて終了となった。

が!

誌面ではまだまだ、飛騨高山の魅力を紹介しきれていない!
だいたい旅三昧のページは、文字量が少なすぎるのである。それなのに、店の数はやたらと載せたがるという方針のせいで、ちっとも僕の連載っぽくない感じに仕上がってしまっているのだ。本当は、一つの店を1500字くらいかけてゆっくり解説したいのに、、、

ということで、この場(ブログね)を借りて、もっと書きたい店について言及するのである。

さて、今回の飛騨高山編では、ぜひとも訪れたい店があったのだ。

店名  食事処 一茶
住所  高山市朝日町23番地
電話番号  (0577)33-0736
営業時間  19:30~26:00
定休日  不定休

この店、僕は以前に一度訪問している。
2007年06月19日
飛騨高山はただの観光スポットではない! 実にハートウォーミングな人々の生息する、愉しい食の満載空間であった! その2
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2007/06/post_1024.html

この店の若大将と親父さん&女将さんの暖かいもてなしに、がっちりハートを捕まれてしまったのだ!
そしてこの旅三昧取材では、ばっちり事前に連絡をしておいたのだ。

「季節の旨いもん、食わせてくださいヨ!」

「了解、いろいろ用意してるからね~!」

と、同世代の若大将がかなりやる気を見せてくれたのである!

そして再訪。
若旦那とがっちり握手して再会をたたえ合ったのである。


この店は、どちらかというと観光客よりも、地元の料理屋の人たちなどが、店がはねてから食事をしたり、一杯飲む店として有名な店だ。だから、ほんとうに郷土の人たちが食べるものを置いてあるという、穴場スポットなのである。

そんな料理のなかから、僕がどうしても確保しておいてくれ!とお願いしたのが、飛騨名産の飛騨なすを焼いて、なかにネギ味噌を鋳こんだ焼きなすだ。

うまそうでしょう?
焼きなすにするまえの生の状態のなすは、どでーんとでかいものだ。


商売柄、なすについては結構いろんな産地のものをみてきたが、飛騨なすはその大きさと形状、肉質ともに初めて出会うものだった。焼きなすという調理法と、このネギ味噌が実によく合うのである。

ちなみにネギだって、普通のネギではない。飛騨ネギというものだ。あいにくこの日はまだ本格的な飛騨ネギシーズンではなかったのだけど、それでもこの時期とれるもので一番いいものを用意してくれていた。

これをたっぷり刻んで、卵焼きにしたのがまた旨い。

そして、僕が熱烈にリクエストしたのがこれ。

関西のひとはよーくご存じだろう、芥子豆腐である。
芥子豆腐は関西で夏に食べる風物詩だ。正直、10月以降に取り上げるには季節遅れではある。しかし、プリン型のような形の豆腐を割ってみると、なかにいっぱいの芥子が入った、その小粋な味に僕はノックアウトされた。今回も用意してくれ!とお願いしていたのである。

この芥子豆腐、この姿のままに鰹節とネギをたっぷりかけて食べてもいいのだけど、若旦那がおもしろい食べ方を教えてくれた。

まず、二つに割る。

割った断面にみえる芥子を掘り出し、箸で小鉢に移す。



そしたら、その芥子部に醤油を注いで、どろどろに混ぜる。

この芥子醤油を豆腐にかけて、さあ召し上がれ。

これが、芥子がまんべんなくヅンと鼻を射貫いて、実に旨いっ!
イイ食べ方を教わったのである。来年の夏はまたここに再訪して、心ゆくまで芥子豆腐を食いたいものだ。

ちなみにこの辺では豆腐の食べ方もさまざま。
これは、「こも豆腐」だ。

簀巻き(すまき)やコモなどで堅く巻いた豆腐を、煮汁のなかでことこと煮たものをいうそうだ。プツプツと穴が開いているのは、煮ることでできたスだ。煮込んで堅く締まった豆腐と、柔らかい味の出汁があいまって素朴に美味しい。

ほかにも、郷土料理ではなくても美味しい工夫をされた料理が多々ある。

飛騨牛の肉を刻み、揚げ油にも牛脂をからめたコロッケ。総菜用のできあいコロッケとの次元の違いがものすごい。

それと、強烈におすすめしたいのが、この鳥の唐揚げ。

うすくせんべい状になった揚げをかむと、ささみや胸肉のようなふわっとした食感なのに、しっかりとコクのある味がする!

「これ、もも肉なんですよ。もも肉の筋を徹底的に取り除いて、食べやすいようにしてるんです」

なんとそうか!
ひと手間をかけて、家庭では出せない味を出している!しかも手前のタレに漬けて食べるのだけど、このタレの出汁が利いていてまた旨いのである。

名物 すくなカボチャの煮物。


いやー
お茶漬けの店なのに、全然お茶漬けを食べていない。なんだろうなぁ。
このようにがんがんたべて、この日はまた次の店に移動しなければならないんだった。ほんとはここで轟沈するまで食って飲みたい。それは次回までとっておこうと思う。

一茶さん、ごちそうさまでした!

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週アス誌上で連載中の「旅三昧」飛騨高山編も第二回が掲載されている。
岐阜県はこれまで岐阜市、大垣市、郡上八幡市にはけっこうよく足を運んだけれども、実は飛騨高山には学生時代に一回行ったきりだった。その時も、「うん、観光地なんだなぁ」程度の感想しか残らなかった。

しかし、、、
飛騨高山はそんな生やさしい、よくある観光地ではなかったのだ!
それは先日、某電機メーカの仕事で一泊の出張に行ったときに実感した。
飛騨牛の流通現場を取材し、焼き肉を食べ、繁華街を歩き、早朝に朝市を見てあるき、でた結論だ。
高山は、観光地である以前に素晴らしい文化がある!それを確認するための旅三昧となったわけだ。


しかしまあ、とにかく飛騨高山は東京から遠い!
名古屋から特急でさらに2時間。計4時間を要する旅になる。でも、ここまで時間かけてくると、楽しまなきゃ損だよなぁという気にさせてもくれるから、旅にはある程度の距離が必要なのかもしれない。
それにしても名古屋から1時間経ったくらいからの車窓の風景が素晴らしい。峡谷から里へと変化していく様が実に旅心をそそるのだ!
時期的に田んぼの稲穂がきらめきそよいでいるのが実に美しい!


高山駅に降りる人のなんと多いことか!
やはり観光地としての位置づけが大きいんだと、今更ながらに再確認。
僕らが行ったときはお祭りの日程とは違ったのだけど、それでも人出は凄かった。

まず向かったのは地ビールレストラン「古里古里の里」。

なんとこの建物、ソーラー発電でビール工場とレストラン内の電力をまかなっているという!
集中制御システムが店内にあって、嬉々としてその説明をしてくれる社長さんが、「この人マニアだなぁ」と思わせてくれる佇まいなのである。

90年代、規制緩和によって多くの地ビールメーカが産まれ、そして荒波の中で消えていった。中にはとても飲めたもんじゃないような品質ものもなど色々あったという。だから、いま残っている地ビールメーカ(特に独立系)は、かなりの実力なんじゃないだろうか。

これは麦汁。麦芽糖が生成されているのでコックリと甘いのだ。

これはビールを瓶に詰める機械なんだけど、オートメーションではなくて、横に人が付いて、ビールに満たされると手で外して蓋を打ち込み、という手工業的な機械なのであった!

こうして出来上がったビールは3種。これがですねぇ、実に味わい深いのですよ。ピルスナータイプの一番基本的な味のものはキレが良く、アルトという茶色のものは爽やかなコクがあり、そして季節ごとに変わるシーズンビールが、麦の香りを残したもので僕の好みだったのだ。

いつもこの取材で思うんだけど、荷物にならなきゃ買って帰りたいんだけどね、、、
次回また再訪を心したのである。
ちなみにこの店にはもの凄い美人ウェイトレスさんがいる。正直なところ、僕とカメラマンの八木澤さんは、店内に案内されてしばし無言になってしまった。あとで顔を見合わせて「な、なんですか彼女の美しさは!」と二人してビックリしてしまったのである。どんな美しさかは、行ってのお楽しみということでね!

こんな風にして飛騨高山の旅が始まったのだ。

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プロフィール

やまけん

山本謙治(やまけん)
週刊アスキーで「旅三昧」を連載中の農産物流通コンサルタント。このブログは「旅三昧」に書ききれなかったエピソードを中心にご紹介します。本家「やまけんの出張食い倒れ日記」も随時更新中。

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