2008年07月
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UEIの四畳半社長に声をかけてもらって、UstreamでiPhoneの話をする。1983年頃、私は、某社の半導体設計システム用の高速データベースの開発というのをやっていた。ターゲットマシンはVAX-11/780で、FORTRANでは満足できず(VAX-11はFORTRANマシン)、BLISSというシステム記述言語で書いていた。半導体の設計システム自体は、1台のグラフィック端末の前に、回路設計者と端末のオペレータの女性の2人がかりで使っていた。男性が「こここんなふうに」とか言うと、オペレータの女性が、タブレットの上でスタイラスペンを走らせる。複雑なジェスチャーがいろいろあって、なんとも効率的に回路の図面を直していくのだった。当時のポインティングデバイスといえば、トラックボールやジョイスティックだったが(さすがに、ライトペンは見なくなっていた)、どれも操作はもどかしく、タブレットの威力は絶大だったと思った。ところが、ある日、関係者の間に「マウスというものがあるらしい」という話が飛び込んでくる。
ひさしぶりに本を書かせてもらった(実は、ひさしぶりでもなく1月に『3日で作るPHP』を出していました。もっとも、これはプログラミング本)。今回のは、『ジェネラルパーパス・テクノロジー/日本の停滞を打破する究極手段』という本で、野口悠紀雄さんとの共著となっている。日本経済とITとの関係を問う内容である。
アスキー新書
『ジェネラルパーパス・テクノロジー/日本の停滞を打破する究極手段』
http://www.ascii.co.jp/books/books/detail/978-4-04-867240-5.shtml
野口悠紀雄、遠藤諭 著
定価:780円 (本体743円)
発売日:2008/07/11
形態:新書 (192ページ)
ISBN:978-4-04-867240-5
日本の経営者や中堅以上のビジネスマンは、ITといわいれると、「PCやサーバーを使った情報システムですよね」とか、「ネットや携帯などのデバイスを使って便利になる奴」とか、「光ファイバーが日本全国に行き渡って実現されるライフスタイル」とか、そんなふうに考えている人が多いのではなかろうか? それらも、ITなのは確かだろう。しかし、それがITの本質なのだろうか?
日本経済の不調の原因は、とかく80年代のバブル崩壊から立ち直っていないことだなどと言われるが、もっと本質的な理由がある。それは、80年代の後半から00年代にかけて起こった「IT」を、日本の企業や政府などの基幹系のシステムが生かしていないことにある。日本の情報システムが、80年代までの古典的な情報処理から抜け出せないでいることは、経済産業研究所が平成19年3月に報告した『IT 戦略と企業パフォーマンスに関する日米韓の国際比較』でも明確に指摘されている。日本は「IT革命」という言葉は受け止めたが、その本質を生かし切っていない。
私が、執筆を担当したのは、2章、3章、6章の一部。2章の「ITとは何か?」は、某競合社の知り合いが「ここだけ取り出してITの教科書にしたら?」と言ったくらいの入門書的な内容になっている。つまり、従来ならコンピュータ書籍売り場に行かないと、手に取ることが出来なかったようなテーマである。可能な限り情報をそぎ落として書いていて、自分でも厳密にはこうなのだがという部分もあるのだが。しかし、これによって(手前ミソだが)ITの本質のいくらかが見え、これから何が起こるかさえ、おぼろげながら見える気分になるはずである。だから、日本の経営者やビジネスマンにぜひとも読んで欲しいと思う。
7月10日、代々木上原のPlug-in CafeでKNN神田さん主催の「祝!iPhone発売前夜祭"iPhone Night" 」。林信行氏、チバヒデトシ氏らとiPhoneについて喋る。イベントが終わったら、プレジデント社のIさんがやってきて、「dancyu編集部から伝言をあずかってきました」と言われる。7月7日のこの日記“吉本隆明によれば「カレーの古典時代は終わった」”について、「3600食という数字は、表に出てくる数字であって本当はもっと食べている」とのこと。それって、たぶん1万食くらいになるということ? やっぱり、そうでないとねー(そういえば、ちょっと前にこんな記事も話題になりました)。それより意外だったのは、1990年の創刊から数えてまだ13回目のカレー特集だということだ。「男子~」がdancyuの「dan」の意味だというのなら、男の子の大好きなカレー特集はもっとやっていたのではないかと勝手に想像していたからだ。
男の子がカレーを好きなのは、そのお皿の上に、未知のものへの憧れを重ているからではないかと思う。誰の脳みその中にもその人なりの百味箪笥というものがあるでしょう。どんなカレーを食べるときにも、その箪笥の小さな引き出しをあれこれと開けてみる気持ちよさというものがある。つまり、舌と脳みそが直結する食べ物。そんなことを考えていると、「これ食べれるか?」とか「これを食べると旨いか?」が、サイエンスの始まりだとも思えてくる。料理というものは、本来、そういう自然科学的なところがあっていまさら何を言っているの? と言われそうではありますが。とにかく、dancyuは、もっとカレーとかの話をやるべきだと思うのですが。
ところで、最近の私のいちばんのオキニなカレーは、神田錦町の「シャヒダワット」のシンキのスープ(上の写真=失礼しました。カレーではありません)。入っているのはチベットのオシンコみたいなもんらしい(メニューにはない料理です=いつもある材料ではないらしくお店に迷惑かかるか?)。ちょっとしみじみ自分も沢庵でカレーを作れないものか? などと想像するのが楽しい。ところで、「電脳空間カウボーイ」にシャヒダワットでのお喋りが上がっている(http://keith.weblogs.jp/cyberspace/2008/07/ s-1283.html)。「んま~い」の連発。ただし、この日はシンキは売り切れ。カレーは1皿にとどめ、アツァール(1枚目の写真=これが見た目は平凡なイモサラダに見えるけどまったく新しい体験ができるといっても大げさではないおいしさ)、モモ、ダヒワラ、プーラオライスなどを攻めてみるもよし(下の写真=これだけでおかずいらずのおいしさ=もちろん食い意地のはった私はカレーも食べてしまうのだが)。
『dancyu』が「日本一のカレー集めました」という特集をやっている。聞き捨てならないと思って手に取ってみると「創刊17年、3600食の結論」などと書いてある。「何が3600食なのだ?」といぶかりながら手にとってみる。すると、まず吉本隆明の「カレーライス記」。ここだけの話だが、私は、吉本隆明って、食べ物の本しか頭に残っていない。その食べ物に対する語り口が好きなのだ。この文章では「カレーライスの古典時代は終わった」とある。詳しくは本を読んでくださいね。
それから、ページをめくると枝川公一氏の「沖縄のカリーリーフ」の現地訪問記。日本のカレーの世界の近年の大事件といえば、この国産カレーの葉しかないだろう。私も、御徒町の吉池で買っているけれどあのゴマのようなカレーの葉の不思議な香りは、カレーに対する考え方を75度くらい変えてくれる効果がある。生のカレーの葉って乾燥もんとはまるで別もんなんだけど(鼻で匂いを嗅いでいるだけでサイコー)シーズンオフはないのが難点。
「フムフム、で、何が3600食なのよ?」などとページをめくっていくと、1990年の創刊から数えて13回目のカレー特集です。掲載したカレー店は延べで550店を超えました。1回の特集ができるまで、平均すると300食近く! いやぁ、よく食べました。その成果が結実した特集です」などと書かれている。なるほど、550店×300=3650というわけで、3600食となったわけなのか……いや、うらやましい(以前、私は自分が食べたアジャンタのカレーの数を試算したらそのくらいの数になったことがあったのだが=http://blogmag.ascii.jp/tokyocurrydiary/2006/08/post_15.html)。知らないお店が何軒かあるので、行ってみたいと思う。しかし、カレーを1人、2人で食べに行っても、いろんなメニューを試せないんですよね。カレーの研究会を作るしかないのか。ちみなに、写真の金のスプーンはdancyuの付録です。
東京カレーニュース
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