コデラノブログ 3

ピカチュリン

産経ニュースによれば、目で受けた光の刺激を、電気信号で脳に伝える際に重要な働きをするタンパク質を「ピカチュリン」と命名したそうである。

本文では「電気を操るネズミに似た人気アニメキャラクターにちなみ」と書いてあるだけで、これではなんのことかわからない。これは97年に起こった「ポケモン事件」にちなんでいると考えるべきだろう。

ポケモン事件とは赤と青の激しい点滅のシーンを見て多くの子供たちが病院に担ぎ込まれた事件だ。当時社会問題ともなったので、覚えている人も多いだろう。しかし放送業界では、一般社会以上に大問題になった。

とにかく激しい点滅がダメということで、多くの番組オープニングやCMが作り直しになった。当時筆者はフリーでCMの合成を行なう仕事をしていたが、筆者が少し関わって記憶しているのは、SONYの企業ロゴである。様々な色と図形が激しくフラッシュしながらSONYロゴを形作るというCM用ロゴだったが、これはマズいと言うことで残像処理やコマ抜きを行なって作り直しとなった。

激しい光の点滅を行なう映像は、それ以降規制されて放送できなくなった。これを俗に「ポケモンチェック」と呼んでいる。またそれ以降アニメの序盤に「部屋を明くるして離れて見ましょう」という趣旨のテロップを入れることが義務化された。原因はわからないが、暗い場所で近距離で光の点滅を見ると、脳に影響を与えるという臨床結果だけがわかったからである。

約10年かかって、ようやく原因らしいものが突き止められるのかもしれない。もちろんタンパク質がわかったというだけでは、解決にはならないのかもしれないが。

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