2009年05月26日 22時09分
ケンコーコムらが訴訟
商業ニュースサイトでは結構取り上げられているものの、ネットの住人のリアクションが薄い話題。
薬事法改正によって、医薬品がネット販売できなくなるというのはご存じだろうか。一部離島などに限って2年間の経過措置が執られるようだが、MIAUのメンバーがこの問題に貼り付いている。
議論の成り行きを見ていると、ネット販売禁止派も、そもそも自分たちが何を守ろうとしてるのかわからなくなっちゃって、振り上げた拳の落としどころがないうちに改正薬事法の実施が迫って来ちゃってるという具合のようだ。
これに対して、ケンコーコムとウェルネットが行政訴訟を起こした。楽天の三木谷氏が訴訟の構えを見せていることは知っていたが、それに先行するところがあったのは驚きである。
ネットでの医薬品販売は、ネットユーザーにとって、メリットとデメリットが見えにくい問題だ。持病を持っていない人なら、特にそうだろう。ネットで薬が買えるより、コンビニで夜遅くまで薬が買えた方がメリットがあると考える人もいる。
だがそれも落とし穴があって、コンビニの店員に薬品の知識まで求めるのは無理があるし、そもそも24時間交代で勤務してくれる薬剤師がそんなに沢山いるとも思えない。結局薬品入手の利便性は、日中に薬を買いに出かけられる人のみが享受するだけという、現在と大して変わらない事になるかもしれない。
さらに対面販売が原則となると、買いにくい医薬品も出ることだろう。例えば妊娠検査薬や、インキンタムシの薬、育毛剤、シワ取りクリームなど、性と美醜に関わるものは、誰かに対面することなく買える方法もあっていい。
MIAUの正会員に聾唖のメンバーがいるのだが、彼らにとって、薬局などで対面で薬を買うことの方が難しいということを初めて知った。それよりもネットで薬の詳細な説明がゆっくり読めて、他の薬品との比較もできて、評判なども含め自分でしっかり確認してから買える方が、よっぽど安全なのである。
既存事業者はあくまでも対面販売にこだわることでネットを排除するのだが、それが健常者のことしか想定していないというのは、医療に関わる者としてあまりにもバカ過ぎないか?
もうちょっと時間をかけて、ちゃんと考えたほうがいいよ、この問題。
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