旅のさなかで、水先案内人である小石川さんの口からよく出てきたのが「このへんの小中学生は学校帰りに五平餅を買ってたべるんですよ」という言葉だった。五平餅か、、、なんか、でっかい餅に甘ったるい味噌を塗って焼いたやつだろう、、、と僕はそんなに惹かれていなかったのだが、、、
これは大・誤解であった!

取材で訪れたのは「あまから」という、数店舗展開しているという店。この店に入ったときから、ぷうんと香ばしい美味しそうな香りが漂っていたのだ!
通りに面した焼き場では、取材のための五平餅が焼かれている。こいつから漂ってくる香りが何とも凶悪に僕の胃袋を刺激するのだ!

その傍らには、、、すげー食をそそるオブジェが!

なんじゃこりゃーーーーー
たされたすり鉢に、特製の味噌ダレが、たぷたぷと音がしそうな感じに満たされている。その上にある五平餅は、思ったほどでかい団子ではなく、小さな一口サイズが三連になったものだった。

これどうやって造ってるのかと、お店の説明書きをみたら、つぶしたご飯を丸めて串に刺し、醤油、砂糖、胡麻、くるみなどでできた甘辛いタレをつけた焼いたもの、だそうだ。なるほど胡麻とクルミが入っているのか!それで香ばしいのだろう。

なんとこの五平餅、持ち帰りだけではなく店内で食べることもできる。
1本90円という安さ!たしかに小中学生が買える!
1人前は6串となっているようで、漬け物付きで540円だ。
五平餅定食というのもあって、五平餅が6本ついて赤だし、山菜、漬け物、フルーツが込みで800円。
とにかくリーズナブルではないだろうか。

でもって、食べてみてほんとにびっくり!
ごはんのつぶし加減が絶妙にほどよい食感で、それがまとう味噌ダレが実に最高!胡麻・クルミによって香ばしさがました味噌・醤油の甘辛さが実に実に食欲中枢を刺激する!ああ、もう一串!
これはマジで感動。思いこみでものを嫌ってはいけませんな。
恵那地方の伝統的ファーストフードは、ヘルシーで庶民的なすばらしきものであったのだ!
岐阜県no瑞浪(みずなみ)にすばらしいハム・ソーセージ発見! そしてアイドル誕生である!
2008年01月17日 12時12分 | 岐阜県恵那市
旅三昧の恵那編二日目は、恵那川上屋が誇る美女軍団の藤井・百町コンビが案内をしてくれた。二人がイチオシというハム・ソーセージメーカーがあるということで向かってみたのだ。

ちなみに僕も、カメラマンの八木澤さんも、ハムソーについてはいろんなメーカーをのぞかせてもらってきた。八木澤さんは某大手こだわり食品のECサイトの撮影を手がけている経緯もあって、いろんなメーカーの商品を試食されている。なので、だいたい旨いハムの公式というか、そういうのはわかってきたつもりだ。
しかし今回はいろんな意味で驚いた!
その驚きとは、まずはそのロケーションである。街道から山道をずーっと登り、周りに何もなく寂しい感じのカーブでいきなり小さく「中山道ハム」という看板が出ている。これを見逃したらアウト!
「こ、この道を入るんですかね、、、(不安)」
「そうだと思うんだけど、、、」
と前部座席で藤井・百町コンビがボソボソ話している。曲がって入っていくと、、、
あった!

ええええええええええええええええええええええええええええええ
この小さなプレハブですか?

ノックして入っていくと、作業用の白衣を来た女性が出てきてくださる。
社員の方か、、、と思ったら、この方が、中山道ハムを造るオーガニックフーズ社の平井さん。
しかも、この小さいプレハブは事務所か?と思いきや、ここで製造を行っているという。
「家族でやっていまして、そんなに大量に生産していませんから、、、」
と謙遜されるが、いろいろ置いてあるカタログ誌などをみたら、相当グレードの高い通販誌などに取り上げられているではないか! そうか、、、ハムソーのメーカーさんは、専業であればあるほど作業場は小さいのが通例であった。大メーカーは別として、百貨店への卸しや物産展対応を中心にしているメーカーさんはこのようにこじんまりとした作業場でやっているケースが多いのだ。なぜなら、燻製製品の工程はそれほど複雑なものではないから、製造量にみあった規模でやっていけるケースが多い。
そうかそうか、じゃあぜひ試食を、、、とお願いしている間に、我々取材班が虜になってしまったアイドルが居た!

平井さんの娘さんである「ゆずちゃん」である!
いやぁ、 もうみんなゆずちゃんフィーバー。 藤井・百町コンビは、さっきまで犬と遊んでたのに、こんどは子供できゃーきゃーである。八木澤カメラマンも、「じゃあ、ゆずちゃんに商品もってもらおうか!」と言い出し、こんなカットまで!

そうこうしているうちに、試食用にソーセージ各種とハム・ベーコンを焼いてきてくださった。
で、、、
結果的にいうと、これが超・絶品!
僕も八木澤カメラマンも、食べて無言で「ん、、、」と目配せしてしまった!

ソーセージは、ノーマルタイプにチーズ、チョリソータイプがある。シンプルな味付けながら、塩梅もびしっと効いており、ケーシングの堅さ・肉汁のほとばしり感が実によい!

ベーコンがまた、旨い!
ベーコンは塩漬け肉をいちど塩抜きして燻すが、一般的には仕上がりの塩分濃度が上品なのが多い。でもここのはびったし、酒も飲めるし、飯のおかずにもなるちょうどいい濃度。なにより香りのスパイス類をごちゃごちゃ使っていないようで、ストレートアヘッドな旨さがある!
いやー盲点でした。
裏を返して食品表示を見ると、亜硝酸塩なども使用していない。
「はい、余分なものはほぼ入れてませんから、、、それってあまり手をかけてないって思われそうですけど(笑)」
と謙遜するが、こいつぁ 旨い! びっくりしました。
ちなみにこのハムソーのレシピは、本場ドイツで修行したお兄さんが確立したものだ。お兄さんは実は恵那川上屋の職人として働いておられる。そのレシピを守っているのが、平井さんとお母さんである。果たしてゆずちゃんは、この店を継いでくれるんだろうか。ぜひ頼むよ!期待してるからね!

お別れの時間、ゆずちゃんが見送ってくれる。
ハムソーセージの世界は、インチキものが非常に多い。
そんななか、家族経営で信頼できるモノを生産しているメーカーさんは本当に貴重だ。
オーガニックフーズ「中山道ハム」。また、感動の出会いを体験してしまったのである。
旅三昧 岐阜県恵那市編 老舗和菓子の恵那川上屋の菓子類は、実に実に旨い~!
2007年12月26日 16時47分 | 岐阜県恵那市

現在、週アスで掲載中の恵那編。
先先回も岐阜の飛騨高山だったわけだけど、その地域の文化は全く違う!なんといっても恵那の人たちはよくしゃべる喋る、、、おもしろいことに、昔から恵那に居た人は当然そうなんだけど、岐阜や名古屋などの外からやってきた人たちも、コミュニケーション能力が高いひとが多い。これが土地のパワーなんだろうか。
さて
この恵那編、老舗和菓子メーカーである「恵那川上屋」さんの手引きによって実現した。農林水産関連のイベントに出席した際に、小石川さんという方が僕をみて声をかけてくれたのだ。
「やまけんさん!やまけんさん! ダンチュウに種子島の黒糖を書いた記事、読みましたよ!じつはうちは岐阜県で栗きんとんを造っている会社なんですけど、、、なんと種子島に黒糖工場を建てて、粗糖を何割か自家生産してるんです。」
ええええええええええええ
世に菓子メーカーは多々あれども、粗糖を自前で生産しているところなんてあったのか!
もう一つのビックリは栗。
関東で「栗きんとん」といえば、正月のおせちに入ってくる、ねっとりとしたアレを連想する。しかし岐阜では栗きんとんとは、和栗を炊いて、裏ごししたものを茶巾にキュッと絞った上品なお菓子を言う。恵那はこのきんとんに使う和栗の産地として有名なのだが、その恵那栗のなかでも超特選栗部会というのがあって、ものすごいハイクオリティな栗の生産農家から厳選して原料を仕入れているというのだ。
その二つにびっくりして、いつかは恵那に行ってみたいと思うようになったのだ。それが実現した。行ってみてびっくり、最高におもしろい土地だった、、、
で、今週号に載っているとおり、これが恵那川上屋の本店だ。

うずたかくお菓子が販売されている。
和菓子だけではなく、洋菓子も含め様々なアイテムが並んでいるのだ!

ちなみに主力商品である「栗きんとん」がこれだ!

なんとも潔くシンプルに美しいたたずまいではないか。
炊いた栗を裏ごししたものに、砂糖をほんの少し加えて茶巾にしただけ。だから、原料となる栗のよさがかなりの部分を占める。それを、生産者にまかせてしまうのではなく、生産技術の普及も含めて一体になって取り組んでいるのが、恵那川上屋のすごいところだ。
で、この栗きんとんのほかに感動した菓子がある。一つはこれだ。

「天日果喜(てんぴかき)」と名付けられたこの和菓子、もう、甘いものがそんなに好きじゃない僕がいちころに参ってしまったほどに旨い!オレンジ色の皮部は、なんと干し柿をペースト状にしたものに白インゲンの餡を混ぜたものだ。これで先のきんとんを包んでいるという、手の込んだ菓子なのだ。
実は、丸のままの干し柿にきんとんを包んだ菓子は、伝統的に昔からあるのだそうだ。でもこの菓子は、干し柿が干し柿以上のおいしさになっており、かつ皮のしっとり感と香り、そして中のきんとん部に至って舌が驚く様が、実に佳い!
これ、大傑作和菓子ではないかと思う。この味のベースがやはりきんとんだと思うのだ。ここがすべての価値の源泉だろう。
そしてもう一つ、、、

洋菓子コーナーで人気ナンバー1,2を争っているのが、モンブランならぬ「栗山」だ!

みよ、この堂々たる威風。
しかしこれはモンブランではないのだ!
フォークを刺そうとしても、軟弱なモンブランのように簡単には刺さっていかない!ずしんと重い感触のマロンクリーム、、、いや、クリームっていってはいけない。

なんとこれ、栗きんとんベースのモンブランなのである。
通常はなめらかに柔らかな食感にするために、クリーム含有量の方が多くなるはずだが、この「栗山」は、その真逆。しっかりと厳選された恵那栗の良さを引き出すため、栗含有量がやたらと高いモンブランに仕立て上げているのである!
実はこの朝、きんとんに天日果喜、そしてこの栗山ともう一種のモンブランを食べたのだけど、腹一杯。だって、徹頭徹尾・栗なんだもん!ヨーロッパでは栗をひいた粉をパンにしたという話をどこかで聴いたことがあるが、なるほど栗とは穀物だなと得心したのであった。
この傑作洋菓子を作り上げたのが、恵那川上屋が誇る職人、安藤さんである。

和菓子部門で商品開発をしてにらみを利かしているのはこちら、桑島さんだ。

いやー 超・絶品ですよ!
甘いものそんなに食べない俺なのに、、、
ちなみに同社のWebからは、栗山は冷凍品になるが、天日果喜や栗きんとんは普通に全国オーダー可能だ。
■恵那川上屋
http://www.mitsukaru.net/enakawakamiya/home/
僕もさっそく甘党の友人に送ったら、「すげー あんなの初めて食べたよ、旨い!」と絶賛だったゾ。
そんなわけで恵那の旅が始まったのでありました。





