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「擬人化ジャパン」というシンポジウムに参加させてもらいました(デジタルコンテンツEXPO 2010の主催者企画)。実は、「パネリストとして参加しませんか?」と言われたとき、いったい何を喋ろうか? と思ったのでした。ところが、これが興味深い内容でとても勉強にもなりました。
※ステージ背後での「はやぶさ」こと秋の『』さん。本物と同じくイオンエンジンは2個しか稼働しておりません(ブレていて申し訳ない)。
まずは、私が登壇者控え室に入ったとたんに感じた「空気」です。「はやぶさ」のコスプレをされている秋の『』さんが、イオンエンジンをランドセル状に背負って椅子に座っています。ここで、内容の事前打ち合わせとなるのですが、要するにシンポジウムの開始前から出演者たちは軽いパニック状態になっていたことを報告せざるをえません(すいません->関係者の方々)。
その擬人化に対する登壇者のピュアな態度がそのままステージに出たのか、真面目にしかしエキサイティングに、「擬人化って?」というテーマでお話ができたと思います。研究者(倉本さん)、擬人化作家(しきしまさん)、政策側(境さん)、コスプレイヤー(秋の『』さん)という立場の異なる方々とお話をできたのがよかった。
私のプレゼンは10分ほどだったと思いますが、アスキー総研の調査を下にしたデータの紹介が中心です。この日のお話のベースにした『「萌え」の構造と「擬人化」』でも、グラフを3つくらい掲載していますが、この日のプレゼンでは20個以上のグラフを使わせてもらいました。ニコ生やUstreamでご覧あれ(私の話は47分くらいから)。
時間が限られているせいで、いくつか言い間違えてしまっている部分があります。iモードの開始は、1995年ではなく1999年です。それから、擬人化に関するOくんのコメント「自分の好きなものが女の子だったらうれしい」のついでに出てきた、「ASCIIを擬人化したら頭のこの辺に“A”という文字とかくっついているとか」は、Oくんではなくて私の友人の息子さんのセリフでした(彼には「鴨川の法則」の現在状況の観測をはじめお世話になっているのに申し訳ない)。
※私は「擬人化」の前提となる「萌え」について語らせてもらった。写真は秋葉原の三月兎の店頭にならぶ「萌え」系入門書の数々。分子生物学から統計学、シーケンス制御という文字も見える。
さて、シンポジウムの最後に聞かれた感想でもそんなこと答えたのですが、擬人化というプロトコルはとても優れている。チェスや囲碁をする名人たちの脳の中では、人の顔を認識している部分が活性化しているという説がありますよね。人間は、人の顔や動作や雰囲気を読み取ることにたけている。
だから擬人化があふれてきても、それを吸収する側の処理能力もとても高かったりする。これは、「DNAコンピュータ」とか「粘菌コンピューティング」を超えた、「擬人化コンピューティング」なんではないかと妄想したくなる。
実は、Twitterのアイコンなんかはそうしたものの1つかもしれません、つまり、Twitter全体がコンピューティングなのだとするとあながちデタラメな話とも言い切れない(「Twitterはコミュニケーション革命なんかじゃない」参照)。
ヒトは、他の個体の気持ちを瞬時にして読み取れる能力を持ったからこそ、人間になりえたわけなのですよね。つまり、1人のヒトという制限されたスペックを超えたコンピューティングができたからさまざまなことが可能になった。言葉によってさらに加速されることになるけれど、言葉をこえたところにそれはある。人間は、ネットワークド・システムというわけなのだ。
ところで、Twitterのタイムラインを見ていたら、私が「今後は物作りの人に萌えを理解する属性が必要になるんじゃないか」と言ったのに対して、@Koedaさんが、「これはコミュニケーション、というか広告もそうだよなあ」書かれていたのが印象的でした。これは、「擬人化コンピューティング論」とは違ってすぐにやってくる話です(プレゼンで使ったシートを2枚ほど紹介しておきます)。
※いま「萌え」をリードしているのが「けいおん!」。お茶の水の楽器屋さんにいくと「けいおん!」な感じの女の子たちが楽器や楽譜を物色していていい感じです(グラフはMCS Elementsの出力より)。
※「萌え」系の人たちのメディア活用には独特のものがある。コンテンツ消費は積極的で早稲田のカラオケお店はアニソンばかりが利用されると聞きました(グラフはMCS Elementsの出力より)。
これくらいいまの20代を中心にした人たちは、新しいコンテンツ生活を送っている。
さて、私的には、楽しくいろいろ刺激もされたシンポジウムでした。企画・準備された方々には、本当にお世話になりました。登壇者の方々もお疲れさまです。
「擬人化ジャパン ~日本発・擬人化キャラクタがモノづくりを語る~」
ニコニコ生放送「擬人化ジャパン@DC EXPO 2010」
Ustream「擬人化ジャパン」
「萌え」の構造と「擬人化」
MCS 2010(アスキー総研のメディア&コンテンツ調査)
MCS Elements(同iPadアプリ=株式会社ユビキタス・エンターテインメント発売)
「Twitterはコミュニケーション革命なんかじゃない」
※少々冗長になったので少し短くさせてもらいました(2010/10/18)。
東京カレーニュース
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