2011年11月
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 雑誌や本の仕事をしてきて、そこにデジタルがやってきたのを目の当たりにしたというより、私の身の回りでいろいろなことが起きた。アスキーという会社がパソコン通信なり、MPEGにも深く関わっていたり、月刊アスキーの編集部では、CD-ROMの『辞典盤』はNさんが、最初の本格的な小説の電子配信だと思う『ボヘミアンガラスストリート』はHさんが、「どうしてもやりたい」と言ってきた。

 そんな形でメディアの変化を見てきた私が、いまのネットをどう見ているか? みたいなことをまとめて書いたり、喋ったりすることはあまりなかったのですが、楽天SocialNewsさんに取材していただき特設ページに記事が掲載されています。『月刊アスキー』元編集長が語る 「おたく誕生からソーシャルまでメディアはいまどうなっているか?」。ちなみに、Facebookにも関連コンテンツがあり、私のテクニカル系情報収集の方法なんかが紹介されいます。ご興味のある方は、ぜひご覧あれ

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 昔のことといえば、先週、2011年11月20日は秋葉原で行われたアスキーフェスで、「帰ってきた! 月刊アスキー編集会議、懐パソで分かる明日のデジタル」なんていうトークイベントに参加。かつて机が3人並んでいたジャーナリストの塩田紳二氏、週刊アスキーの宮野編集長で、めちゃめちゃ古くてオタな話をしてしまいました。上の写真は、同じイベントで展示された「私が愛したモバイルたち」の風景。この内容は、Ustもされたのですが、何らかの形で動画かテキストで紹介されるそうなので、濃いめの人たちにはぜひ触れていただきたい。

 お知らせっぽくなったついでにもう1つ。来週の月曜(2011年11月28日)、日経新聞主催のビジネスセミナーに参加させていただくことになりました。「ビジネス力を高めるモバイルワーク術 ~トップランナーに学ぶ情報携帯端末を仕事で使いこなすノウハウ~」というもので、藤田明久さん(電通デジタル・ホールディングス)、美崎栄一郎さん(『iPadバカ』著者)、園田崇さん(ウフル代表取締役)にまじって、私は「情報携帯端末による調査データ利用で会議・プレゼンが変わる」というお話をさせていただきます。パネルディスカッションもあって、美崎さんとは、たまたま今日お会いしてとても話が盛り上がったこともあり楽しみ。


 冬もカレーですよね。『散歩の達人MOOK/東京カレーさんぽ』、この本、買いです。世界36カ国のカレーが集結!! 五感を刺激する104軒!とあるとおり、取り上げている店舗がとてもよく練れています。聞いたこともないお店や、名前は知っていたが行ってなかったお店がたくさん載っていて、カレー愛がムクムクと沸いてくる内容。どうしても、東京でカレー本を作ると北インド系が多くなるのですが、いつの間にか南インド系がこんなに増えたんだなということも教えられます。インドのITの本場がムイバイなど南インドでたくさんのプログラマが来日しているというのも関係しているのかもしれません。

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 これは行かなきゃと思ったのを自分メモ的に書いておきます。スパイスマジック(上野)、アールティ(秋葉原/インドスナック食べられる)、ダクシン(馬喰町/南インドミールスの写真がそそる)、ムーナ(下北沢)、PEPE(新橋)、ヴェジハーブサーガ(御徒町/南インドベジタブル系)、セイロン・イン(中目黒)、タップロボーン(青山一丁目/スリランカ)、ソルティーモード(恵比須/ネパール)、マルハバ(池袋/パキスタン)、ノング インレイ(西日暮里/ミャンマー)、からかうあ(牛込神楽坂/ハワイ)、葡萄舎(神田/南インド)……もっとあるんだけどこの辺にしておきます。どんなお店かは、『東京カレーさんぽ』を買って読んでみてくださいね。これは、あくまで私の好みのテイストだけですので……。

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 とびらには、「世界一のカレータウン/東京を食べ歩こう」という書いてある! まったく、そのとおり。そのむかし、私の米国に住んでいた知人が世界中を食べ歩いている味の達人みたいな人物に「世界一旨いカレーは日本の六本木にある」と言われたそうな。それが、どの店かは忘れたそうだが、我々は、カレータウンに住んでいるんですね。というか、インド人といえばシリコンバレーにも大勢住んでいて数百のインド料理店があると聞いたのは15年くらい前、いまも少なくないんではないですかね? 同じ頃、南インドのIT視察ツアーというのを企画して(当時COMDEX INDIAというイベントがあったのだ)、カレー食いまくり作戦を立てたものの1人しか申し込みがなく中止になったのを思い出しました。


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 肉骨茶(バクテー)という料理をご存知だろうか? シンガポールとマレーシアが本場の料理で、独特な味の薬膳スープに骨付きの豚のリブがたっぷり入っている。

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 これの味を説明するのがなかなか難しい。漢方スープに豚のリブがドンと入っているという料理。ニンニクや香辛料も効いていることもあり、油條(中華風揚げ)や油揚げなんかと一緒に食べる。ごはんにぶっかけてもよい。そうなのだ、「ぶっかけ飯」が好きな人は、間違いなくバクテー試してみる価値がある。

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 私が、バクテーを覚えたのは西荻窪の「夢飯」(Mu-han)で日曜だけメニューに出たからだ(現在はメニューにないようだ=写真は当時のもの)。その後、バクテーをもとめて東京中をさまよい歩いた時期もある。壁に陳健一の色紙も貼られている銀座の「ラサマレーシア」にも、もちろん、肉骨茶はある。

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 有楽町のコカレストラン跡で期間限定でやっていたその名も「新嘉坡式肉骨茶餐」(シンガポール式バクテー屋)。コカレストランの建物自体が、どこか日本ではない異国情緒をたたえていて大好きだったのだが、肉骨茶の専門店になった。シンガポールでは有名なチェーン店なんだそうな。胡椒の強いサラリとしたバクテー(これも写真は当時)。

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 ここ数年、よく食べているのが、水道橋の「海南鶏飯」のバクテー。ほどよいスパイシーさかげんとたっぷりのお肉で満足感が高い。海南鶏飯も、シンガポールの名物料理で、私は香港がまだ啓徳空港(1998年に閉港した九龍城の近くにあった空港ですね)だった時代に空港内のレストランで食べたのが印象的だった。

 しかし、最近、いちばん食べているのが今年6月に神楽坂にオープンした「新東記・神楽坂店」のバクテー。同じバクテーといってもお店によってまるで別の料理といってもよいほどの違いがある。オーナーのパトリシアさんによると、バクテーには「白バクテー」と「黒バクテー」があるそうな。白バクテーというのは、コショウやニンニクが中心の透明スープ系のバクテーで、黒バクテーは漢方を十数種類も使った濃いめの味のものである。

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 「はいはい、バクテーね。あの味ね」といっても別のイメージを思いうかべている可能性があるというわけだ。「新嘉坡式肉骨茶餐」は白バクテーだったし、水道橋の海南鶏飯も白バクテーといってよいだろう。実は、夢飯のは黒バクテーだった。黒でも具だくさんの野菜鍋みたいなのは私の好みではない。バクテーは肉骨茶で鍋ではないと思う。もともと、港で働く人たちのレッドブルみたいなもんだったというお話もあるくらいですからね。もちろん、白バクテーも旨い。しかし、2~3週間に1度は、腹の減ってきた午前中などに突然席を立って「バクテー~」と叫んでしまいたくなるのは、断然、黒なのだ。バクテーを語る人は黒バクテーを食してからにしてほしい。そして、6月以降、私は、ちょっと食べ物にうるさい連中と新東記で黒バクテーを食べているが、全員が、感動にうちふるえながら「旨いだよ」ということになる。

 ところで、最近、肉を食べると幸せな気分になるという話がネット上で話題となっている。肉類、とくに豚肉にはアラキドン酸という脂肪酸が多く含まれる。このアラキドン酸が、体内に入ると1992年にイスラエルで発見された脳が幸せを感じる「アナンダマイド」という物質が生じるのだそうだ。どうりで、ヨコ穴式住居に暮らしていた時代の記憶が、いま頭の中を横切った。

 ちなみに、「薬膳スープ」と書いたけど、これが個人的にはドクターペッパーの世界に通ずるものがある。つまり、コンピュータマニアの好きな味というか……。ということで、この年末のプログラマの忘年会は、バクテーパーティで決まりではないでしょうか?

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 ちなみに、お店の前にはこんな看板が……。でも、個人的には、ラクサもチキンライス(海南鶏飯)もいいんだけど、やっぱりバクテーなんだけどなー。要予約の「漢方皇帝鶏」(ハーバーチキン)も気になるのではありますが。

新東記・神楽坂店
http://kagurazaka-sintongkee.jp/
http://r.tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13127384/



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