コデラノブログ 3

地デジの真実

ちょっと前のニュースで恐縮だが、民放連が調査した地デジ世帯普及状況調査は、総務省の調査とは違って、妙にリアリティのある数字が出てきている。

今回の調査では、年収別での普及率が出ているのもユニークだ。確かに収入と大型テレビ普及率はリンクして当然であり、それが地デジの世帯普及ともまたリンクしている状況が確認できた。

また持ち家、分譲マンションなど、家屋が自分の所有であるか、賃貸であるかの比率も、年収の格差とともに、借家だから設備が自分で更新できないというジレンマも浮き彫りにしている。

とくにアンテナの問題を改めて指摘したのは重要だ。筆者宅も戸建ての借家であるが、昨年末に入居したときには、アナログの倒れかかったアンテナは役に立っておらず、アナログのCATV回線が入っているのみであった。

大家さんに交渉して、自費で地デジとBSアンテナを設置したが、両方合わせて設置工事費も含め、7万円ほどかかっている。この経験は誰かの役に立つかもしれないので、少し詳しく書いておく。

まずBSアンテナというのは、電気店で買うことができ、設置も自分でやろうと思えばできる。しかし地デジのUHFアンテナというのは、店頭で買うことができなかった。工事とセットでしか売ってない、というのである。店によって違いはあるのかもしれないが、近くのヤマダ電機はそうであった。

見積もりも貰ったが、結局「アンテナ工事一式6万円+消費税」みたいなおおざっぱなものが来るだけで、アンテナが実際にいくらでそのうち工事費がいくら、という明細は出てこなかった。量販店はアンテナ+工事一式というセットで値段を決めているだけで、その内訳は工事下請けの裁量次第という、実に旧体制な商売らしい。

うちの場合はBSアンテナも一緒に付けて貰ったので、BSアンテナ代と合わせて7万円ぐらいになったわけだが、UHFアンテナだけとしても、まるまる半額にはなるまい。おそらく4〜5万円程度になるのではないだろうか。

しかも自前のアンテナは、ブースターを使わなければちゃんと映らないほど出力が低い。特に周波数が一番端っこのフジテレビはそれでも時々ノイズが入り、ギリギリ映ってるという程度である。これだったらケーブルテレビでしっかり送ってもらった方が、よほどいい。

以前マンション住まいのころは、「ケーブルネット埼玉」のパススルーで見ていたわけだが、工事人がちゃんと各部屋で減衰率を測定しながら分配から室内配線までしてくれて、低い場合はブースターも無償で入れてくれた。このケアに比べれば、いくら買い切りとは言っても自力でアンテナを建てるメリットがどれだけあるのか、疑問である。

今都市近郊では、昔のように見通しが良いわけではない。特に駅前付近でどんどんビルやマンションが建つようなベッドタウンでは、潜在的難受信地域が日に日に増えているはずだ。

「電波で一斉送信」というテクノロジーが、都市近郊では事実上役立たずになってきているのだ。それを無視して電波電波言ってても、しょうがないだろうと思う。

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