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『北京の愉しみ』(谷崎光著)を読んでいたらお勧めの北京ダック屋が紹介されていた。現地に住んでいる人の間では話題の濃いめのお店らしい。現地在住で今回訪ねたM銀行のHさんに「北京ダックが食べたい」と伝えたら某有名店をリザーブしてくれた。ところが、「利群[火考]鴨店というところがあるらしいですね」と伝えたら、「実は、そこが本当のお勧め」なのだそうだ。日本からの旅行者に、あまりに濃いめな凄いお店を教えるのはどうかと気をつかってくれたらしい。ついでにいうと、前日、レイ家菜で合流・紹介された『水煮三国志』やらの翻訳者のIさんは、ここには何百回も行っているそうだ(何百ってのは気持ちでしょうが、まさか本当?)。
※前門の中国映画発祥の地と言われる映画館。ここからほど近い利群に移動。
賑やかな表通りから古い路地に入っていくと、まわりはほとんど廃墟に近い風景。香港在住の潮州人のGさんは、「北京のいちばんの印象は“破壊”だね」と言っていた。もちろん、北京オリンピックに向けて新しい街もどんどん作られるのだが、あちこちで胡同という古い住宅が壊されている。
そんな道をどんどん入っていって、そろそろ心細くなるあたりから、利群の店への案内表示(といっても壁などに描かれたラクガキみたいなもんなのだが)を目にするようになる。
※土の壁に囲まれたほとんど迷路のような道を進む。利群への案内いろいろ。
※よその家にも。電柱にも。
※よその家の工事中の塀にも。
※道の曲がり方もビミョウに表現。
※あと20メートルとありました!
※DUCKとすら書いてない。
※まともな看板もあり。
※ここにもあり。
※やっと到着した利群の前には入店を待っている人たちと輪タク。
※カモを焼いているところ。
※狭い入り口は入店を待つ客でいっぱい。日本人よりも欧米人の客が目立つ。レイ家菜では来客者の手紙や名刺(なぜかIT関連大企業が目立つ)が飾られていたが、ここでは香港の映画俳優や欧米の偉い人の写真がたくさん貼られている。
※前菜です。
※皮蛋豆腐。
※一品料理。
※ダックが登場。
※どれも旨い!
私は、とにかく鴨が好きで、いちばん大好きなのが四川風の樟茶鴨という料理だ。名前のとおりお茶で作った鴨の薫製。必ず一緒に小さなパンが付いてきてこれが、プヨプヨして食べちゃいたいくらい(!)可愛い。次が、香港に行くと必ず食べる焼鴨。都内では、中目黒の大福楼の香港風焼鴨を月に1度は食べたくなる。北京ダックは、どちらかというと上品な料理という印象が強かった。もっとも、5年前は取材のアレンジをしてくれたBさんに、和平飯店に連れて行ってもらって、結構ダイナミックな料理なのだと思った。北京ダックの骨のスープが気に入った。利群は、これぞ北京ダックというべきなのか皮の下の脂の甘さがいい案配である。北京ダックは北京で食べましょう。
東京カレーニュース
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