« 液冷式LED電球 | メイン | TwitterやるならAndroid説 »
中国からの攻撃うんぬんで大統領もその問題を憂慮しているというグーグルですが、検索結果のリスティングに、サイトの中身の一部が表示されていますよね。グーグル以外の検索エンジンでもたいていそうなのですが。で、実際にそのサイトに飛ばなくても、そこに出ている情報だけで分かったりすることがあります。たとえば、
「アジャンタ 最寄り駅」
なんてグーグルで入れてやると、検索結果の画面がズラリと出てきて、「アジャンタ 最寄り駅 の検索結果 約 7,270 件中 1 - 10 件目 (0.28 秒) 」なんて、画面の右上に出てくる。
で、リスティングを見ると、ありました、私が求めていたのは「アジャンタ - 東京都千代田区 - 03-3264-6955 - 9199.JP街検索」これです。で、その下に、「最寄駅, 麹町駅(東京メトロ有楽町線)」とすでに知りたいことが書いてあるじゃないですか。
つまり、ここで何が起きたのかというと、検索結果のサイトにわざわざとぶ必要もない。
9199.jpというのはGMOグループの会社らしいけど、必要な情報はグーグルの検索画面だけで分かってしまいました。いまの場合、9199.jpに貼られたバナー広告をユーザーは見ることもありません。必要な情報だけがグーグルの画面に出てきて、場合によってはグーグルの検索広告は出て客の目にとまる可能性はあります。
これは、いまに始まったことではありませんし、グーグルは、本当に、ただユーザーの利便性を考えてうまくサイトの概要を出してくれているのだと思います。
というよりも、GMOさんの9199.jpのHTMLのソースコードをのぞいてみると、「アジャンタ - 東京都千代田区 - 03-3264-6955 - 9199.JP街検索」とあるんですね。つまり、9199.jpは、検索エンジンの結果リストで、電話番号なんかを教えることを自らやっているわけです。
「どうせ電話番号を知りたいんでしょ、それくらいさっさと教えてやらぁ」
ということでしょうか? ここで、得られる9199.jpさん側のメリットは、「9199.jp」という名前を覚えてもらえて、その好感度が上がるということでしょうか? なんとも複雑な気分になってきます。いずれにしろ、9199.jp側も、検索結果のリスティングが重要な情報画面であることを認識しているのですね。
ところが、今朝(2009年1月22日)のニュースによると「グーグルのふだんの検索結果が変わる」というのがありました。「これからそうなる予定」ということで、同社のオフィシャルブログにも書いてあります。
具体的には、検索結果の中の重要っぽいデータを並べて、強調表示してしまうというもの。オフィシャルブログの「Empire State hight」(エンパイヤステート 高さ)という検索例を見ると分かりやすいですね。新しい検索結果では、「11250 ft, or 381 m」という部分が強調表示されています。
というのが、次のようになるらしい。
察しのいい方は、すでにお気づきでしょう。これは、グーグルが昨年6月から公開している「Google Squared」の技術を応用したものなのです。つまり、検索結果を表形式にして分かりやすく見せるというサービス。その表の項目にあるような基本項目を検索結果で出している。
「Google Squared」は、個人的には、アマゾンの「Kindle」なんかよりよっぽど出版社にとってインパクトがあると思っています。いわゆる「マイクロフォーマット」というのもあいまって、いまウェブの世界の水面下で動いている最大インパクトを持った潮流だとも思えます(ここでは別の話題なので置いておくことにしますが)。
要するに、検索結果画面というのが情報画面になってきている。これを、「リッチスニペット」(Rich Snippets=スニペットは断片の意味)といったりするわけですが、今回のグーグルのアナウンスは、「それをもっと進めちゃう」と宣言したわけなのだ。
検索結果画面(それはグーグルにとっては、もともと重要な商売のフィールド)が、ちょっと注目かもしれません。
ところで、「アジャンタ 最寄り駅」とグーグルで検索したときの検索結果の「東京都千代田区にある、アジャンタの地図情報や電話番号です。東京都千代田区の周辺のグルメ、クチコミ情報もあります。 ... 住所, 〒1020084 東京都千代田区二番町3-11. 最寄駅, 麹町駅(東京メトロ有楽町線). 電話, 03-3264-6955 ...」ですが……。
数えていくとこれが131文字。検索結果のスニペットの文字数は、具体的にどう決められているのか知りませんが、だいたい見ていると110~150文字くらい。英語の「google.com」でも同じような文字数になっています。このくらいの長さの文字列、どっかで見覚えないですか? そうTwitterの140文字です。
検索結果の要約:150文字くらいまで
Twitterのつぶやき:140文字まで
グーグルの検索精度がさらに上がっていくと、本当に、検索結果のリスティングだけで、ほとんど済んでしまうことも増えるでしょう。人間がいちどに知りたいことは、これくらいの長さの文字列に入ってしまうからです。そうなると、なんだかグーグルが「つぶやいている」ような感覚になるかもしれませんか?
Twitterが世界中の数千万人のユーザーのタイムラインでダーッとこれを並べているのに対して、グーグルも毎月100億近いクエリ(検索)でダーッとこれを並べている。実際、この2つを使って、我々は、これから情報ライフを送るようになるような気がします。ここから先は、動画(ライブを含む)など、もっとリッチになっていくでしょう。
メディアとかコミュニケーションとか、検索とか、そういうものが取り払われるということです。
アスキー総研サイトのコラムで、「twiiterはコミュニケーション革命なんかじゃない(3)」を書きました。Twitterを日本で展開しているデジタルガレージの代表取締役/グループCEOの林郁氏にインタビューに行ったときの話。林氏の口から出た「正しい《原始インターネット》の時代」という言葉、本当にそうかもしれません。
「twitterはコミュニケーション革命なんかじゃない(3)」
東京カレーニュース
個人サイト(http://www.8-p.net)個人Twitter(http://twitter.com