コデラノブログ 3

2008年11月 の記事

NHKオンデマンド開始に思う

NHKのオンデマンドサービスが、12月1日にスタートするそうである。

放送局自身が始めるオンデマンドは、新しいビジネスモデルとして総務省でも検討が進んできた。まず試策としてNHKからある程度強制的にスタートさせることで、民放へのテコ入れを図る。

ただ民放とNHKの両方で仕事してきた立場からすれば、NHKの今回の試みは、民放にはあまり参考にならないだろう。というのもまず、制作に関わる会社の数が全然違うため、権利処理の性質が違う。もう一つは、視聴者層が全然違うので、求められるコンテンツのタイプや質が違う。

ただのテレビ番組だろ、というくくりとして一緒くたにされてしまうのだが、実際には相違点が多すぎるのである。

民放で権利処理が簡単なのは、報道番組ぐらいだ。過去報道番組をネットに載せる取り組みは、結構早い時期から実験されてきたが、収益モデルが作れないで居た。それは、本当に単にストリーミングとして存在するだけだったからだ。

報道番組がネットに出る意味とは、検索で引っかかるかどうかである。したがって詳細なメタデータの埋め込みが必須だ。テキスト検索の中でメタデータをひっかけ、クリックするとそれが映像として出現した時間に直接ジャンプできる。

そこまでの検索性があってこそ、ニュースには意味がある。いち早く伝えるという意味で存在することへのコダワリを辞めることから始まるのだと思う。

持ち歩く情報ツール

持ち歩く情報機器ということでは、過去いろいろ試行錯誤が続いている。

多くの人にとって携帯電話は、その位置に座っていることだろう。僕も昨年Softbankの「インターネットマシン」に機種変したのだが、確かに横表示は見やすいものの、PC向けニュースサイトへのアクセスは、ちょっといらいらする。速度的にはまあまあなところまで来たとは思うが、タブを開いていくとメモリー不足でままならなかったりするあたりは、PDA時代と同じ悩みが繰り返されている。

もう一つモバイルPCとしては、VAIO TZも持っている。ただこれは、とことんまで軽量化しようと思ってSバッテリにしたのが良くなかった。どんなに節約しても、外では2時間半ぐらいしか保たない。5年ぐらい前ならこれぐらい保てば十分だったのだが、今は外でネットにアクセスする機会が増えたこともあって、これぐらいでは足りなくなった。

実は昨日、追加でLバッテリを購入した。一応これでバッテリ持続時間は、EeePCと同等になったわけである。

パワフルなノートPCで画面も広く、軽量、バッテリも保つというのがもちろん理想だが、そこにかかるコストを考えると、どこでバランスを取るかという点は、モバイルユーザーの永遠の課題である。

UMPCは、モバイルマシンとして結構いいポジションにあると思う。イーモバイルとの組み合わせでは、速度的には納得できる。ただバッテリの保ちに関しては、納得できるのは6セルぐらいが標準搭載のものしか、満足できないだろう。まあ持ち歩くものというのは、とかく落としたりぶつけたりするものだから、あまり高いものは気が引ける。機器そのものの値段を考えると、おそらくケータイよりEeePCのほうが安い。

不満点ということでは、ちょっと縦方向の解像度が足りないと思う。縦600ピクセルというのは、ブラウザでサイトを見る場合、メニューやツールバー、タブ、ステータスバーなどを積み重ねていくと、中身が表示できる部分が少なすぎである。

実はバッテリを購入している隣のレジで、新たにUMPCと外付けDVDドライブを購入する初老の紳士がいらした。UMPCは、氏の期待する性能を発揮するのだろうか。

au BOXの価値

連休だというのにこうして更新しているのは、オレ的には休みじゃないからである。水曜日のElectric Zooma!の原稿は月曜日に書かないと間に合わないので、だいたい連休にならない。

ITmediaの連載は月曜掲載なので、連休だと一瞬休めそうな気がするが、だいたい月曜が祭日だということを忘れて原稿を金曜日に出してしまうので、やはり休めない。

そんなわけで今日は、最近CMでよく見るau BOXについてである。僕はSoftbankなので試すことはできないのだが、コンセプトとしては良くできていると思う。PCに繋げばなんでもできるのだけど、手持ちのPCが古くて、でもやりたいことを考えると新しいPCを買うほどでもないというのは、比較的ありがちである。

音楽CDの内容がケータイに転送できるとか、映像コンテンツを買ってケータイに転送とか、ケータイを通信機以外の用途に使うという目的としては、手頃だ。本体も売り切りではなく、レンタルにしたのもよく考えられている。月々315円、13ヶ月縛りがあるが、まあ妥当なところだろう。

ただいくつかの問題点も指摘されている。内部メモリが1GBだそうだが、そのうちシステムで800MB強使ってしまうので、コンテンツの保存が圧迫されるというのである。

ただケータイユーザーのライト感覚、つまりちょっと聞ければいい、ちょっと見られればいい、という層にとっては、それほど問題にならないのではないかという気もする。

客観的に見ると成功しそうなモデルだが、実際どうなっていくのだろうか。1年ぐらい動向を注目しておきたい。

マシンブート時の待ち時間分の給料は払いません

Technobahnに「マシンブート時の待ち時間分の給料は払いません」というエントリーがあって、そういえば似たようなことがあったなと思い出した。

ビデオ編集をするポストプロダクションは、だいたい10時から操業開始なのだが、社員は9時半に出社して電源を入れ、編集室の掃除をするのが決まりだった。ただその間の30分というのは、業務時間にカウントされなくて、給料にならなかった。今から15年ぐらい前の話である。

今はさすがにそういうことはないと思うが、昔の編集所というのはイマジカのような組合がある大手を除けば、「そういうもの」だった。上記の記事も、マシンブートの間掃除してます、ということだったら、給料払ってくれるんじゃないかな。

ライフラインとしての光ファイバー

となりの家が売却されたとかいう話で、今週から解体工事が始まっている。そこそこの騒音などはある程度覚悟していたのだが、昨日はうちに来ているフレッツ光の光ファイバーのケーブルを誤って切断してしまったという。

よりによって光ファイバー、というのはまあ仕方がない。電柱の電線というのは、新しい線は下に張るというのが決まりのようで、一番最近引いた光ファイバーが一番下になるのである。

しかしそこはさすがにNTTで、電話連絡して1時間もしないうちにクレーン車両が到着、30分ほどで新しい線に張り替えていった。工事費の請求は当然うちには来るはずはないのだが、解体業者にも請求していないと思われる。

しかし今日また、例の解体業者が同じ線を切ったという。バカなの? ねえ、バカなの?

それまでは室内でイーモバイル接続という状態で仕事をしなければならない。NTTは今度は損害賠償を請求するんじゃないかな。これでも無償修理だったら、NTT神すぎる。

文科省がネットいじめ対策マニュアル作成

今日夕方5時のNTV「NNN Newsリアルタイム」でも小特集になっていたが、11月12日の報道発表によれば、文科省がネットいじめに特化した対策マニュアルを教員向けに作成、配布するようである。

青少年と携帯電話にまつわる問題はいろいろあり、様々な試みが行なわれているところであるが、「ネットいじめ」だけに絞った対策というのは、比較的珍しいかもしれない。ただ、現場の先生からの声を聴くと、すでに学校裏サイトは縮小化の傾向にあり、腰を上げるのが遅すぎたという気がする。

いろんなところが、いろんな取り組みをするというのはいいことではある。ただちょっと気になるのは、この手のネットと青少年にまつわる問題を統括的に対応しようとしている総務省とはまったく関係なく、いったい誰にどういう監修のもとに作られたのか。この問題に取り組んでいる多くのネット・通信事業者が全くあずかり知らぬところから、突然出てきたという印象が強い。

番組内では内容にも少し触れていたが、個人情報の削除請求の出し方とかが書いてあるようだ。だがネットの特性として、一次情報を消しても全く意味がない。そのあたりのいかんともしがたい「浅さ」がさすが文科省マターというべきか。

一方で政府の教育再生懇談会では、小学生に携帯電話を持たせないという提言を年内にまとめ、麻生総理大臣に提出するという。この中には、NTTに公衆電話を復活させろという提言もあるそうだが、マジか。

すべてをクリーンにとか、昔のほうが良かったとか、どうして子供のことになるとそんなあり得ない方向で話がまとまるのだろうか。というか今どきの子供の親は、ちゃんとこういう場に居る?

「ネット権」の勉強会

MIAUの第2回目の勉強会の詳細が決まった。2回目のテーマは、「デジタル・コンテンツの利用促進のための法制度等の検討について 」。

講師の岩倉弁護士は「ネット法」を立ち上げた「デジタル・コンテンツ法有識者フォーラム」の事務局長で、フェアユースのキーパーソンが中山会長だとしたら、ネット権のキーパーソンである。

角川グループの角川歴彦会長が構想をぶち上げて以来、水面下での調整フェーズに入っていると言われているネット権。著作権法によるデッドロックを解消するための切り札と言われているが、具体的な形が見えにくいというのも事実である。

今回の勉強会は、ネット権構想をとりまとめた立場から、コンテンツのネット流通に関わる根源的な問題を語っていただくことになるだろう。

ポケットプロジェクタは来るかも

気が早い話で、もうそろそろ来年1月のCESの話題もぼちぼち上がってきている。今後立ち上がってきそうな産業の一つが、ポケットプロジェクタだと思っている。

すでにいくつか製品が発表されている。

Hikari Pro
SHOW
Optoma

プロジェクタといえば、プレゼン用のデータプロジェクタか、ハイビジョン用のホームシアター向けぐらいしか需要がないが、低解像度でも小型化されれば需要はある。たとえばPCや携帯、スマートフォンはどんどん小型化していくが、ディスプレイは小型化してもらっては困る。そこでプロジェクタではどうだ、という発想である。小さく使うときは小さく、大きく使うときは大きく、というのが、手持ちの機材だけで完結すれば、便利というわけだ。

プロジェクタの小型化に関しては、すでにディスプレイパネル部の課題はほとんどない。むしろ課題は、光源部だ。小型化の条件としては、低消費電力化はもちろんのこと、低発熱、そして点光源に近いことである。

なぜ点光源かと言えば、ディスプレイ部がものすごく小さいので、光源に面積があるときれいな平行光が生成できず、フォーカスがうまく合わないからである。

現在これに理想の光源として、レーザーが考えられている。ただ価格の問題で、当面は白色LEDで繋ぐことになるだろう。光量が十分に得られるようであれば、LED世代が長く続くかもしれない。

おそらくポケットプロジェクタは、ケータイに内蔵されるまで行くのだと思われる。

保護利用小委のパブコメは出すべき

文化審議会著作権分科会の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」、いわゆる保護利用小委が、中間報告に関するパブリックコメントを募集している。

このパブコメ、できれば個人で出してほしい。

というのも、このパブコメを出した個人に対してのみ、著作権に関する国民意識調査のアンケートが送られるようになっているからである。ということは、MIAUのような団体には、送られてこないのである。意識調査へのエントリー権を手に入れるためには、個人でパブコメを提出する必要がある。

パブコメの内容に関しては、MIAUでも意見を公開しているので、参考になるだろう。

締め切りは明日月曜日である。締め切り時間は書いてないが、まあ役所の定時(17時)までには出しておくべきだろう。

アンケートの実施要項は、パブコメ参加者と一般宅への訪問ということになるようだ。しかしこの問題に興味のない一般の人に質問して、どうにかなるような問題とは思えない。設問の内容などには注意が必要であると思われる。

パナソニックと三洋、資本・業務提携の協議を開始

先ほど届いたプレスリリースによれば、パナソニックと三洋が、資本・業務提携の協議を開始するそうである。今日19時に記者発表会が行なわれる。あいにく僕は別件の取材があって行けないが、報道各社が記事を出すだろう。

いろいろ思うところはあるが、三洋もこれで一息つけることだろう。カメラ部門、バッテリ部門など重なる部分もあるが、逆に言えばバッテリ部門などは、世界最強のカンパニーが出来上がることになる。

一次電池、二次電池、太陽電池、燃料電池などの部門で、大きく他社に水を空けることだろう。PC用バッテリはソニーが多くのリコールを出していることから、採用シェアが大きく変動する可能性もある。

今後はそれらの動きにも注目していきたい。

SDHCがえらいことになってる

カカクコムの情報によれば、SDHCの16GBが今もう3000円を切っている。

動画ストレージとしてはもう十分実用的だし、写真をRAWで撮る人ももう十分だろう。そうなると次の利用方法としては、PC用のメインストレージとして、もうこれでいいじゃん、ということになるのではないだろうか。特に低価格PCは、もうストレージなしでSDカードスロット2つあります、ぐらいのことで十分のような気がする。

今のところubuntuはSDカードからの起動はなかなか難しいようだが、リムーバブルストレージとしてではなく固定ストレージとして認識させるようなドライバがあれば、行けるのかもしれない。
SDHCカードを入れ替えて起動すればOSも入れ替わるようなことができたら、いろんなディストリビューションを楽しみたい人には面白いだろう。

というか、オレがそうやって遊びたいだけなんだけど。

ubuntu 8.10でイーモバイル接続

10月の末にubuntu 8.10がリリースされたので、さっそく僕もEeePC901に入れてみた。インストール自体はなんということもないが、ネットワーク周りが結構大きく変わっていたので、またあれこれと試行錯誤することになった。

無線LANが使えないというのはもはやお約束なので、Array.orgが出しているカーネルに置き換えた。無線LANはこれで繋がるようになったのだが、イーモバイルでのモデム接続がなかなかできなかった。

ベータ版では成功したという報告があるものの、正式リリース版ではその手順通りではエラーしてしまう。いろいろ試したところ、KPPPを使うと上手くいくことがわかった。おそらくもっと詳しい人が解説してくれた方がわかりやすいと思うが、まずは困っている人のためにヒントになればと思い、エントリーを上げておく。なお使用端末はD02HWである。

KPPPは、KDE系のダイアルアップツールである。ubuntuでは一応正式サポートされているようなので、[システム管理]-[Synapticパッケージマネージャ]を使ってKPPPを検索、インストールする。cap001.jpg

起動は[アプリケーション]-[インターネット]-[KPPP]から行なう。ここでPPPDのパーミッションもしくはSUIDのエラーが出るかもしれない。僕の場合はここで躓いたのだが、この場合は

sudo chmod u+s /usr/sbin/pppd

でパーミッションの設定を行なう。エラーが出なかった人はそのまま普通にKPPPが起動するはずである。

KPPPが起動すると、左のような画面になる。このキャプチャにはすでに設定が入っているが、起動直後は各項目がグレーアウトして何も入っていない。

Screenshot-Edit%20Account%3A%20%20%20em%20-%20KPPP.jpg1.「Configure」をクリックして、順に設定していく。まず「Accounts」タブのところで「New」をクリック、接続情報を入力する。「Connection Name」は適当に、「Phone number」に「*99***1#」と入力。それ以外は特に設定の必要はなく、デフォルトのままである。「OK」をクリックして設定画面を閉じる。


Screenshot-Edit%20Modem%3A%20em%20-%20KPPP.jpg2.続いて「Modems」タブへ移動する。ここも「New」で新しい設定を作る。「Modem name」は適当に、「Modem device」はプルダウンから「/dev/ttyUSB0」を選択。 「/dev/usn/ttyUSB0」という選択もあるが、こちらではないので間違えないように。「Connection speed」は最高速度に設定。あとはデフォルトのままでOK。

3.設定はほぼこれで完了である。メイン画面の「Connect to」で設定したConnection Nameを選択。Ligin IDは「em」、Passwordも「em」を入力。「Show log window」のチェックはお好みで。

あとは「Connect」をクリックすれば繋がるはずだ。本筋ではシステムの「Network Configuration」で一括管理するのが望ましいと思われるが、その方法論が確立するまでの繋ぎとしては、有効だろう。


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