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▼気になるニュース:「サービス積極開発・強敵はグーグル」(日本経済新聞/2007年1月30日)。ビスタ発売に関して、ビル・ゲイツ氏へのインタビューが掲載されている。「ネット検索や広告ではグーグルに比べ出遅れ感がある」との問いに、ビルは「確かにグーグルは手ごわい。IBMが聞けばがっかりするかもしれないが、創業以来、グーグルが一番の強敵かもしれない」と答えているのだ。 この新聞記事を書いた記者も、この発言に「オヤッ?」と思ったのではないかと思う。マイクロソフトにとって、いままでで最大の強敵はIBMだったのか? いままで、マイクロソフトのライバルと思われてきた会社はたくさんある。 ・デジタルリサーチ(1980年前半~中盤) もちろん、アップルという会社が、30年間、同じ業界にいるのだが、これは別格だろう。それに、その関係は、なんとも微妙で私にはよく分からない。アップルの8ビット時代のヒット製品「Apple IIe」には「MICROSOFT」のロゴの入ったBASICのチップが入っている。 マイクロソフトが、IBMの初代「The PC」にMS-DOSを提供したことが、今日の成功に繋がっていると思う。当時のMS-DOSは、同社のBASICを動作させてるためのオマケのようなものだったが、これが、マイクロソフトの世界制覇に繋がったという話を疑う人は少ないだろう。マイクロソフトとIBMの関係は、その後、PS/2の時代までそれほど悪い関係ではなかったはずだ。 それでは、IBMは、いつマイクロソフトの強敵となったのか?つぶさに両社の歴史を並べて見たわけでもないし、私は、どちらの関係者でもないのだがどうも見あたらない。実は、私も、この新聞記事を読むまで気が付かなかった。それでも、過去のマイクロソフト関係者の発言やなにかを頭の中でたぐりながらやっと気が付いた。 それは、前コーポレート広報のY氏が言った「マイクロソフトは、どこまでいってもカウンター」なんですよという言葉である。マイクロソフトは、IBMが築き上げたメインフレームを頂点とするコンピューティング全体に対する、パソコンによるカウンターだったのだ! それは、いまから何年も前の発言であることに注意すべきなのだが……。 |
1月25日の日記で「三等分家」について書いたら、「エンドウさんだって角の三等分の話を書いてたでしょ」と言われた。「三等分家」というのは、英語では「Trisector」と言って解けないことが証明されている「任意の角の三等分の方法」を、「できたできた」と騒ぎたてる人のことらしい。なんだか、オレも三等分家と思われているのもクヤシイので、こんなニュアンスの原稿だったのだよというのを、面倒なので全文引用しておくことにします(初出『月刊アスキー』1992年5月号、『近代プログラマの夕2』アスキー刊)。題名は「大工の源さんならデキルだよ」という文章だ。
任意の角を3等分する
ギリシャの三大難問といえば、「任意の角を3等分する」、「立方体の2倍の体積の立方体を作る」、「円と等しい面積の正方形を描く」の3つの作図問題である。
この3つの問題、ギリシャ時代というからには、実に、紀元前4世紀頃から2000年間にわたって解かれたことがないということになる。中学校の数学の時間などに、カーディガンなど妙に似合っちゃう数学の先生が、「任意の角を3等分する……」などと黒板にわけじり顔で書きはじめたりする。それで、クツワの三角定規と鉛筆装着型のコンパスであれこれやってみるのだが、そうは簡単には解けるはずがない。という経験のある方も少なくないだろう。
とくに「任意の角を3等分する」という問題は、シンプルそのもので、手のひらに入るちっぽけな知恵の輪を思わせる風情があった。ところが、他の2つの問題とともに、久しく作図不可能とされてきたのである。それどころか、すでに解けないことが代数的に証明されているはずのものなのだという。解けそうで解けないところが、この問題の人気の秘密というか有名な理由である。2000年もの間、想像もできないほどの数の優れた頭脳のチャレンジを受け、ことごとく退けてきたわけなのだ。それが、
大工の源さんならデキるだよ
というのが今回のお話である。
これには、直角定規を使う。原理は簡単、図1のとおりである。一見、何の変哲もなくパッと線を1本引いて(この線と角をなす1つの半直線が定規の幅であるところに注意!)、なにげなく定規を置いたら、アラ不思議、もう解けている。
正確には定規とコンパスだけじゃなくて、直角定規を使うので、「幾何学的アプローチ」という観点からは、ちょっとズルかもしれないが、「あらヨっ」とかなんとか言って、とにかく大工さんにはできてしまう。このスピード感がいい。作図問題というよりも職人ワザというのにふさわしい超早ワザなところがいいでしょう。この感覚、実際に厚紙か何かで直角定規を作ってぜひ味わってみてほしい。
図1)大工の源さんならデキルだよ式の任意の角の3等分。∠ABCを3等分する場合、まず、BCに直角定規の一辺をあて定規の幅でDEを引く(BCとDEは平行)。RはPQの中点で、PRは、定規の一辺の幅に等しい。次に直角定規をPがDE上に、QがAB上にくるように置く。∠ABR=∠RBP=∠PBCとなり、∠ABCを3等分している。
ところで、このテの直角定規は日本の大工さんも使うわけだが、私らの机の上の三角定規ではダメで、大工さんが使う直角定規ならできるという点に着目したい。たとえば、ニュートンの机の上にも普通の三角定規しかなかったということも十分想像できるわけだ。ニュートンには、スナック芸的な図形パズルの作品もあるというくらいなので、このような問題にチャレンジするチャンスはいくらでもあったはずだが、こと「任意の角を3等分する」という問題に関しては、これといった成果は残していないように思われる(ニュートン作といわれるパズルについてはまた機会を見て触れることにしましょう)。
とにかく、直角定規のいかにもシンプルな構造に、「理屈を超えた機能の美」というか「道具の美学」というか「プロの仕事」の本当の凄さというものを見てしまうわけです。
「あらよっ」の威力だ
さて、話は1912年のストックホルムオリンピックに飛ぶ。初めて参加したこのオリンピックの日本選手団は、たったの2人。団長と役員が4人。東京オリンピックの時のカメルーンやコートジボアールの選手団のような雰囲気だったと想像される。団長は、ご存じ講道館の創始者嘉納治五郎。そして、オリンピックの花といわれるマラソンに出場したのが、日本のマラソンの父、当時、東京高師在学中の金栗四三選手だった。世界記録で金メダルも夢ではないという実力に、国民の期待を一身に集めていたのである。当時の富国強兵という政治的バックグラウンドを考えれば、ボルテージの高さがうかがえるというものだろう。
ところが、この金栗選手と上野浅草の人力車夫が競争をしたところ、あっさり、人力車夫が勝ってしまったという伝説があるらしい。「あらよっ」が、金メダル候補のオリンピック代表を破ってしまったのである! はたして、ストックホルムオリンピックでの金栗選手はというと、途中棄権、ゴールに姿を現わしたのは、なぜかスタートから3日後というウルトラパフォーマンスとあいなったのだという。
えっ、何で、こんな話が出てくるのかって? それは、ホレ、ギリシャの三大難問のひとつ「任意の角を3等分する」という問題が、大工の源さんなら「あらよっ」とばかり解いてしまうというお話で思い出したのだ。同じ「あらよっ」というふうに解釈してもよいでしょう。本当に、その威力というのは恐ろしいほどのものがあるということです。
これちょっとヤバイですよ
「大工の源さんならデキルだよ」の話、最近出た『The Penguin Dictionary of CURIOUS and INTERESTING Geometry』(David Wells著、Penguin Book刊)という本の中に出てくる。
この本、タイトルのとおり辞書形式で、2次元、3次元のさまざまな幾何学の話題を紹介していてなかなか楽しい。よく知られた問題もあれば、かなり凝った内容のものも含まれている。ちなみに、「大工の源さんならデキルだよ」(carpenter's-square trisection)の話は、図解入りでこの辞書の1項目となっている。もともと、1928年にアメリカの数学専門誌(『American Mathematical Monthly』)に掲載され衝撃を呼んだものらしい。1928年といえば、この問題の2000年という歴史からすれば、ほんの60数年前のことである。
たしかに、機械を使えば任意の角の3等分は可能であることは容易に想像できる。しかし、これだけシンプルな道具となると話はちょっと違ってくるというわけだ。その雑誌の記事がどのようなものだったかは知らないが、「先生方、これちょっとヤバイですよ」という雰囲気だったのではないでしょうか。
ちなみに、「大工の源さんならデキルだよ」とは違うアプローチが『近代プログラマの夕』(拙著、アスキー出版局刊)でも紹介している『Almost Everything There Is to Know』というイギリスの手書き本に1つ出ていたのを思い出した。この本は、かなり古めのこの手のちょっとしたノウハウやアイデアをたくさん紹介しているから、この定規も1928年以前からあったものかもしれない。あるいは、ごく最近作られたものかもしれないが、これも大工さんのアプローチと同じようにあまり知られているわけではない。ただし、大工さんの直角定規がマルチパーパスなのとは違い、こっちは「任意の角を3等分する」ための専用の定規である。大工さんのが普通の包丁ならこっちは回転式リンゴ皮剥き機のようなものである。そうまでして作った定規というのが、図2のような形となっているのである。これを3等分したい角にゴニョゴニョと当ててやる。このゴニョゴニョは相当にズルかもしれないが、とにかく3等分できてしまう。これはこれで、なんというか、いかにも人間のいびつな想像力の産物的で、私は案外好きだったりする。さっとポケットから取り出していきなり見せられたら、何に使うのかまったく意味不明な代物なところがいい。いきなり「任意の角を3等分する」となるのも妙なので、定規のいちばん尖ったところで頭なんか掻いたりなんかして……。いったいどこの先生が、はたまたどういう職業の方が考えられたのでしょうか?
図2)大工の源さんに対抗する任意の角の3等分の方法。かなりキッカイな形をした定規である。AD、DE、EF、ECは、すべて同じ長さである。∠ADBは直角。直角の定規とEを中心にして半径ED(=EC)で描いた円弧からなる。∠ABCを3等分したい場合、縦の直線部分のちょうどよい位置をBに(図では指の先端になっている)、左側の先端をAに、円弧はBCに接するように置く。このとき、∠ABD=∠EBD、∠DBE=∠CBEとなり、∠ABCを3等分している。
こっちの定規の「理屈コテコテの機能の醜」というか「使い物にならない」というか「いかにも素人の考えオチ」もこれはこれで存在価値があるのかもしれません。
▼気になるニュース:「携帯のパソコン化 加速」(日本経済新聞・2007年1月27日)。auは、今後は画面上にパソコンのように矢印(ポインター)を表示する機能を標準搭載し、操作性もパソコンに近づけるとある。なんと、auの電話にはマウス(?)カーソルが出るようになっちゃうのだ! 私は知らなかった。
「機械式計算機の会」の渡辺祐三さんから『美 機械式計算機の世界/手回し計算機を中心として』(ブレーン出版)をお送りいただいた。渡辺さんには、『月刊ascii』(2月号、2006年12月24日発売号)にも登場いただいたのだが、綺麗にメンテされた機械とその写真が素晴らしい。ちなみに、この本では、私も、ツーゼの「Z1」(http://www.sorae.jp/0219/844.html)について書かせてもらっているのだが。ご興味のある方は、同会のホームページ(http://www2.famille.ne.jp/~wata-yuu/m_cal/)を是非是非ご覧アレ。
▼渋谷麗郷で故コミケ米澤嘉博代表を偲ぶ会。アナグロ(アナログのアナグラムでアナクロとグロの合成語)とか古書の話。Yくんは、現在もコミケで70万円くらい同人誌を買うと発言。米澤代表は、毎回その倍くらいを自分のお金で自分用に買っていたそうだ。なぜ、そんなにもと思ったら“変わったモノ”ばかりと聞いて納得。吾妻ひでお先生、『失踪日記』について「わたしが本領を発揮しなかったので売れた」とのこと?
1月21日の日記(http://blogmag.ascii.jp/tokyocurrydiary/2007/01/post_22.html)で、フラッシュ時計を紹介しようとしていたらもう1本出てきた奴。ソニーが最初に発売した電卓(正確には米国で販売された同型機ですかね)のNIXIE管の写真を使って作った時計(ややこしい)。NIXIE管というのは真空管の中に、「0」とか「1」とか「2」とか数字の形のフィラメントが入っていて、それを光らせるという方式の表示装置。液晶が一般化するまで、電卓の表示ってこれが主流だったのだ。近年、このNIXIE管を使って時計を作るのがとくに米国では流行っていて、日本でもやろうよという話が、私の近くのM氏(バウリンガルのインプリとかやった人物)とか『月刊ascii』で連載中のT教授とかの間で持ち上がったことがあった。その時に、デジタル回路が分からない私としてはちょっと悔しい。ソフト屋根性で書いたフラッシュ。ハードディスクの中にほったらかしだったんだけどアップロードしてみます(http://www.dd.iij4u.or.jp/ ~hortense/nerdware/nixie-550n.swf)。NIXIE CLOCK ICC550というところをマウスオーバーするとクレジット、クリックするとICC550の写真が出てきます。ちなみに起動時にNIXIE管がポロポロと不連続に点るのは本物のNIXIE管電卓がそうだったからなのです。
▼TSUTAYAが4月に書籍レンタルに参入(『日経新聞』1月25日)。「著作権法で書籍の貸与権が認められ、2月1日からレンタル使用料の徴収制度が認められるため」とある。マンガを貸すようだ。
▼ウィルコム年始会。全日空ホテルの会場が満杯。ステージでは太鼓や木遣りが始まり日本の会社は分かりやすいと思う。勢いがあるのですなー。
コクーンにFOXチャンネルの『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』(#3、#4)というのが撮れている。どんなの? と思って見始めたら2本とも続けて見てしまった。兄がFBIの捜査官に弟が数学教授で、ロスを舞台に難事件を解決していくという話。#3は、謎のウィルスの感染ルートを特定するという多変量解析がテーマ。#4は、連続銀行強盗の次の出没日時場所まで予測してしまうという話。#4では、数学もさることながらハイゼンベルグの不確定性原理まで出てくる。なかなかいいのは、気弱な弟(数学者)が「もうダメだ」みたいになって、黒板だらけの自室に閉じこもってしまう。そして、ちょうどハモニカを吹くような感じで、解けない問題(P≠NP予想であったか)を黙々とやり始めてしまう。それでも、もちろん最後には彼がズバリと答えを出してメデタシ、メデタシとなるのだが……。これって、数学協会みたいなところがスポンサーになってるんですかね? それとも、Googleみたいな会社に入るには、みんな勉強をしていい成績を取らねばってことなのか?
ところで、昨年読んだ文章でいちばん楽しかったのは、『角の三等分』(矢野健太郎・一松信著、筑摩文庫)の巻末に収録されている元数学セミナー編集長の亀井哲治郎氏の文章。数学雑誌の編集部では「角の三等分の証明ができました」と読者が言ってきても「相手をするな」というのが先輩からのきついお達しだった。ところが、あるとき魔がさして1人の「三等分家」のお手紙に返事を書いてしまう。それから、延々と証明とその問題点の指摘のやりとりが何日も続き、相手のオジサンがあまりにしつこいので、最後は、電話が来たときに怒鳴りつけてしまったというお話。なんだか、可哀想なような、後悔の念にさいなまれたというような懺悔っぽい文章。パソコン雑誌の編集部にいた私としては、昔は、「こんな画期的なキーボードを開発しました」という発明家の方に何度かお付き合いしたことがある。それで、ウンウン分かる分かる笑いをこらえながら読ませてもらった(私もちょっと申し訳ない)。角の三等分と異なり全てではないのだが、そうして持ち込まれるキーボードというのは、正直かなりつらいことが多いのだ(数学の証明問題ほど白黒が付くわけじゃないので、ホホウナカナカみたいなこともごくまれにあるのだが)。ところが、亀井氏の文章によると、最近は、小中学校で幾何の問題をあんまりやらなくなっているのだそうだ。その結果、「角の三等分の証明が出来ました!」と数学雑誌の編集部に持ち込む人もいなくなるのは寂しい。みたいな話になっている。たしかに、画期的なキーボードの発明もさいきんトント聞かないような気もするんですがどうでしょう?
▼スカパーではもうひとついま数学ものをやっている。Discovery Channelの「数字のいたずら」(Million 2 One)シリーズ。街角で突然空を見上げると周囲にいる4パーセントの人が空を見上げるとのこと。たぶん英国の番組。
▼気になるアニメ。Pocoyo(http://www.youtube.com/watch?v=rCWwczqiSiA)。どうみても日本のアニメの影響あり。スペインで作られているらしいです。
「エンドウさんの席の後で動いていたテレビゲームの時計あったでしょ。あれと同じようなもんを作ってる人たちがいますねぇ」と言われた。ボクの席の後で動いていたってのは、『月刊アスキー』の2002年12月号の「ナード・ランド」って記事で出てきたFlashによる時計ソフトで、ThinkPad600で動いていたものだ。
「で、同じようなもんって、どんなの?」と聞いたら、ポン時計(http://japanese.engadget.com/2005/ 11/26/pong-clock/)というのがあるそうだ。「左は一時間に一回、右は一分に一回勝ちます」とあるから、同じ発想。私は、テレビゲームのデモモードってのが大好きで、水上の温泉旅館で初めて触れたときにもう、ひっそりとデモモードに入っている雰囲気がいいと思ったものだ。それで、テニスゲームのデモモードってなんだか時計みたいですよね。ちなみに、腕時計ってのもあるそうで、こちらは割と欲しいかも(http://japanese.engadget.com/2007/01/15/pong-wrist-watch-prototype/)。
▼『ディアスポリス--異邦警察』(1、2、リチャード・ウー原作、すぎむらしんいち作画、講談社刊)読了。映画にするしかないでしょう。
▼水道橋の「海南鶏飯」(http://www.hainanchifan.com/hainanchifan/topics/news.cgi)に行ったら「味見して欲しい」と言われた。米酒で作った鍋を新メニューで考えているらしい。スープが旨い(写真の具はチト甘いか?)。
数日前の日記「WiiのリモコンとHEINZのトマトケチャップ」(http://blogmag.ascii.jp/tokyocurrydiary/ 2007/01/wiiheinz.html)にトラックバックが付いた。なんでも私が悶々としている事態は「レオロジー」というものに関係しているとのこと(http://masubuchi.jp/blog/?e=252)。
「ケチャップはチキソトロピー流体です.チキソトロピー流体とは,液体そのものに力を加えると流れ出す,いわゆる構造粘性をもつ流体です.(中略)結論として(紹介したブロクでは試みられていない方法として)瓶に携帯をくっつけた状態でマナーモードで着信させる,を提案したいと思います.実験していないですけど.」
などという大変にためになるお話を読んでいたんだけど、正しい出し方についての記述を見つけました(http://www.icogitate.com/~ergosum/recipes/ketchup.htm)。やっぱり、テーブルの上に手を置いて瓶のほうをテンテンとやるのが正しいようです。ということで、HEINZの瓶入りのトマトケチャップで、次回米国に行ったときに携帯バイブレーション法とともに試してみることにいたします。
▼「怪しい伝説ひめくり」(Mythbusters 2007 Calender)の今週のネタに「雨がどしゃぶりのとき歩くのと走るのどっちがいい?」(When it's raining cats and dogs, is it better to run or walk?)ってのをやっていた。例によって、実験で答えを求めようというのだが、国家気象データセンターのトム・ピーターソンとトレバー・ウォレスという2人の気象学者の実験というのがあるそうだ。それによると、雨の中を駆け抜けたほうが濡れないという答えが出ている。実は、これについては我らが多湖輝先生の『頭の体操』で計算でシミュレーションしていたのを思い出す。人間を“簡単のために円柱に見立て”て、計算してしまうというのが、まだ中学生だった私にはとっても新鮮だった。英語風にいうといわゆる「封筒の裏の計算」(Back of the Envelope Calculations)という奴ですね。科学が、ひたすら正確さ一辺倒の世界だと信じていた当時14歳かそこらの私には、円筒になった人間というのがいかにも新鮮だったわけだ。で、そのときの答えも、トム・ピーターソンとトレバー・ウォレスの2人の実験と同じ結果だった。つまり、雨が降ってたら走るのが濡れないというものだった。ところが、Mythbustersのジェイミーとアダムが100メーターのコースを作って人工的な雨を降らせて、雨を吸収する特殊な布地の服を使った実験では結果は逆だった! 「走るほうが濡れない」というのは伝説だというのだが、本当だろうか……。私が中学生のときから信じていた多湖輝先生の計算結果は、間違っていたのだろうか??? もの凄く気になる。
サンフランシスコの3日目は、仕事を早々に片付け、マウンテンビュウの「Computer History Museum」(http://www.computerhistory.org/)に出かけることにする。サンフランシスコからカルトレインという2階建ての電車で1時間。車両が不思議な構造をしていて、つまり、普通の電車で通路にあたる部分が吹き抜けになっている。2階席は吹き抜けの横の席1つ分が通路になっており、つまり、2階席は窓側席左右1列ずつしかない。なぜ、こんな効率の悪い作りをしているのだろうと思ったら検札の車掌さんがやってきて分かった。1階を歩きながら手を伸ばして2階客の検札もしてしまう! これだと、車掌さんは1階、2階と上り降りしなくていいわけだが、吹き抜けの理由は労働環境が理由なのだろうか? あるいは、車掌さんを雇うときに「背の高い人」という条件があっりするのだろうか? なお、私の乗った車両は1階が自転車専用になっていて、いかにも西海岸な雰囲気でうらやましい。
Computer History Museumは、ボストンにあった時代に到着即閉館になったという苦い記憶がある。今回は、マウンテンビュウの駅から1キロほどなので歩く予定だったが、タクシーに乗ることにした。地図を示すためにノートパソコンを取り出すと、いきなりインド系の運転手に「それを売ってくれないか?」と言われる。私のLOOX Sが、あまりにボロボロなので安く譲ってくれると思ったのか? 「何に使うのか?」と聞くと「チャットだ」と言う。Computer History Museumでは、現物を見るのは初めてというマシンが多くてとても感動する。館内ツアーの時間に合わなかったのだが、学芸員(?)のオジサンが、なぜか私ひとりに付いてくれた。「Curtaはスイスでなくてリヒテンシュタインでは?」(濃い話恐縮)とか、オジサンの言い間違いを指摘していたりしたら、「学校で教えているのか?」と言われた。というか、ちょっと嫌がられたのか途中でいなくなってしまった。『計算機屋かく戦えり』や『コンピュータが計算機と呼ばれた時代』を持って行ってプレゼントすればよかったと思う。
ボストンの時代にはなかったと思う展示品もあって、なるほどなーという気分になる。たぶん、いちばん新しめのが「グーグルの最初のプロダクション・サーバー」と書かれた、ラック一杯のハードディスクとケーブルの固まりの怪物。説明によると、このハードウェアそのものがグーグルの検索アルゴリズムを反映したものになっている。これで1秒間に数千件の検索要求に応えていたとある。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、最初にこのシステムを安く開発したのだった。
ボードごとにハードディスクが数個ずつ載っていて、放熱の問題が気になる。というか、私見ではそのジャンルの勃興期にあるハードウェアというのは、昔の真空管式の時代であろうが、大型機の初期であろうが、CRAY-1であろうが、ミニットマンミサイルの制御部であろうが、すべてゴチャゴチャで下手すりゃケーブルの固まりなのだ。それらに比べれば、ハードウェア屋さんが見れば「こんなものでしょう」というものなのかも知れないが……。後で聞いたらグーグルのオフィスにも同時期のものと思われるサーバーが置いてあるそうだ。グーグルが、ビジネスアイデアの産物ではなくて、技術的な試みだったことが目で見て分かる物体。
帰りは、とぼとぼとカルトレインの駅まで帰ろうと思っていたが、知らない人(某広告代理店勤務だという日本人)の車で、サンフランシスコ市内まで送ってもらった。
▼夜、ASCII24.COMのHくんやMacPeopleのAくんなんかと、ユニオンスクエア近くのインド料理店「New Delhi」(http://www.newdelhirestaurant.com/)。タンドリーミックス、サグパニル、オニオンクルチャ、マトンビリアニなど普段アジャンタで食べているのと同じようなものをバクバク食べる。豪華な店構えに比してリーズナブルな価格。パパダムも旨い。
▼ライターのH氏が「地元の連中がみんなここに行けというんですよ」という24時までやっている本屋さんに付いていく。City Lights Bookseller & Publishing(http://www.citylights.com/)というお店で、Zine(同人誌みたいなもんですね)がいっぱい置いてあり2冊ほど買う。
CESの行われているラスベガスから、MacWorldの行われているサンフランシスコに飛ぼうとしたらチケットが見あたらない。eチケットなら問題ないんだけどペーパー発券。カウンターの女性は「あなたはチケットがないと飛行機に乗れない」と言ってくれた。それから「席がない」ともいう。私のなくしたチケットの分があるだろうと主張して、ゴニョゴニョやっていると、突然、「ネバーマインド」と言い出した。変な書類を手書きしてくれて、なんとかUS Airwayの468便に飛び乗ることができた。言い訳じみたことを言うと、CESの会場でもらってきた大量のパンフや資料の中に埋もれてしまった。つまり、仕事のせいなのだと自分に言ってきかせてみる。
サンフランシスコに到着してエアポートシャトル(乗り合いバスですね)で、ホテルに到着すると、今度は、ホテルのバウチャーが見つからないという事態が発生。さすがに、ホテルのほうは簡単に予約されていることが分かったからなんとかなったのだが。よかったっ。夜中にひとりで小さく乾杯してみる。
思い出したのは、数年前の健康診断でのことだ。曙橋にある健康保険組合の施設に時間どおりに到着した私だった。ところが、靴を下駄箱に入れてカウンターの前に立つと提出すべきものを一切を持ってこなかったことに気づいた。問診票とか、検便とだったか。検便を忘れるなんて、まるで小学生の時代の淡くセピアな記憶が蘇りそうな気分だが、とにかく「何も持ってきませんでした」と40代男性が、受付の20代女性に言ったわけです。
それでも、受付の女性は落ち着いて少し待てという。何やら同僚らと相談をしているようすで、やがて、「エンドウさん」と呼びだされた。すると、問診表はいま書いてくれればオーケー、検便は後で郵送してくださいと言われた。季節は6月くらいのつまり初夏だったと思う。私の検便は、ポストの中や郵便局で扱う大量の郵便物と一緒に、折り重なったり、仕分けされたり、ときには匂いもかがれるかもしれない。ラブレターとか借金の請求書とかお取り寄せのグルメ食材なんかと隣り合わせになるかもしれない。などと少しよぎったが、まあ、旅する検便くんもちょっとした絵本のような感じで楽しいではないか? などとも思う。そして、また少しして「エンドウさん」と呼び出された。まあ、結果的にはその日そこで検診をしてもらったのだが、受付の女性がいうには、「エンドウさんは、ここではなくて赤坂のほうの健康保険組合で受けていただくことになっています」というのだった。持っていくものを全て忘れただけでなく行く場所も違っていたのだ。
まあでも、今回も、飛行機にも乗れて、ちゃんとホテルにも泊まれた。これが教えてくれているのは、物事というのはなんとかなるということだ。本当にそれでいいのか? おいおい。MacWorldの会場も到着したらここではなくてニューヨークだなんてことを言われたりもせず。
▼iPhoneが出るのは数ヶ月先。まだ学校関係にしか出ていなかったeMate 300(アップルの学校用パソコン)を、米国で教育関係の仕事をされていたIさんにお願いして入手したのを思い出す。なんとなく、MacWorld会場ではiPod用のシールを購入。
3日前のHEINZのトマトケチャップの正しい出し方について、ASCII24のKQくんの協力を得てホテルのカフェで実験におよんだのでご報告しておきたい。KQくんは、米国らしくオムレツ料理、念のため私もフレンチトーストのスクランブルエッグ添えを注文したら出てきました、HEINZのトマトケチャップ。で、さっそくビンを縦に振るKQくん。今回、ある程度ケチャップが消費されていて、前回のように振り回そうが、尻をテンテンと叩こうが微動だにしないという状況ではなかった。しかし、なんというか投げ上げて天井に張り付いたピザが落ちてくるのを待つようなもどかしさがある。
次に私がトライ。前回このお店で隣り合わせたオジサンから教えてもらった方法でやってみる。ただし、お手本が目の前にいるわけではないのでなんとなくおぼつかない。あのときに言われたのは、
(1)ビンをほぼ水平にする、
(2)手をお皿の前に置きビンの“57”と浮き彫りされたところをトントンと当ててやる、
(3)泡を作る要領で軽くやる
……の3点だった。実は、ちょっと忘れてしまったのがビンの持ち方。たぶん重心のあたりを持ってトントンとやるのだが、どうしてもビンのお尻のほうを持って振る感じになってしまう。
それから、ブログで書かれていた方の方法もやってみる。たしか、
(1)ビンを45度くらいに傾けて持つ、
(2)ビンの“57”と浮き彫りされたあたりを叩く、
(3)ゲンコツでコツコツとやる
……だった。今回は、結論としてどちらの方法でもストレスなくケチャップは出てきたのだが、実は、どうも釈然としない。というのは、先日のオジサンがやったときにはケチャップは、本当に、ペロンと舌を出すようにかわいらしくビンから垂れる状態になったのだ。それに対して、私の今回のやり方ではダラダラとだらしなくお皿の上に注がれる感じで、どうも美しくない。オムレツの上に描かれるトマトケチャップというのは、ちょっと丸みがあってある種独特の筆さばきのようなものがないといけないと思うのだ。
そこで、ラスベガスから今度はMacWorldのためにサンフランシスコに移動する飛行機の中で、いろいろと考察を試みてみた。それによると、私がラスベガスで教わった方法(いま仮に「水平トントン型」と呼ぶことにしましょう)と、ブログで書かれていた方法(いま仮に「45度コツコツ型」と呼ぶことにしましょう)、物理的には、まるで違う原理で実現しているのではないかということだ。
水平トントン型のときはトマトケチャップのいちばん口に近い側は重力の影響で少し斜めに垂れるはずである、そこでトンと来た瞬間にビンの奥側に引っ張られる感じになる。ビンの重心を軸にして回転モーメントが働くからだ。ちょうど中華鍋でチャーハンを手前に混ぜっ返してパラパラにする感じになるのではないか? おいおい、それはないぜと流体力学の先生から指摘されそうだが、あのオジサンの「泡を作る」という表現がどうしてもひっかかってこう考えたくなるのだ。対して、コンコツはあくまでトマトケチャップが崩れるようにして垂れていくのを促していくだけだ。断然、水平トントン型のほうがカッコよく正しいという気分になってくる。
サンフランシスコでは、実証実験をするためにHEINZのトマトケチャップを購入しようとスーパー(RITE AID)に駆け込んでみる。ぐるぐると売り場を回って、店員さんに聞くとありました。やっぱり、HEINZ! ところが、なんとあのハインツ日本株式会社のホームページで紹介されていた「逆さボトル」しかないのだ(あれって日本独自じゃなかったのね)。ガラスのボトルじゃないと実験にならない……。
実は、その夜、アップルさんとマイクロソフトさんに日本のメディア関係者が食事に誘っていただいた。大変においしいベトナム蟹料理をご馳走になってしまったのだが(サンフランシスコでベトナム蟹料理といえばのアノお店ではありません。Tさん、Nさん、Hさんお世話になりました)、そこに、いらしたのが数ヶ月前に、アップルに入社されたことがニュースにもなったMさん。このユーザーインターフェイスの大家に、「HEINZのトマトケチャップの出し方なんですが……」とふってみた。すると、返ってきた答えは、「HEINZはペンシルバニアの会社なんですよ。ボクはペンシルバニアに住んでたんだけど、そういう話は聞いたことがないなぁ」というのだ。Mさんは1989年~1991年にかけてカーネギーメロン大学の客員研究員をされていたらしい。逆に、「HEINZのラベルの形はペンシルベニア州のマークの形なんですね」ということを教えてもらった。
それにしても、あのラスベガスのオジサンの手にかかるとペロンと本当にテレビコマーシャルならこう映すだろうというような案配で出てきた。ラスベガスだからって、あのオジサン、CESにやってきたデジタル業界関係者とかではなくてホテルのショウに出ている手品師だったりしないでしょうねぇ……なんていう子供じみた妄想までもたげてくる。“57”のあたりを叩くというのは、ある種の民衆操作というか、とにかく危ないから縦に振ったりだけはするなというおまじないのようなものなのか? その先、トントンやコツコツは、ちょっとしたコツの世界の領域か。ま、でもこれって、いま流行のライフハックですかね?
▼アップルが発表したiPhoneを見る。iPodみたいな周辺がどんなものがありうるかと考えたくなる。初代Macintoshソックリなカバーとキーボードなんか出ないか?
コンベンションセンターは、ばかみたいに広くて食べ物はロクなものがないということで有名だ。実は、プレスルームでは毎日11時に弁当が出るのだが(主催者が出すのではなく日替わりでメーカーがスポンサードする)、それにたかるのもさもしい感じがする。というわけで、非常食として缶詰工場から到着したばかりのサンプルが机の上に1個置かれていた奴を、カバンに投げ込んで持ってきた。ASCII365.COMプロデュースの「ゲイツちゃんおでん缶」である。
短期間のアメリカ滞在でも、日本の醤油や味噌の味で、フッと一息つけるものである。そんなわけで、ラスベガスにもあります日本食屋さん。3分もいるとほとんど日本にいるのかと勘違いしてしまいそうになるのが「戸越RAMEN」。カウンターの向こうに作っているのは屈強な米国人なのだが、どれも日本の味そのものという評判だそうだ。店員の女性は、いかにもアジアの極東の一部地域にしか産出しない、いかにもジャパニーズな骨格なお子たちばかり。しょうゆラーメン1/2とチャーハン1/2、ギョーザ6ケを注文する。
そんな戸越RAMENまで行くのも大変という人に、まじでアキバ名物のおでん缶こそグッドではなかろうか? チチブ電機の自動販売機が有名だが、同店の協力で作られたASCII365.COMスペシャルエディションの「ゲイツちゃんおでん缶・ウィズ・つみれ・大根」だ。さてどのタイミングで食べようか、飛行機の事情でゲイツ氏の基調講演には間に合わず。やっぱマイクロソフトさんのVistaブースの前で食べようかと思ったが、人混みの中リングに指をかけたとたん、「ナニを取り出すんだ?」という視線が飛ぶ。「ジス・イズ・ア・おでん」といっても通じない。食べるのは断念。ブース前でしっかりフラッシュたいて、おでん缶@ラスベガスの写真だけは撮らせてもらいました。
▼気になるニュース。欧州のGoogleキラーといわれた検索エンジン「Quaero」のプロジェクトからドイツが本格的抜けた。ドイツ政府は、独自の「Theseus」に注力。ECは「Pharos」というプロジェクトに1,000万ドルを与えたそうだ。どうなんでしょう?
私のCES(民間電子見本市)初日。プレス登録が間に合わなかったため早めにホテルを出てラスベガス・コンベンションセンターに向かう。今年も、あいかわらず薄型テレビが会場ではいちばん目立っている。シャープは、108型の世界最大サイズの液晶テレビを展示。半年前のIFAベルリンまで画面サイズでは一歩譲っていた日本メーカーが久々にサイズでも前に出た。画面サイズ競争は意味があるのかという突っ込む人もいるかもしれないが、堂々と触れるくらいの距離に2枚も展示していたのはなかなかではないか。1980年代まで、日本は世界最小、最軽量、最大、最速でゴリゴリやってきた。コレでいいのだ。それで何かが失われるようだったら「なんたらで何なものとして世界最なんたら」といえば強調できるでしょう。
▼売れまくっている日立のDVD+HDDのカムコーダーのデモを見ていたら奇妙なボールを配っていた。一見、ただのプラスチック製のボールなのだが、投げ上げるとハタハタと空中でほどけて(?)手に戻るとボールに戻っている。写真奥がボールの状態、手前が無理矢理ばらけた状態。外側の色も変わる。個人的にはルービックキューブを初めて見たとき以来のインパクト。どうも割と有名な商品らしいのだが、不覚。
▼ホテルで食べたご飯についてきたパン(?)が旨い。細くて柔らかいパンを野菜なんかのペースト(2種類)とかオリーブオイルに漬けて食べる。てっきりイタリア風かと思ってASCII24のQくんに聞いたら「イタリアでは柔らかいパンは食べません」と言われた。私が知らないだけ? なんてパン? ご存じの方はお知らせアレ。p.s. ハインツのトマトケチャップとマスタードは食べず(前日ブログ参照)。
まる一日がかりで東京からラスベガスに来ている。ぎりぎりいいチケットが取れなくてロサンゼルスを経由(かつ乗り継ぎ半日)して来たからだ。ということで、ビル・ゲイツ氏の基調講演も見れず、部屋でお仕事のつもりがさすがに腹が減ったのでホテルのレストランに行ってみる。カウンターにつくと隣の米国人が上手に箸を使ってホー(ベトナムの麺ですね)を食べている。この時期、ホテルの客の半分以上はCESという見本市に来ているデジタル系の方々とみてよい。私は、こちら風の皿の上にぶっちゃけたハンバーグが食べたくなって、O'DOUL' S(ノンアルコール・ビール)と一緒に注文する。
皿の上にぶっちゃけたハンバーガーというのは、要するに上下のバンズがバラバラになったままデロ~ンとなった状態で出てくるものをいう(命名は私だが)。で、例によってハインツ(HEINZ)のトマトチケチャップとマスタードが出てきた(キャッチフレーズの“57”って奴ですね)。ハインツのトマトケチャップって、日本でもホットドッグに塗ったやつがジェットコースターに乗っても飛ばないよなんてテレビ広告をやっていたことがある。つまり、ゆるくない。私は、それをフレンチフライの横に出したくなって瓶を振ったり、逆さにして瓶のお尻を叩きまくったりしていた。しかし、出ないのだ。かなり真剣に力を入れているのだが、出ない。そして、任天堂のWiiのリモコンの話を思い出して、それ以上ガラスの瓶を振り回すのはやめて一瞬躊躇した。
すると、ホーとは反対側でビールを飲んでいたオヤジが「かしてみな」と言う。で、お皿の手前に手の平を縦に立て、その人差し指の上あたりに瓶のほどよい位置をあてるようにして軽くトントンとやると、アラ不思議。中から、ペロンと舌を出すように垂れてくるではないか! オヤジがいうには「瓶の中に泡を発生させるのだよ」だそうだ。それを、カウンターの中の3メーターくらい先から見ていたオバチャンも、もうひとこと言いたいらしく「瓶の横上の“57”と浮き彫りされたあたりをやるのよ」と説明してくれた。
ところが、部屋に戻ってネットで「ハインツ日本株式会社」のページを見ても、このノウハウのことは見あたらない。それどころか、ハインツ日本株式会社の独自開発らしい「逆さボトル」なんてのがあって「液ダレしないノズルと逆さに置ける洗練されたデザインのボトルが特長です」などと誇らしげに書いてある。なんたること、あのトントンのエレガントな出し方を知らしめる努力もせず、逆さボトルなんぞというものを発明してしまったとはな(失礼、実は努力したのかも知れなくて私の無知をさらけだしているだけなのかも知れないのだが)。
いずれにしろ、日本ではあのトントンってあまり知られていないと思う。ネットで探していくと、ようやく1件だけありましたハインツのトマトケチャップの上手な出し方を書いている人がいる。その回答者のブログに「1年間の滞在では、上手な出し方がわからずじまいでした…涙」などとコメントしている人に対して、その人は、あるスポーツバーでオジサンから教えてもらったとある。ゆわく、「1.瓶をまっさかさまでなく、45度に保つ。2.瓶上部に貼られてる“57”というラベルの“57”の数字のところを、こぶしでコツコツコツ・・・とたたく」とある。ははは、私と同じような目にあったわけなのねと納得したつもりが、よく見ると私が教わった方法とこの人が書いている方法、ちょっと違うではないか?
ほぼ水平に軽くトントンが正しいのか、45度でこぶしでコツコツが正しいのか? 答えは、まて次回(実験してみます)。
▼明日はCES会場。ASCII24.COMは一足先にラスベガス入りしてゴリゴリ記事を上げている
(http://ascii24.com/news/i/topi/article/2007/01/08/667041-000.html)。
▼シンガポールエアの機内で『ACCEPTED』という映画を見たんだけど、なかなかヒット。100本のオンデマンドの中からなぜ見たかというと、理由がある。エミー賞ドラマの『Ed』をFOXチャンネルで見ていたんだけど、それに出てきたトンデモくんのJustin Longて役者を密かに注目していた。彼が主役。
“57”の浮き彫り見えるか?
『AUTO CAR』の今月号(Vol.45 2007-2)を読んでいたら、中国には自動車メーカーが100社以上あるそうだ。数年前、中国取材したときに携帯電話メーカーが14社あって海外メーカーの壁を崩せないでいるという記事を書いたのを思い出した。そういえば、去年の5月に北京に行ったときに「見たことないエンブレムがあるな」と思って本能的に写真を撮っていた(以下の写真参照)。ちなみに、奇瑞というメーカー(写真では4個めのエンブレム)は、今年米国進出、1~2年中に欧州進出を計画中だという。記事では、中国で車を買うのはまだ4億人といわれる富裕層の中でも一部で、中国製の安い車の市場はむしろ海外にあるのではないかと解説している。それと、この記事の読みどころは10車種試乗したが乗り心地はどれも十分によいというくだりだろう。
▼『ディアポリス/異邦警察』(すぎむらしんいち著、講談社)1、2読了。
▼深夜、麹町アジャンタ。今年3回目のチキンカレー+ライス+インドコーヒー。
たぶん、私が世の中で最も好きなものの1つは「ひめくり」カレンダーである。今年は、スカパーの「Discovery Channel」で見ている「Myth Busters」(怪しい伝説)のひめくりを買っておいた(http://www.amazon.com/Mythbusters-2007-Calendar/ dp/0768878977)。表紙やなんやかやまとめて1月2日まで数枚まとめてビリビリとやる(この本来1枚ずつ破るものをまとめて破るという贅沢さ、罪深さ)。
さいわい、1~3日で1つのネタ(トイレ爆発伝説)を扱っていた。主婦がトイレに何かの液体を流した後、オヤジがやってきてタバコの火を捨てたとたんに爆発したという伝説。「Myth Busters」は、実験によっていわゆる“伝説”の真偽を確かめていく人気番組である。ヘアスプレーなどの可燃物やガソリン、はては黒色火薬まで流してみるが、結論は「トイレ爆発伝説はウソ」。なんとなく、トイレに置こうと思ったひめくりを寝室に置くことにする。夜、中目黒の大福楼。好物の香港式焼鴨や砂鍋系の料理がなくなっている。気を取り直して、蟹肉と豆腐と卵の炒め物、蟹肉入りフカヒレスープ、トンポーロ、ワイルドな北京ダック。
写真は、水道橋「海南鶏飯」(http://www.hainanchifan.com/hainanchifan/topics/news.cgi)のカレーヌードル(?)。写真のとおり豪華な内容で950円。
東京カレーニュース
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