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レア物!? CPUダイ入りアクセサリー

07-10-22
19:41

小西
小西

 以前に、発表会等でいただくおみやげの話を書きましたが、今回は筆者が非常に気に入っているノベルティーグッズの話をします。それは……

amd_dc2.jpg

 CPUのダイを直接埋め込んだアクセサリーです。CPUのダイはパッケージの中に封入されており、我々ユーザーが直接お目にかかる機会はまずありません。しかしプリントされた微細な回路のパターンが作り出す独特の模様は、ある意味美しさを感じさせます。どれも通常は販売されることのないもので、レア度も格別です(この業界的にはそれほどレアでもないですが)。

 一昔前に、プリント基板を加工して作ったアクセサリーが評判を呼んだことがありましたが、CPUダイを封入したCPUダイアクセサリーは、レア度と見た目の美しさから、もし市販されるようなことでもあれば、アキバあたりでは非常に人気を呼ぶのではないでしょうか。それでは筆者のコレクションのいくつかをご紹介します。


No.1:インテル ネクタイピン

intel1.jpg

 ずいぶん前にいただいた、金色に輝くインテル製のネクタイピンです。回路パターンがはっきりと区別でき、美しく眺めていて飽きません。

 中のCPUがなんだったのかは、いただいたのがずいぶん前のことだったので忘れてしまいました。おそらくMMX Pentium~Pentium IIIのいずれかではなかったかと思います。ダイサイズはおおざっぱに見て13×12mmほど、156mm2になります。キャッシュメモリーらしいパターンが少ない点からすると、MMX Pentium(0.35μmプロセスのP55C)あたりでしょうか?

No.2:インテル Itanium2のナニカ

ita1.jpg

ita2.jpg

 こちらは2005年か2006年末の懇親会でいただいた、Itanium2のダイを封入したキーチェーンアクセサリーです。中身は……Madison 9Mでしょうか。ダイの4分の3近くを占める、巨大なキャッシュメモリー領域が特徴的です。ダイサイズはおよそ21×20mm程度。400mm2を超える巨大な代物です。

No.3:AMD たぶんAthlon 64 X2

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 これもいつのものか覚えていませんが、AMDのデュアルコアCPUです。1つのダイ上に2つのCPUとキャッシュが実装されているのがよく分かります。CPUコアのパターンもはっきりと見えて、なかなか興味深いものです。

 中身はおそらくToledoと呼ばれる、現行世代の90nmプロセス・1MB 2次キャッシュ版Athlon 64 X2(または同級のデュアルコアOpteron)と思われます。ダイサイズは16×12.5mm程度で、約200mm2となります。

No.4:AMD クアッドコアOpteron

amd_qc.jpg

 こちらは筆者のコレクションの中でも最新の、BarcelonaことクアッドコアOpteronのアクセサリーです。写真の撮り方がヘボで(すいません……)よく見えませんが、4つのコアと2次キャッシュ、外周(ダイの左側)に配置された3次キャッシュなどが分かります(関連写真)。ダイサイズは17.5×16.5mmで、約289mm2とかなり巨大なものになっています。

No.5:インテル Pentium(バグ有?)

penti1.jpg

 最後にご紹介するのは、かの有名なPentiumプロセッサーの浮動小数点演算バグ(通称FDIVバグ)に由来するアクセサリーです。1994年に発覚したFDIVバグは、最終的にバグを持つPentiumプロセッサーすべての交換という結末に至り、米WIRED誌の記述によれば、約4億7500万ドルもの損失を同社に与えたということです。このアクセサリーに封入されているCPUダイは、おそらくそのバグを持ったPentiumのダイだったかと思います。ダイサイズはおおよそ18×16.5mm、約300mm2近い大きなCPUでした。

penti2.jpg

 このアクセサリーは事件後にインテル社員に配られたものと聞いており、過去の筆者の上司がインテルの方からいただいたもののようです。そのため、ほかのアクセサリーと比べて非常に高級感のある品となっています。このアクセサリーの裏面には、当時同社会長であったアンディ・グローブ氏が、事件後に社員に向けた有名なメッセージが刻まれています。

penti3.jpg

 簡単に訳しますと、「悪い企業は危機でつぶれる。良い企業は危機を生き延びる。偉大な企業は危機によって成長する」となります。FDIVバグを経験したインテルがさらなる成長を遂げたことは、ご承知のとおりです。

 ちょうどこれを書いている横では、食品製造会社が行なった不正を嘘で隠そうとしていたことが明るみに出たというテレビニュースが報じられています。果たしてこれらの企業は、グローブ氏の挙げた3パターンのいずれの道を辿るのでしょうか?

 さて、これら5品のCPUダイを眺めていると、最新のCPUになるほど、見た目の美しさという点ではいささか物足りない印象を受けます。とは言っても「昔のCPUダイのデザインは美しかった」という懐古趣味ではありません。製造プロセスが微細になるにつれて、細かいブロックや配線パターンが見分けにくくなっていくため、全体的に平板な印象を受けてしまうのです。プロセス微細化の思わぬ弊害(笑)でしょうか。

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