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愛読誌『IT&家電ビジネス』(量販店の方々が読まれる業界誌ですね)の最新号によると、この春の携帯電話の販売に異変が起こっているそうだ。Gfk Japanのデータをもとに言っているのだが、携帯電話の売り上げに占めるスマートフォンの割合が、台数ベースで3割、金額ベースで4割にも達しているというのだ。
いくら携帯電話が売れていないとか、ソフトバンクの携帯売り上げの7~8割がiPhoneだと噂されていたりもするが、これは極端ではないか? しかし、今日も、裏神保町で3人の女子大生ふうが1人の手元を囲んで見ていると思ったら、それはiPhoneだった。
そこに、ドコモのXperiaの売れ行きも順調だそうだ。北米では、Android携帯の売れ行きがiPhoneに迫ってきているという指摘もある。iPhone×Androidの図式が、いよいよ際だってきているというわけだが、たまたまAndroidの先祖にあたる「Sidekick」のことを話題にしていたらあることに気が付いた。
それは、世界中を巻き込んで動いている「iPhone×Android」の図式を作り出した遠因は、孫さんのソフトバンクにありかもしれないのだ。
「Sidekick」というのは、02年に、デインジャー(危険)という名前の会社が発売したスマートフォンの“走り”といえる端末である。当時、「ブラックベリー」が、背広族向けにメッセージング端末として定着しつつあったところに、“18歳から34歳”までをターゲットに売り出された。メール、ウェブ、AOLを使ったチャット、新聞(ニューヨークタイムズ)、オプションで撮影、ゲームができる。折しも、アップルがiPodを発売した翌年である。
私は、ニューヨークに住んでいた @spike55tyo さんに教えてもらって、さっそく買って送ってもらい記事にしたのだった。デインジャー社は、創設者の顔ぶれも話題だった。元アップルの3人(うち2人は後にWebTV、1名はPowerBook150の設計者でフィリップスでVero 1を開発)という顔ぶれに、アップルの創業者のウォズニアックも取締役に名前を連ねていた。
ところが、先日、その後のデインジャー社とSidekickについて、改めて @spike55tyo さんに教えてもらったことがあった(Twitterの私のTL上で)。
それによると、Sidekick発売後の03年に、ソフトバンク系のVCが、デインジャー社に出資している。創業者のアンディ・ルービンが独立してAndroid社を設立したのはこのタイミングらしいのだ。05年にグーグルが同社を買収して、現在のオープン・ハンドセット・アライアンスとAndroidとなるわけなのである。
いまさらのようにSidekickを引っ張り出してみると、物理的なボタンが、Androidと酷似していることに気づく(ホームボタンやバックボタンが特徴的)。孫さんが、1兆7000億円も出して日本のボーダフォンを買収したのは4年後の06年である。孫さんって、03年には、もう携帯電話に興味があったんだということも分かる。08年には、マイクロソフトがデインジャー社を買収。
はたして、ソフトバンクがデインジャー社にお金を入れなかった場合、Andoridが、どんな道をたどったかは不明である。このようなプラットフォームを提案する会社としては、日本のアクセスなどもあった。存在しなかった歴史については何もいえないのだが、03年にアンディが独立していたことが、いまのiPhone×Androidの図式を生み出したことは間違いない。
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iPhoneとAndroid、どっちを使う?(続々々)http://research.ascii.jp/elem/000/000/029/29945/
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