コデラノブログ 3

2008年06月 の記事

家が続くということ

先日、祖母の10年祭があって実家に帰った。小寺家はとても古い家なので、墓の数がものすごいことになってあちこちに場所が散らばっているし、参拝するのも大変だということで、15年ほど前に寄せ墓を行なって一つになっている。そのときに一通り家系図も作ったはずである。

墓というのは、ある意味一つの記録メディアでもある。子孫である我々が知る限りでもっとも古い墓は、享保19年没ということであった。

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ただ漠然と享保と言われてもよくわからないので、こちらに戻ってきて調べたところ、享保19年は1734年であった。今年で274年経つことになる。享保年間では、17年に大飢饉があったそうである。そのときに体を悪くして、亡くなったのかもしれない。

墓の中で一番古いこの「小寺又次郎」という人も、木の股からひょっこり生まれたわけではないから、親も当然あったはずだ。ただこれ以上古い墓は、もうどこにあるのかわからない。また墓石はあるが、風化がひどくて判読不能のものも3つばかりあったので、それがそうなのかもしれない。

隣に黒田姓の人があるのも、どういう関係があったのかよくわからない。小寺家と黒田家は、戦国時代からの記録があるので、うちの墓地に埋葬されたと言うことは、なんらかのつながりのあった人であろう。もっともここで言う小寺氏が自分の先祖であるという確証は何もない。これだけインターネットによって何でもわかる時代になっても、今となってはもはや調べようがないのが残念である。

墓にはよその姓がかなりあるが、200年ぐらい前は、嫁に来た人は元の姓を墓標に刻むことが一般的だったようである。

こうして曲がりなりにも300年弱続いてきた我が一族も、どうやら直系は僕の子供の代で終わりそうだ。というのも、僕には結局女の子しか授からなかったからである。今どき婿養子を貰ってまで家名を継ぐということは、現実的ではないだろう。

僕がインターネットにいろいろな記録を埋め込んで行くことは、家の記録として誰か子孫が検索する時が来るのだろうか。これからもう300年後には、先祖とか子孫とかの繋がりは、意味があるものとして残っているのだろうか。

地デジの真実

ちょっと前のニュースで恐縮だが、民放連が調査した地デジ世帯普及状況調査は、総務省の調査とは違って、妙にリアリティのある数字が出てきている。

今回の調査では、年収別での普及率が出ているのもユニークだ。確かに収入と大型テレビ普及率はリンクして当然であり、それが地デジの世帯普及ともまたリンクしている状況が確認できた。

また持ち家、分譲マンションなど、家屋が自分の所有であるか、賃貸であるかの比率も、年収の格差とともに、借家だから設備が自分で更新できないというジレンマも浮き彫りにしている。

とくにアンテナの問題を改めて指摘したのは重要だ。筆者宅も戸建ての借家であるが、昨年末に入居したときには、アナログの倒れかかったアンテナは役に立っておらず、アナログのCATV回線が入っているのみであった。

大家さんに交渉して、自費で地デジとBSアンテナを設置したが、両方合わせて設置工事費も含め、7万円ほどかかっている。この経験は誰かの役に立つかもしれないので、少し詳しく書いておく。

まずBSアンテナというのは、電気店で買うことができ、設置も自分でやろうと思えばできる。しかし地デジのUHFアンテナというのは、店頭で買うことができなかった。工事とセットでしか売ってない、というのである。店によって違いはあるのかもしれないが、近くのヤマダ電機はそうであった。

見積もりも貰ったが、結局「アンテナ工事一式6万円+消費税」みたいなおおざっぱなものが来るだけで、アンテナが実際にいくらでそのうち工事費がいくら、という明細は出てこなかった。量販店はアンテナ+工事一式というセットで値段を決めているだけで、その内訳は工事下請けの裁量次第という、実に旧体制な商売らしい。

うちの場合はBSアンテナも一緒に付けて貰ったので、BSアンテナ代と合わせて7万円ぐらいになったわけだが、UHFアンテナだけとしても、まるまる半額にはなるまい。おそらく4〜5万円程度になるのではないだろうか。

しかも自前のアンテナは、ブースターを使わなければちゃんと映らないほど出力が低い。特に周波数が一番端っこのフジテレビはそれでも時々ノイズが入り、ギリギリ映ってるという程度である。これだったらケーブルテレビでしっかり送ってもらった方が、よほどいい。

以前マンション住まいのころは、「ケーブルネット埼玉」のパススルーで見ていたわけだが、工事人がちゃんと各部屋で減衰率を測定しながら分配から室内配線までしてくれて、低い場合はブースターも無償で入れてくれた。このケアに比べれば、いくら買い切りとは言っても自力でアンテナを建てるメリットがどれだけあるのか、疑問である。

今都市近郊では、昔のように見通しが良いわけではない。特に駅前付近でどんどんビルやマンションが建つようなベッドタウンでは、潜在的難受信地域が日に日に増えているはずだ。

「電波で一斉送信」というテクノロジーが、都市近郊では事実上役立たずになってきているのだ。それを無視して電波電波言ってても、しょうがないだろうと思う。

DVDに9倍記録する技術

東北大学多元物質科学研究所の発表によれば、スタンパを使ったDVD複製技術で、従来の9倍の情報を書き込む技術を開発したそうである。

具体的にはピットの穴をV字型にして、その角度でも情報の違いを表わしていく、ということらしい。まだ原理検証の段階なので、実用化まではまだ結構かかるだろう。さらにこれを読み取るには、DVDドライブにも多少の機構追加が必要で、現在のドライブでそのまま読めるわけではない。

仮に実用化まで2年とすると、タイミングとしてはBlu-rayを脅かすようなものにはならないだろう。しかし案外追うものができたことで、Blu-rayも低価格化が進むといいのだが。

グリーンハウスがまたやらかした

このイヤホンを使っている人を正面から見ると、長ぁーいブタが刺さってるように見えるのか。むかしドリフのコントとかで矢が突き刺さったようなΩ風の小道具があったが、この路線を延長して不必要な装飾をどんどん付けていくと良い。

勉強は続く

最近、携帯電話のことを勉強し続けている。勉強といっても、携帯の機能とか料金プランとかそういうことではなく、携帯電話が社会に与える影響とか、子供の精神に与える影響とか、そういうことである。

妻から聞く話も、勉強になる。うちは2人の子供の歳がちょうど10歳離れている。したがって、上の子供のおかあさんたちと、10年後の今どきのこどものおかあさんと、両方のコミュニティに参加しているわけである。

そういえば以前、僕がPTAのことを知らないと非難したブログがあったが、それは僕自身がPTA役員などで参加したことがないというだけのことで、妻は上下の子供の学校でPTA役員をやっている。上の子の小学校時代は、子供会の会長も務めた。僕は僕で、教科書プロジェクトのヒアリングで学校の先生に会いに行ったりしている。学校や地域コミュニティには、比較的参加しているほうだろうと思う。

話が脱線したが、妻の話によれば、おかあさん同士のコミュニティの在り方が、10年前とかなり異質になっている、ということである。もちろん当時も小さないさかいはあったが、裏での確執が表にまで噴出することは少なかったという。しかし最近は、きらいなお母さんが来るときは、たとえ子供同士は仲良くても、絶対に遊びに来ないんだそうである。

子供ならともかく、大人でも10年とは付き合い方の性質が変わっているということは、やはり社会が変わった影響をもろに受けているということであろう。なんでも携帯電話のせいにするのは短絡的すぎるかもしれないが、人とのコミュニケーションの在り方で社会的に大きな変化をもたらしたものは、これぐらいしかないのも事実である。

10年前にも携帯電話はそこそこ普及はしていたが、メールするという習慣があまり浸透していなかったこともあって、情報交換は数人で実際に会って話すことが多かった。しかし今は、お母さん方の付き合いも、まずメアド交換から始まる。

それで1対1、というか1対多の関係を築いたあと、ある人が(まあこの場合うちの妻だが)ハブとなって、コミュニティが形成されるという段取りになる。

子供の場合は、携帯のコミュニケーションとリアルのコミュニケーションが分離している点に、ポイントがあると思われる。一方大人の場合は、携帯コミュニケーションとリアルコミュニケーションが分離できないところに、ポイントがあるのかもしれない。

ロジャースってまだあったのか

埼玉県でロジャースと言えばディスカウントショップなのだが、こっちのロジャースはスピーカーの名門である。実はすでに倒産したものとばかり思っていた。

BBC公認モニタの初代LS3/5aは、最初に勤めた会社の編集室のモニタスピーカーだった。音が気に入って、後年自分でも購入した。たしか2本セットで14万円だったと思ったが、今は押し入れにはいったままになっている。最近はKlipschの小さいヤツが気に入って、普段聴きはもっぱらそっちだが、その前はLS3/5aで聴いていた。

スピーカーとしては珍しい、密閉型である。サイズの割には低音が良く出て、なによりも定位がものすごくかっちりしている。左右別回路の真空管アンプで鳴らすと、ものすごいセパレーションをたたき出すのが特徴だ。

新しいLS3/5aも聴いてみたいな。ただ40万じゃ、ちょっともう買えないな。

HDDは恋よりも重要?

シマンテックの調査によれば、PCのクラッシュは失恋のショックよりも大きいそうである。いや価値観て人それぞれやなー、と髭男爵ならつっこむところであるが、なかなか趣深いアンケートだ。

「PCがクラッシュして使用不能になる」と「PCに保存してあったファイルをすべて損失」はあんまり変わらないように思うのだが、前者はCPUやマザボが焦げたりして使い物にならなくなることを指しているのだろうか。でもクラッシュと言えば普通HDDを指すように思うが。後者は間違って消してしまったとかそういうことだろうか。しかし「すべて」というからには、やはりなんらかの物理破損を指しているような気がするし、その辺はなかなか表現が難しい。

さらにアンケートの対象が、そもそもどれぐらい普通に恋愛している人なのかというのも考えどころだ。失恋して死のうと思った人は過去沢山いたわけだが、自殺の原因がHDDのクラッシュというのは例があるのだろうか。

失恋というからには告白して断わられたり、付き合っていて別れたという状況だろうが、どちらにも至らないままだったら失恋は成立しないわけで。二次元には失恋しないだろうし。これ以上突っ込むと泣く人も出てきそうなので辞めておく。

もう少し若い層になると、ケータイ逆折りと失恋とどっちが悲しいかが問題となるのかもしれない。たぶんケータイのデータは意識してバックアップしている人はほとんどいないと思うので、ダメージは相当デカいように思うなぁ。

いや、そういう見方じゃないな

さっきのエントリなんだけど。

元々JEITAはレコーダ類に対して、「新たに補償金の対象に追加する機器は、権利者の経済的損失を直接生じせしめるものではない、タイムシフト・プレイスシフトを目的とするもの。補償金制度の趣旨に照らし合理性はなく、受け入れられない」としてきたはず。

だがBDレコーダというのは、まさにその「タイムシフト・プレイスシフトを目的とするもの」に相当する。前々からの調査でも、DVDレコーダで本気でDVDを焼くのは少数派だということがわかっている。これらに課金を容認するということは、単純な時間稼ぎだったということである。「経産省が勝手に。我々は省庁の決定に従うのみ」というストーリーで逃げ切るつもりなのだろうか。

JEITAの弁明に注目せよ。

ブルーレイにも補償金

朝日新聞によれば、ブルーレイ録画機とブルーレイディスクに補償金を課すことを、文科省の経産省間で大筋合意したようである。

HDDに課金はないというが、あれ、もしかしてオレ、議論を誤解していた?

もし仮にHDDにも課金という話になったら、レコーダ本体とHDDとBDメディアで補償金三重取りですかそうですか。それで補償金は縮小ですか本当にありがとうございます。

テクノロジーと「人の心」のバランス

秋葉原で起こった無差別殺人事件では、現場を興味本位で携帯などで撮影する一般市民に対して、多くの人が不快に感じたようだ。また事件直後の模様をUStreamで「中継」した人もあったようである。

それができるテクノロジーを手にしていれば、使ってみたくなる気持ちはわからなくもない。だがそれを多くの人が不快に思った行為なのであれば、それはやはり「悪いこと」だったのだろうと思う。

マスコミはやってるじゃないか、と思われるかもしれないが、もともとマスコミの行為には常に「卑しさ」が伴うことは、逆に一般の方のほうがよくご存じだろう。

それなのに、やっぱり自分が現場に立てば「卑しい」ことをしてしまうのは、人は今やうっかりすると「情報餓鬼」に陥ってしまうのだろうなぁと思ってしまう。

しかし人は、学習する生物である。今回の事件で、やってしまった自分の行動に空しさを覚えた人は、次の機会には控えるだろう。「できるが、やらない」という判断は、高度な人間性によってのみ支えられる。

ネット規制法の解釈

本日参議院でネット規制法案が可決され、成立した。立法化そのものに反対していた立場としては残念であるが、ほとんどの懸念事項は骨抜きになったと思っている。

多くの報道では、携帯のPCにもフィルタリングが義務化、としているが、PCの義務化はちょっと解釈が違うのではないかと思う。衆議院に提出された法案を見てみよう。

PC製造事業者への条項は十九条である。

(インターネットと接続する機能を有する機器の製造事業者の義務)
第十九条 インターネットと接続する機能を有する機器であって青少年により使用されるもの(携帯電話端末及びPHS端末を除く。)を製造する事業者は、青少年有害情報フィルタリングソフトウェアを組み込むことその他の方法により青少年有害情報フィルタリングソフトウェア又は青少年有害情報フィルタリングサービスの利用を容易にする措置を講じた上で、当該機器を販売しなければならない。ただし、青少年による青少年有害情報の閲覧に及ぼす影響が軽微な場合として政令で定める場合は、この限りでない。

全体的に何が言いたいんだかよくわかんない条文ではあるのが、下線の部分に注目して欲しい。以前のエントリをお読みいただいた方にはピンと来るかもしれないが、もう一度おさらいしておこう。

フィルタリングソフトを、すぐ動く状態で入れておけ、というのは、技術的も制度的にも、結構矛盾や詰めなければならないことがいっぱいあって、現実的ではない。早い話が、お試し版じゃダメなんじゃないかという問題を、この下線部分のような表現にすることで、お試し版でOKって話になるわけである。

この、「Installedであれ」というのと、「Installableであれ」、というのは、同じようで結構違う。実質的には「Installedであれ」の努力義務として機能すると考えるべきだろう。

まあつまりこのあたりは、すでに業界でやってることを上から法でなぞっただけであり、現状はほとんど変わらないと考えていいだろう。あとはこれが最初のくさびとなって、徐々に拡大していかないよう、ネットユーザー全員で監視していかなければならない。

特に今回、議員立法というものは法案の段階ではまったく公に出ることなく、下手すれば何も知らない間にツルッと行っちゃった可能性があっただけに、こういう立法の在り方事態が問題だと思う。

情報リテラシ教育が盛り上がってきた

ニフティが、品川区の小学校で情報モラルに関する授業を始めたそうである。まだ品川区だけではあるが、実際にサービスを提供する側が、学校に乗り出してくるというのは、いい傾向である。

我々MIAUの教科書プロジェクトも頑張らないと。というわけで、今日は高校の情報の先生にヒアリングを行なった。先週は中学の技術の先生にお話を伺ってきた。

このプロジェクトを計画したときは、我々のような怪しげな団体がそれほど簡単に「学校」というものにアクセスはできないだろうと思っていたのだが、実際にお会いしてみると、先方がすでにMIAUのことをご存じで、さすが現場で情報の教育をやってらっしゃる方々だと思った次第である。

双方のご意見を総合すると、我々の当初計画していたプランもだいぶ変更が必要だと感じた。中高生は我々が想像する以上にPC離れが進んでおり、今情報ソースはほとんど携帯オンリーと言っても過言ではない。PCを使っている中高生は100%とはとても言えないが、携帯を使っている中高生は、親の方針で持たせないという事情を除けば、経済状態など関係なくほとんど所有しているようである。もちろん首都圏特有の事情もあるとは思うが、それにしても携帯に対する見込みが甘かったと認識せざるを得ない。

また学校のほうでも、実際に情報リテラシに関する教育には強い関心があるものの、教科書では十分ではないし、問題がおこったときの解決策も十分ではない。学校側としては具体例を示した教材が不足しており、困っているという事情があるようだ。

今後の方針については、また改めて発表する機会もあるだろうが、とりあえずみんなに揉んで貰うためにはまず「種」が必要だ。その種作りを、近日中にやりたいと思っている。

安いだけにあとが大変そうなウルトラモバイル

COMPUTEX TAIPEI 2008のレポートが徐々に載り始めている。以前はマザーボードの記事ばっかりだったような気がしないでもないが、今年はウルトラモバイルが世界中で注目を集めていることもあり、いつもと様相が変わっている。

そもそもASUSとかMSIとかってメーカーは自作派にはメジャーだが、「パソコンは買うもの」と思っている層にとってみれば、未知のブランドだろうし、方向性やグレードなども全くわからないだろう。たぶんそういう人には、HPとかDELLとかのほうがなじみがありそうだ。

現行モデルは元々5万円ぐらいしかしないということで、量販店に行けば、E-Mobileとの新規契約で2万円台とかで売られているものもある。そういうのは、わかっている人がわかって使う分にはありがたい販売システムだが、量販店での動きをWatchしていると、どうもそういう方向ではない人の注目を集めているように思える。

まあ誰が何を買おうと知ったこっちゃないのだが、今後はLinuxマシンとかもばんばん登場してくるだろう。なんかネット上が妙な質問であふれかえるようなことにならなければいいのだが。ディストリビューターやっている人は、これからある程度の覚悟をしておいたほうがいいように思う。RTFMが通用しない世界が、もうそこまでやってきている。

ネット規制法案に与野党が合意

昨日の夜、新聞メディアを中心に報道されたが、実務レベルで与野党の合意があったようである。

基本的に多くの規定は努力義務となり、事実上骨抜きとなった格好で決着しそうだ。個人的には法案じたいを廃案にしたかったところだが、力及ばずという形である。もっともまだ国会があるので、決まったわけではないが。

このうち、PCと携帯のフィルタリングは義務となった。携帯はすでに行なわれていることなので、その是非はともかく、実質的には何も変わらない。

PCのプレインストール義務は、微妙だ。実際に国内メーカーのPCの多くには、すでにフィルタリングソフトの体験版がプレインストールされているが、体験版でOKなのか、というところが曖昧なままである。

つまり多くの体験版は、買ってすぐはちゃんと動くが、30日限定なので、それ以降はデータベースが更新されない。更新されないまま放置されれば、新しく生まれてくるサイトには当然対応できないわけで、結果的にはあまり役に立たない。

またフィルタリングソフトのコストを誰が払うのか、PCの場合はハッキリしていない。体験版ではなく製品版、少なくとも1年ぐらいの契約込みのバージョンを入れろということであれば、その費用はストレートにPCの価格に反映される。事実上PCが全体的に5000円ぐらい値上がりすることになる。

これで問題なのは、成人が使うとわかっている場合にこの費用を販売時に抜けるのか、という点である。携帯の場合は、未成年者が使用する場合は契約によってフィルタリングサービスが付いてくることになるが、消費者は費用は負担していない。PCの場合も同じように無料サービスとしてソフトウェアバンドルとデータベース更新を行なうのであればいいが、更新費を親が毎年払え、というのは、消費者の負担増を国の法律で新たに決めたことになる。

またこの6月にも多くの海外メーカーが低価格ウルトラモバイルノートPCを導入してくるが、これら低価格PCには、フィルタリングソフトのコストを吸収させるのは難しい。5000円違えば、かなり大きな差になる。

またコストを下げるためにLinux OSを選んだ場合、そもそもフィルタリングソフトなどは開発されていないのではないか。これはフィルタリングソフトメーカーに開発努力義務が発生することになるのか。

PCの場合は、プレインストールだから難しい。お子さんが使うんですね、じゃあフィルタリングソフトを追加しましょう、ではない。プレインストールだから、最初から入った状態でなければならないのだ。

たぶん実際にこの法律を動かすと、販売店もメーカーも、なんだかものすごい変化球を強いられそうな気がする。馬鹿馬鹿しい手間だけが増える、プチ官製不況のような状況になるのではないか心配である。

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