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昨年秋にケルンで開催された「フォトキナ」で展示された一眼レフ「Olympus E-400」。ちょっとした気分の作用で、英国のカメラ屋から取り寄せて買ってみた。本体と14~42mmと40~150mmの2本のレンズキットで、699ポンド。1ポンド=228円とすると、約16万円という買い物になる。これに、オプションのバッテリをeBayで2本手に入れた。3カ月ほど使ってみた感想は悪くない。なんといっても、本体375グラムは、いままでのどのデジタル一眼レフよりも軽いのだ。
先頃、そのオリンパスから「E-410」が発表されて、4月下旬に発売されるとアナウンスされた。同じレンズ2本のキットが、約12万円と予想されているから、私は、日本版の発売までの5月という時間×気分を約4万円で買ったということになる。
ところで、この「E-410」、たいていのメディアでは「昨年欧州で《E-400》が発売されて国内での発売が待たれていたものだ」などと書いてある。しかし、4万円も高く買ってしまった私には、ちょっとだけ気になる。そこで、スペック表をざっと比べてみただけでも、以下のような違いがある。
E-400 E-410
撮像素子 10.8M CCD 10.9M Live MOS
ライブビュー なし ○
液晶 21万5000画素 23万画素
画像エンジン - TruePic III
USB USB 1.1 USB2.0
Live MOSは、同社が開発した低消費電力で低発熱、かつノイズも少ない撮像素子である。撮像素子と画像エンジンが両方とも変わっているから、さぞかし絵作りは、大きく趣が変わっているのだろう。ASCII.JPのKQくんは、私のE-400をいじっていて、あれこれ撮影画像のクセについて論じていた。「なんで、こんな色になるのか?」、「オリンパスは、こうなんですよ」とか、どうも3/4型の撮像素子を使う「フォーサーズ」の規格そのものに、いくらか疑問があるようすである。
しかし、心臓部が入れ替えになっているからには、E-400とE-410の「10」の違いは、小さくないはずだ。E-410は「E-400の国内発売版」というよりは、オリンパスが作りたかったのはE-410で、そのプレバージョンがE-400だったというのが、たぶん正しい。Live MOSの低消費電力のおかげなのか、ライブビュウができるようになったのは、ちょっとうらやましい。私のようなイージーかつ見本市での人垣超えの撮影なんかをやりたいユーザーには、ぜひとも欲しい機能なのだ。
とはいえ、このカメラの最大の特徴は、本体約375グラム(ボディのみ)という軽さ、129.5×91×53mm(幅×高さ×奥行き/突起部含まず)というコンパクトさに尽きる。ボディの軽さは、キヤノンの「EOS Kiss Digital X」の約510グラム、ニコンの「D40」の約475グラムよりも、大幅に下回る。重さの比較は簡単だが、大きさの違いもあなどれない。それぞれ、約142×99×72.4mmと約126×94×64mmだから、占有体積は、かなりの差。実際、カバンに入れて持ち歩くとすると存在感は、かなり違ってくる。
オリンパスといえば、「小型・軽量……」というフレーズで始まるテレビコマーシャルを、いまでも覚えている。古い話をと言われるかもしれないが、1972年に同社が発売した一眼レフカメラの「OM-1」である。実は、いま調べてみるとOM-1の発売のほうが1年早いのだが、英国の経済学者E.F.シューマッハが『スモール・イズ・ビューティフル』を書いて話題になっていた頃である。それは、いかにも肥大化した文明に対する、新しい製品作りの道を示すものだったと思う。
OM-1で思い出したのは、E-400とE-410のデザインである。さすがに、OM-1ほど古典的なデザインではないが、このE-400とE-410、わざわざ保守的な見栄えにしたのではないかとも思えてくるのである。いまどきの一眼レフらしいグリップも強調されておらず、銀塩カメラなのかと勘違いされそうになったりする。しかし、この小振りなところと、保守的なデザインは、目下急増中のギャルやオヤジのフォトグラファーたちには、ピッタリではないかとおもう。なぜ、ギャルとオヤジが一緒なのかと突っ込まれそうだが、どちらも軽いだけでなく「カメラらしいカメラ」が好きだと思うのだ。
いかにも小型・軽量なE-400。E-400とE-410の外観は、型名の印刷以外は、ほとんど同じである。唯一の違いは、E-400では「Fn」となっている液晶右側のボタンが「ライブビュウ」のためのボタンになっている。
実は、EOS Kiss Digital Nを現在も併用中(右がEOS、左がE-400)。EOSには、広角ズームレンズや明るい標準レンズなどでの撮影に使用。両機のボディのサイズやデザインの違いが分かる写真。
▼東向島で「日本香港国際交流プロジェクト/見知らぬ人々 - 陌生人」というイベントに行く。香港の若手アーチストが、日本で1カ月滞在して作った作品。駅付近とかにある喫煙スペースでじっと待っていて、やってきた人にタバコの火を差し出すだけのパフォーマンスとか、東京の地図の折れ目のところをずっと歩いたという奴とか……。さすが1カ月の作品となると、コッテリ感には乏しいが、東京っぽい内容になっている。エミー・チェンという女性の作品は、私はDiscovery Channelの「ロンリープラネット」で見たことがある。
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