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私のネットショッピング歴は長い。1980年代、米国のパソコン通信であるCompuServeで本を買ったり、1990年代にネットが商用化してまだWebがない時代に漆黒の画面で本を注文したこともある。映画『ユーガットメール』に出てくる巨大書店のモデルとなったバーンズ・アンド・ノーブルから買ったときには、いきなりMariaさんという女性店員が出てきて(文字で)、「May I help you? 」ときたものだった。
その後、マネーの虎で有名になった南原さんのオートトレーディング・ルフト・ジャパンから「ka」という日本ではまるで売れなかった(ヨーロッパに行かれた方はご存じだと思うけどヨーロッパではめちゃめちゃ売れた)車を、同社のサイトからクリック一発で買った。当時、オートトレーディングのサイトは世界地図がクリッカブルになっていて、「どの国の車でも輸入します!」という感じだったのだが、南原社長が自らWebのコーディングをしていたらしい。
なにしろ登録一代目になった車なので、当時の外車雑誌に出てきた車は私の車を購入前に試乗されたものだった。あるとき阿佐ヶ谷駅前で信号待ちしていると松任谷正隆そっくりの人物がよって窓をコンコン、しゅるしゅると窓をあけると「この車が日本に入っているとは知らなかった!」と言って去っていったこともある。
およそネットにおける買い物は、やばいモノこそ買っていないもののかなりいろいろなものを買っている(eBayが始まってからはオークションもたぶん業界ではトップクラスにやったはず)。ネットの買い物歴ではちょっとそこらの誰にも負けないつもりの私なので、Amazonも日本上陸前からやっていたりするのだが・・・(いいのか? ゴホッゴホッ、ハーレムに住んでいる?)。
そんな私、いやいまならアマゾンから届いた箱が何かとモノ入れやらなにやら重宝していたりする人もいると思うのだが、先日、こんなことがありました。たぶん、たいていの人が「アマゾンって、中身の割に箱が大きいことが多い」と思われていたかと思いますが、ここまでスカスカなものが届いたことってありますかね?
まあ、実のところこれの4分の1か半分くらいまでの体積比のことはあったのかもしれないのですが(私のボールペンなど)。これ、私のラフな計測によるとアマゾン箱中身体積比にして1000対1くらいではないでしょうか? Galaxy Tab 充電USBアダプタです。ひゃー、なんだか腹が減ってきましたということでここまでにしておきます。
p.s.
2006年から書いてきたこの「東京カレー日記」ですが、引っ越しをすることになりました。週刊アスキーPLUSの中で「東京カレー日記ii」と題して引き続き書いていくことになります。ということでよろしくです(たまにこっちにもまだ書くかもしれませんが……)。
東京カレー日記ii
http://weekly.ascii.jp/sp/tokyocurrydiaryii/index.html
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/085/85803/
Biegert & Funkというドイツのデザインファームによる「QLOCKTWO」シリーズに、腕時計バージョンが登場するらしい(秋頃に発売)。どうなっているのかは、以下の写真で一目瞭然、英文で時間を教えてくれるのだ。写真では、「IT IS HALF PAST TO TWELVE」とあるから「12時30分」ということになる。あまり腕時計は買わない私だが、これは欲しい。
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アルファベット文字をLEDで光らせることで英文を作るのだが、なんといってもドットを集めて文字を作るのではなくて、110個の文字をあらかじめ用意しておいてそれの組み合わせで文章を作ってしまう。スクラブルのような文字遊び的なところもあるし、ドットマトリクスプリンターからディジーイホール式プリンタに戻った感じが楽しい。
実は、このシリーズ、以前から壁かけ時計やタッチ式の時計があってご存知の方もいるかもしれない。そして、「そっかー」と思ったのはiPhone用のアプリも出ているのだ。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語で表示され、画面カレーもフリックで変更できる。起動するといきなりドイツ語で、「ES IST FÜNF NACH HALB ACT」(8時25分前)なんてでてくると萌えてしまうのでありますが。
フランス語もコンプレックスな感じがよいでしょう。
ちなみに時間表示は5分単位なので、それより細かい分は四隅のドットで表示、iPhoneを振ると秒が表示されるようになっている。
しかし、このすばらしい時計システムがアプリになって85円で手に入ってしまうというのが、なんだかよくない気もする(せめて850円にしてほしい)。だって、アプリならなんでもできて当たり前ですよね。私の個人的なプロジェクト「アニメーションフローティングペン」も、心の底のほうでiPhoneアプリに対するアンチっぽい部分があったのだ。
ということで、iPhoneアプリはあくまでパチンコの携帯電話用の練習アプリみたいなものだと思いたいのではありますが。ちなみに、日本語でこれ作るとどんな感じになるのか、「QLOCKTWO HIRAGANA」バージョンを作るとしたら、意外や「ただいまにじゅういちにさんよごろくななはちくじにさよんしごじゅういちにさんよんごろくななはちきゅうふんぷんです」の55文字くらいでできちゃいそうです。
「ただいま にじゅう よ じ さん じゅう よん ふんです」
とか、分かりにくいですかね? LEDではなくて機械式で作ってくれないかなとも思います。
QLOCKTWO
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Animation Floating Pen
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「リラックマカレー」というのをご存じだろうか? 試しにグーグルで検索すると「約 2,820 件 (0.45 秒)」なんて出てくる(""付き)。一緒に、「画像検索結果」というのも表示されるのでたたいてみると、「約 1,040 件 (0.39 秒)」のリラックマカレーの画像が表示される。はてなキーワードには「リラックマカレーとは」というのが親切に作られていて、「カレーを布団にお昼寝するリラックマのこと」と説明されている。
上の画像検索の結果を見れば、自分のタイムラインでも一度や二度は見たことがあるという人も少なくないはず。
「リラックマカレーが萌える!」
「可愛いすぎて食べられない!」
「o(≧▽≦)o 食えない (´;ω;)」
「かわいい〜!」
「なんども回ってきてそのたび癒される 」
「リラックマの、何とも癒される表情が、スプーンを寄せ付けない、卑怯なカレーだ」
などと、さまざまなコメントが寄せられてもいた。なぜ、そんなにもリラックマカレーが人々の心をひきつけるのか? 実は、カレーの世界にはいまちょっとしたトレンドがきそうな雰囲気がある。「デコカレー」と呼ばれているらしい文化で、たとえば、以下の水上温泉旅館共同組合プロデュースのダムカレーである。重力式、アーチ式、ロックヒル式と3つのタイプが揃っているのも素晴らしい。「カレーは土木工事だ」なんて言葉がつい口をついて出てそうになる。
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しかし、東京カレー日記というこのブログを書いてきて、「東京カレーニュース」というFacebookページを運営している者として……カレーにおけるこうした創造性を切り開いたのは、「リラックマカレー」によるところが大きいのではないかと思う。しかも、私の仕事の重要テーマであるソーシャルメディアやらCGMやらネット文化と深く関係していて調べてみたくなった。
そこで、まずは調べモノの基本として有料の新聞・雑誌記事データベースで文献調査をしてみる。新聞や週刊誌、専門誌が100種類以上入っている記事データベースなのだが、『日経MJ』も、『dancyu』も、『日経トレンディー』も「リラックマカレー」について記事にしていないことが判明した。ネットメディアと紙メディアの間のひんやりとした空気をちょっぴり感じそうになる(考え過ぎか)。
唯一出てきたのは、『毎日新聞』2012年3月30日付けの西部朝刊。福岡パルコの8階にあるリラックマストアの開店2周年を記念して、5階のカフェで期間限定メニューとして「コリラックマカレー」を出すというお話なのだ。上のポスター画像がたぶんそれと関係しているもよう。ただし、「カレーを布団にお昼寝する」というタイプではない。
リラックマカレーは「キャラ弁」の流れの延長にあるものだろう。キャラ弁に関しては、さきの記事検索でも2006年くらいから新聞記事になっていて、2005年頃から盛り上がってきたものらしい。日本でのネットやブログの盛り上がりと密接に関係しているという。それでは、リラックマカレーはいつ頃から作られはじめたものなのか? グーグルのWebページ検索とブログ検索の結果リストを、ポチリポチリと全件調べあげるというヒマなことをやってしまった。
その中では、2009年頃、UFOキャッチャーで「リラックマカレーセット」というカレー用のお皿とスプーンなどのセットがあったことも分かった。2010年10月25日には株式会社リ-メントから「リラックマ ほっこりごはん」というミニフィギュアも発売されていて、「夕ごはんはコロッケカレー」というのがある。これは、これもリラックマカレーの1つと数えてよいかもしれない。ただし、食べられないので念のため。
ほかにも、「リラックマカレー弁当」、「リラックマカレーパン」なんてのもあるし、いわゆるレシピサイトにも、その作り方が紹介されていたりすることが分かった。それらをすべて見た結果、2007年4月16日に「うた家の輪」というブログで紹介されているものがもっとも古かった(http://ameblo.jp/m-h-mama/entry-10030982738.html)。「夕飯の時間よりも早くカレーが出来上がったので、余った時間でリラックマ作ってみました★」などとサラリと書いてある。
しかし、Kizasi.comなどのツールを駆使してその盛り上がり方を調べた結果、リラックマカレーがとくに盛り上がったのは、2011年4月13日から19日にかけてであることが判明。リラックマカレーは、これよりまえにも、いろいろなスタイルやポーズのものが発表されているのだが、この歴史的な数日間にTwitter上でリラックマカレーが炸裂したのだった。
それは、検索するといちばんたくさん出てくる、あの「コリラックマカレー」の写真がネット上にアップロードされたタイミングである。あの写真が「なんど回ってきても」というほどリツイートされまくり、コメントが浴びせられまくった。要するに、リラックマカレーの決定打ともいうべき完成度のものが登場したのだ。作者は、ましまろ @ik_arion さんという方で、ご本人に了解を得て転載させていただいたのが以下の写真。

ましまろさんのプロフィールを見ると、「☆好きなもの☆→キャラ弁作り・リラックマ・パンダ・ゆるキャラ・漫画・映画・海外ドラマ・あゆ・アロマ・クッピーラムネ・温泉・スーパー銭湯・2時間サスペンス・絶叫マシン・L'OCCITANE」などと書かれている。なんだか、リラックマカレーが誕生するバックグラウンドというか、いまの日本というものが理解できるようなプロフィール。ましまろさんのページを見ると、さらにたくさんのすばらしい作品が堪能できて楽しい(http://twitpic.com/photos/ik_arion#type=gallery)。
ちょっと面白いのは、このような完成度の高い作品が作られると、みんなの「自分も作る」という意欲を刺激して、あるいは「あれが食べたい」という気持ちを引きおこす。そして、うまくやれたもののみならず失敗作のダメっぷりやくずれっぷりなどを自分でめでるような視線がある。それは、どこか「歌ってみた」にも通ずる日本のソーシャルの不思議なテイストを含んでいる。
ということで、あのリラックマカレーの盛り上がりから来週は1周年ということになるようです。
追伸:
@matsuyukiynaさんによると「キャラカレー的なものはかなり媒体にとりあげられてましたよ!」とのこと。キャラ弁->キャラカレーというのはメディアはやっているというのだ。また、takahasi kasikoさんからは、2010年11月頃にクマの入ったカレーを話題にしていたという情報をいただきました。クマカレーをアイコンにしていた方もおられたとのこと。
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東京カレーニュース
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昨年からFacebookがタイムラインという仕組みを導入して、2012年3月末日までに個人アカウントだけではなくFacebookページもタイムラインというフォーマットになりました(画面の上部に850×315ピクセルの画像が横たわるレイアウト)。こういう仕組みが頻繁に変わるとページの運営者は大変ですよね。
私も、運営中の東京カレーページ(おかげさまで「いいね!」が間もなく1000人!)で使っていたウェルカムページのアプリが、新しいフォーマットに合わないのではずしてしまいました。しかも、Facebookページのカバー画像では、宣伝はダメとか文字を入れるなとかいろいろと規約があるんですねー。ということで、新しく設定した東京カレーページのカバー画像は以下のものです。
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ということで、ついでに個人アカウントのほうのカバー画像も新しくしてみました。海外サイトを見ていると結構凝ったものが多くて、アイコンと組み合わせたものなんかが楽しい感じです。このあたりをご覧あれ「25 CREATIVE FACEBOOK TIMELINE COVERS TO MAKE YOU WOW!」。それで、作ったのがコレ。自分で見ているときは画面上のバーにあるログキン中の自分のアイコンからヒラヒラと舞ってきた感じになります。
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個人アカウントのほうの以前のカバーは以下のようなものでした。ご存知、8ビット時代の歴史的なコンピュータゲーム「Little Computer Peolpe」の画面をお借りしちゃっているんですけど(^_^; 。画面の中の2箇所をこのカバーのために修正しているんだけど、3カ月ほどたっても誰もその点に気づいてくれなかった。
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ちなみに2カ所の修正の1つは、テーブルの上のカレーと水。こういうところを凝りすぎるとオタクだねーといわれちゃうんだけど、いいか。
もう1カ所は、コンピュータピープルがタイプを叩いて送ってくるテキスト文。AppleIIならではのにじんだ文字がいい感じだと思うんだけど。

私が、買ったLittle Computer Peopleは、ApppleII版で、正確には『Modern Computer People Discovery Kit』という商品についてくるソフト。5インチフロッピーの1枚1枚で中に住んでいるコンピュータピープルの名前が違っていて、うちのは「Myron」という名前でした。彼は、いまもしまいこまれたフロッピーの中で時間を凍結されたままになっていますが。
Facebookが、ひとこと「ルールを変えます」というと、世界中でどやどやとそれに対応しなければならない。ということで、次に成功するSNS(またはそれに変わるもの)はどんなことをやるにも簡単で窮屈さのないサービスなんじゃないかと思います。なんて書いたけど、こんなふうにフォーマットが決まっていると、LP時代のレコードジャケット的な楽しさがあるのも事実なんですけどね。
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明日(2012年3月26日)発売の『週刊アスキー』5/1増刊号はふろくがスゴイ。『超くねくねスマホケーブル』という逸品が、ついてくる!! このケーブル、すでにあるものを借りてきたとかではなくて、まったくのオリジナルの実用新案出願中というもの。
フロッピーディスク付録で雑誌ふろく業界に一石を投じたことのある経験からいわせてもらうと(1989年に月刊アスキー5インチふろくの担当者だったのですね)、このふろくかなり苦労していると思います。なにしろ決められたスケジュールで大量に初めて作るものを用意して、これの場合は壊れにくいとは思うけど梱包を工夫してとかね。担当のYくんご苦労さま!
編集部からもいろいろ応用情報、遊び方、そのほか早野凡平的アプローチなど出ていると思うけど、私のお勧めの活用法を1つお伝えするのが上の写真。これオフィスグリコの塩サラダせんべいなんだけどどうしても食べながら仕事すると手がベタベタ。こんなとき『超くねくねスマホケーブル』が役に立つ!
ここまでポ○トの手ライクに使えるとは思っていなかったしあくまで裏技ではあるんだけど。「もしや?」と思ってやってみたら、このとおり、パイの実なんかも箱の中をまさぐるのだって思いのほか自由に使えてしまうのです! 手でくるむように持ったときのケーブルの弾力や長さがはさんで持つのにピッタリ。
たべながらPCが使えてキーボードも手もよごさない。当然のことながら『超くねくねスマホケーブル』という名前のとおり、手が汚れないということはスマホのタッチにも支障が生じないとよいことづくめ!! ただし、間違ってキャップをかじったりしないように注意してくださいね。
というようなことを書いて、これマジでとても便利なんだけど「あんまりやる人はいない」という意見もあるかもしれません。で、実は、このケーブルを実際に使ってみていちばん「便利だなー」と思ったのは、実は、「曲げないこと」なのだったということもお伝えしておこう。
モバイル系のユーザーはよく短いケーブルを持っていると思うけど、肝心のときに見つからないという体験をしたことのある人はいるはず。その点、このケーブルならまっすぐにして(!)ならペン立てなんかに立てておけるんですね。いやー、便利。曲げるために作られたケーブルが曲げないところに価値があったなんて、なんとも哲学的。以上、月曜発売の週アス買いなので、みなさまにお知らせ・宣伝でありました。
私の友人で韓国のプロレスラーで青年実業家のキム・ナムフン氏がそのむかし送ってきてくれた写真です。この種のハンズフリーとしてはかなり早い時期のアプローチだと思います。という感慨も深いのでついこのエントリを書いてしまいました。
これもこのアプローチのやはり早い時期のもので記憶に残っています。
ちゃんとクレジットのあるものもありました。発明家のCary Sperryさんだそうです。
これはiモードのマークが見えるから日本の方ですね。

この会社は社をあげてこの方式を採用しているようです。
安いよ! と言っていますね。
たしかにクルマに乗るとき便利そう。
こんなものもありました。
さらにこんなものも。
それで、ここんところThe worst gadget in the worldとか言われている「The Gojo」のハンズフリーキットです。いやすばらしい。
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仕事で大阪から名古屋にやってきて、明日は、名古屋工業大学で行われる情報処理技術遺産認定式を見せてもらって帰る予定。友人が薦めてくれた新甫といううなぎ屋で「まぶし丼」を食べて、ホテルに行こうかと思ったら「千種区」という地名にひっかかった。そこで、「そうだ、ちくさ正文館に行こう!」と思って地図をさがすとやはりあった。名古屋の書店ちくさ正文館書店である。
※闇の中に浮かび上がるちくさ正文館書店の建物
プロフィールでも書いたりすることがあるんだけど、私は、1980年代の中頃『東京おとなクラブ』という同人誌のようなものを四畳半のアパートの一室で夜中にひっそりと創刊した。当時は、コミケ代表の米沢嘉博さんやその周辺とつるんでいたから、同人誌の世界のメカニズムは知っていたが出版のしくみなんかまるで知らない。
そこで、地方小出版流通センターというところが日本中の書店へ本を届けてくれるらしいというので出かけていったら、川上賢一さんに「本というのは裏表紙に定価と書くんだよ」と教えてもらった。私の本はただ「200円」とだけ書いてあったのだ。そんな感じで、本当に出版のくしみとか本がどうやって書店に届くのかとかまるで知らなかったのだ(本の定価販売って出版の歴史では岩波書店がはじまたのですかね)。
東京周辺の書店は一度でかけて話がつけば、あとは宅急便で送り届ければいい(東京おとなクラブは、安くきれいにできる軽オフ印刷と、写植代が限りなく安くなるワープロオアシスと、コンビニのコピー機と、宅急便で成立したメディアだったのだ)。それに対して、地方の書店は、地方小出版流通センター経由でファックス注文が頼りとなる 。しかし、あの正体不明の雑誌をそんなに地方の書店が注文するはずもない(だから、当時、全国のサブカルに強い本屋さんはすぐに頭に入ったのだが)。そんな中でめだって早くから注文をくれたのが(一番早かったと思う)名古屋のちくさ正文館書店だったのだ。
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※思わず「ここは御社の本店ですか?」と訪ねてしまった一見なんでもない町の本屋さんという風情。
それで、今日、その30年も前にお世話になったお店に行ってみたわけなんだけど(私の誤解でなければ本店だからこのお店)、店内をくまなく歩いてみて(閉店間際だったんだけど)よくその理由が分かりました。
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※美術、芸術書コーナーのなんともいい感じのあたりから店内一方向を撮る。
最初のほうの写真を見ても分かるとおり、「えっ? これが、私がわざわざ訪ねてきた書店?」と思うようななんでもなさなのだが、ところがどっこい、店内はうなぎ(!)の寝床のように深く連なっている。そして、反対側まで抜けているあたりが本領発揮で、美術、芸術、カルチャーの本が充実しているのだ。表は、普通の書店の顔をしていて、裏が、濃い目のいい感じの書店になっている。これぞ森羅万象の縮図というべき書店の落とし穴的楽しさ。
※カルチャー系、サブカル系、地元サブカル系の雑誌のゴッタ煮(みそ煮込み?)棚。
さらに見ると、いい感じのカルチャー系の棚がある。『BRUTUS』から『ARTiT』から『本の雑誌』から『PLANETS』から『雲遊天下』から『indiesisuue』から『Quick JAPAN』から『TRUSH-UP!!』から、まるでちょっと頭のねじれた奴の個人の書棚のような感じで、なんの分け隔てもなく置かれている。岩波書店の『世界』のとなりには、2008年12月に刊行された『ドノゴトンカ』創刊準備号という京都のミニマガジンが平気で鎮座しているという按配なのだ。
これは私の勘違いでも誰も訂正してほしくないのだが、たぶん私の『東京おとなクラブ』も、この棚(あるいはこの棚そのものではないとしてもこれの役割を当時はたしていたようなゴッタ煮カルチャー棚=みそ煮込み風というべきか)に、やはり岩波の『世界』なんかと分け隔てなく景気よく並べられていたに違いないと思うと(下手な商業誌より売れてましたからねぇ)、ちょっと胸がキュンとなった。
※ちくさ正文館での戦利品の数々。『ほんまに』(vol.14)は「神戸と本」がショルダーにある株式会社くとうてんと神戸の海文堂書店による本についての雑誌。『IN/SECTS イン・セクツ』は、私が最もあこがれる出版社と書いたこともある京都の青幻舎の雑誌。『ナミコシ NAGOYA ZINE』(2号)は、大須を特集した地元名古屋の雑誌のようです(雑誌名が表紙の下のほうに小さくあるだけの自由さ加減)。
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武蔵野美大の教授をされている松葉一清さんから「『帝都復興史』を読む」(新潮選書刊)という本を送っていただいた。『帝都復興史』(興文堂書院)というのは、大正12年に起きた関東大震災の6年半後に刊行された、3巻本で文字だけで3,915ページという大著。文字どおり、復興の過程を記録したものだが、後藤新平やら渋沢栄一やら大河内正敏やら鳩山一郎やら当時の要人らの名前がポンポンと飛び出す。
そのアクションの大胆なこと、早いこと、内相兼帝都復興院総裁となった後藤新平は、現在の貨幣価値で最大20兆円にも達する帝都東京の改造計画をブチあげた。添田唖蝉坊の「コノサイソング」という歌がある。明治時代に西洋文化をどんどん取り込んで動きがとれなくなっていた案件を、経済界から役人から「コノサイ」という言葉で乗り越えたのだ。
復興事業のすべてをメートル法で行うというプランが、復興評議委員会の第二回に提出され「重要案件」と指定された。日本は、1885年にメートル法を批准した世の中は依然として尺貫法だった。世界がメートル法に動くなか、日本の産業発展を考えれば必須の案件である。視点も高いと評されるべきだが、これは骨抜きの実施案となってしまった。「コノサイ」が、必ずしもやれたわけではない。
いたましい震災の被害をこれからは最小にするにはどうすべきか。著者は、建築評論家でもあり、いまも普段その前を通ったりしている鉄橋やらビルディングやら東京の意外な横顔も見えてくる。どこから読んでも興味深い1冊となっている。
松葉さんは、私が月刊アスキーをやっていた頃に訪ねてこられて知りあった。朝日新聞の編集委員をやられていて、「エンドウさん、うちで連載やりませんか?」という話だった。どの原稿を読んで依頼してきたのかと聞いたら、「スペシャルインタビュー」(単行本『計算機屋かく戦えり』になった連載)でも、「近代プログラマの夕(ゆうべ)」(これも単行本になっている)でもなく、「バカパパのモノを買い物」というコーナーだった。
バカパパ~という記事は、その頃、編集予算も余裕があったのでスタッフと意味もなく買い物に出かけたり、海外通販を駆使したりしてモノを買いまくって紹介するだけのページ。外国製の電動ハブラシやら、人間が2人余裕で入れる傘やら、いまのネットなら「いいね!」がたくさん付きそうな商品を並べてあれやこれや評している。「いや~あのページは楽しい。あの調子でパソコンの入門コラムを書いてください」と言われたのだった。
歴史は答えに近づくズルではないカンニングペーパーですからね。
「『帝都復興史』を読む」、復興についてのヒントになる本に違いありません。
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先週水曜日、JAGAT(印刷技術協会)中部地区のセミナーに参加させていただいたのですが、東京駅のホームでこんな黄色い新幹線。「ドクター・イエロー」という線路の検査をするための特殊車両のようです。こんな色のゼロ・ハリバートン、こんな色のメガネをしていて、北京の厲家菜で三不粘を食べた私としてはときめくものがあり(Facebookにあげた写真が先端がかけていたので改めてアップします)。これ見た人は、ラッキーなことがあるとか……(いまのところとくに心当たりはないのですが)。
名古屋から戻ってすぐに川崎のDELLさんに。受付にこんな黄色いサーバーが置いてあまりした。Googleにサーバーを提供しているのですよね。検索すると、こんな奴がカカカカカッと働いてくれているようです。

土曜日は、秋葉原で「leapfest」という若人たちのプログラミングのイベントに参加させていただきました。ひさしぶりに、ゼビウスで有名な遠藤雅伸さんとお会いできました。遠藤さんといえば、ガラムマサラスパイス味のポテトチップスを企画しちゃったりする方。ということで、私のボールペンも差し上げました。
日曜日は、西麻布で世界共通ルールを決めるという目標を持つ天下一大富豪大会マンハッタンインベストメント杯に参加しました。私は、予選は通過したものの準決勝で敗退。写真は、会場となった「NOMAD NEW'S BASE」さんの机なんだけど、5角形にして丸テーブルのように使ったり、長机のように使ったり、これはなかなかではないですかね?
これが、白熱する決勝戦のようす。いや~、優勝した現役東大生の平松洋治朗くんが本当につぇ~って感じでした。私は、準決勝で当たったんだけど1チャンスで大富豪になり、あとは絶対にミスしないという感じです。それでも、決勝戦となるとさすがに見せ場がいくつもありました。こちらで見れます(http://jplive.tv/)。
p.s.
今週土曜日(2012年2月25日)、「つぶやきメディアサミット2012」というイベントに参加させてもらいます。トゥギャッターの公式イベントなんだけど、Facebookが急伸してtumblrやpinterestなども盛り上がっているも含めて、とてもいいタイミングのイベントだと思うのですよね。ということで、いい感じで盛り上がれるんではないでしょうか? 是非、以下のリンクからご参加あれ。
http://togetter.com/event2012
米マイクロフソトが、Windows 8のロゴを発表したというニュースが流れています。次期ウィンドウズの名前は正式には発表されていないそうで、これで確定ですねというトーンのニュースも流れています。これは、マイクロソフトの新しいUIであるメトロをイメージしているとも言われていますが、個人的にはシンプルになってとても良かったと思っています。
ただ、1つだけ心配していたのが左の窓の部分に有名な「ヘルマン格子錯視」が生じないかということでした。ヘルマン格子錯視というのは、Ludimar Hermannという人が発見した以下のようなものですね。白い交差点の部分が、本来はちゃんと白なのにぼんやりと影が浮かび上がるというものです。
そこで、こういう組み合わせの使い方が出てくるのかどうか不明なのですが、白地に黒いロゴだった場合の左側の窓の部分をシミュレーションしてみました(これは、ロゴのデータそのものではありませんのでねんのため)。
これを見ると、さすがにそれくらいは考えてあるのかぜんぜん平気ではないですかね。そう思ってみると少しある気持ちがしないでもない程度です。 デザインの世界ではどうしてもこういうことは不可避的に発生するわけでもあり。いままでのロゴの中ではいちばんいいんじゃないでかなぁ。窓は遠近感があるのに白い中の直線は同じ太さで、「十字軍」のようなイメージもあるのかと妄想する人もいるかもしれません。
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