2007年04月
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▼長暇貧二じゃなかった永島慎二の『黄色い涙』が映画になっている(http://www.kiiroi-namida.com/main.html)。その昔(20年以上前)、新宿のTOPS(当時はサイコロみたいな二階建てだった)に行くと、何かの本で見たことのあるヒゲと丸メガネの人物が1人でコーヒーを飲んでいる。私はテーブルに近づいて「永島慎二さんですか?」というと、人物は「はい」と答えた。「新宿で永島慎二に出会うなんてラッキー!」といっても、分かる人は少ないでしょう。永島慎二のマンガでは、新宿で夜を明かした若者たちと電車の始発が「プァーーン」てな感じで走る、ハトが飛んでるなんて風景が象徴的なカットだからだ。永島慎二といえば、私が好きなのは『そのばしのぎ犯罪』という作品。丸井太郎という強盗が、あるときひとりで部屋で死のうとしていたそのばしのぎという男と出会う。二人はコンビを組んで仕事するようになるが、あるとき警察署長の娘カオリと丸井は結婚することになり、足を洗う。みんなで楽しい生活が始まるが、強盗をやっていたことを告白しそうになった丸井をしのぎが気絶させてしまう。丸井は、ほとんど口をきかなくなり病院で木彫を始める。その木彫が、有名美術評論家の五味川氏の目にとまり、丸井は先生、しのぎはその代理人となる。丸井は、小平の自然の中の一軒家に一人で住むようになるが、いろいろあって、しのぎは破産、実の妹捜しの旅に出る。丸井も、社会復帰してラーメン屋をはじめるが、さらにいろいろあって、登場人物たちがみんな集まって模型飛行機で遊んだりして過ごすようになる……というような話(http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=6418)。私ならこちらを映画にするが。ひょっとしたら、マンガの段階での完成度が高すぎるか。なにをタワゴトを書いているのかと思われるかもしれないが……、文字と絵と擬音とか動きや光の余韻というのか。『黄色い涙』の犬童一心監督は韓国テンジャン女子に人気だとか。はたして、どんな仕上がりになっているか気になる。新宿のTOPSで、永島慎二と遭遇してからしばらくして、私は、阿佐ヶ谷の永島さんの家に遊びに行った。いろいろと話をしたのだが、「いま何をやってんですか?」と聞くと、「サラリーマンとしてアニメを描きに会社に通っています」と言われたのだった。それは、『象のいない動物園』だったのだけれど。 ▼永島慎二で思い出したのは、『宇宙戦艦ヤマト』が、社会的にも注目されだした頃。どこかで、これに触れた文章を書いていた。宇宙戦艦ヤマトが軍国的だとかいう議論があるけど、この作品のおかげで自殺しないでいる子供もいるというような内容だったと思う。これは、いかにも平和主義的な永島慎二としては意外な発言で、それがかえって印象深かった。 |
▼ここんところ私のいちばん気に入っているテレビドラマは、『天才数学者の事件ファイル』(“NUMB3RS”)であるという話は、一度ならず書きました(http://blogmag.ascii.jp/tokyocurrydiary/ 2007/01/post_23.html)。そんな超ハマっている番組のシーズン2が、4月19日から始まるってんだから、ちょっと韓流ドラマにハマっているオバちゃんの気分な私である。スカパーの「FOX CRIME」で、#1、#2と放送。ご興味のある方はご覧アレ。などと書いたのだが、#1、#2といえば、私は、シーズン1の#1と#2を見てないのでありました。日本でDVDが出るとも思えず。輸入しかないか? 数学好きでない人にもとっても楽しめるドラマ。
▼ウィルコム・ファン(http://www.willcom-fan.com/wzero3/)のソフトウェアコンテスト表彰式で、東京国際フォーラム。金賞の「バーコードスキャン機能つき蔵書管理ソフト「Kinjiro」ver1.0 」は、便利そう。これのためにW-ZERO3を買う人も出てくるのではないか? W-ZERO3のカメラで本のバーコードを読んでやると、アマゾンのAPIを使って書誌データを引っ張ってきて蔵書データベースを作ってしまう。もちろん、書店でもできるはずで買いたい本リストにも活用できるはず。ところが、受賞式後のお茶会で作者のKanawha St.さんに聞いたら、いわゆる「シャッター音」が鳴ってしまって、書店内で使うのには勇気がいるそうだ。そこで、「それなら、シャッター音の逆位相の音を作っておいて鳴らしたら?」と提案。自分でもなかなかいいアイデアだと思っていたら、すでにW-ZERO3のシャッター音を消す裏技がネットには書かれていた。とにかく、蔵書家なら欲しいシステム(要W-ZERO3ではありますが)。
▼気になるニュース:「iPod リナックスを標的とする初めてのウィルスが出現」(FujiSankei Business i、2007年4月7日)。「iPodへの感染を目的に設計された初めてのウィルスが登場したそうだ。「ポッドソロ」というウィルスだが、iPodにLinuxがインストールされている場合のみ感染するという。かなり、絞ったというか、濃い話。「概念実証型ウィルス」だそうで、要するに悪意のあるプログラムを作れる可能性があることを示すだけの目的のウィルスらしい。なんだか「概念実証型」という言葉を流行らせたい気分になる。
▼アジャンタで仕事をしようと思って出かける。チキンカレー、インドコーヒー。社長のジャイ・ムールティさんがやってきて、「うちは、今年50周年なんですよ」という。阿佐ヶ谷で、創業したのが1957年。社長さんによると、いまとにかく東京にインド料理店が増えているそうだ。正確には分からないのだが500店はあるんじゃないかという。「なんで、そんなにあると分かるんですか?」と聞くと、出入りの業者の話を総合するとそうなるらしい。インターネットタウンページで、「インド料理店」とひいても200店にも満たないのだが、なにしろ出入りの業者というのが説得力がある。タンドールを納品する業者があるのだが、毎月、タンドールを納品しているそうだ。
▼『ナイトミュージアム』を観に行ったら予告編で「Macをはじめよう」のコマーシャルに続いて、夏公開の映画『ダイハード4.0』の予告編をやった。この2つの関係についてはascii.jpの「遠藤諭の“ご提案”」(http://ascii.jp/elem/000/000/022/22308/)をご覧になっていただきたいのだが、ちょっと訂正。この記事は、「Macをはじめよう」でググるとアップルのサイトの次に出てくるんだけど、指摘される前に書いておいたほうがよいかもしれない。コラムは、ジャスティン・ロングという役者が、米国版の「Macをはじめよう」(Get a Mac)の広告でマック君をやっている。この役者の起用は、実に絶妙で、隠れファンとしてはそのあたりひと言言いたい……てなところだった(ご提案自体はもうひとつパンチなし)。その中で、私は、
「ジャスティン・ロングだが、夏に公開の『ダイ・ハード4』では、サイバーテロリストとして登場するらしい。なんと、セキュリティを破る側に回るのだ。」
なんて書いた。ところが、予告編を観ると主演のブルース・ウィリスに手を引かれるようにして、オロオロとついて回る姿が出てくる。頭上にブッ飛んできた車を、車と車の間で頭を低くしてなんとか避けるシーンのちびった感じなど、ジャスティン・ロングの持ち味は十分に発揮されている。なのだが、この映像を見る限り、ジャスティンの役どころはサイバーテロリストではなく、ブルース・ウィリスと一緒に戦う側みたいである。映画評論家スジでは、このサイトの存在を言うと仕事がなくなるのでこっそり観ているというサイト「ロッテントマト」にも書いてあった(http://www.rottentomatoes.com/news/comments/ ?entryid=364442)。やはし、なかなかあのノリの好感度が上がっているんである。ちなみに、映画のタイトルも『ダイ・ハード4』ではなくて『ダイ・ハード4.0』(!)でした、失礼しました。
▼『ねにもつタイプ』(岸本佐知子著、筑摩書房刊)読了。『物理学はいかにして発見されたか』(ファインマン著、江沢洋訳、岩波書店刊)を読み返していたら、物理法則には過去と未来の区別がないと書いてある。ちょっと不思議な感じがする。
東京カレーニュース
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