2008年03月10日 20時26分
パイオニアのプラズマ生産撤退を考える
先週末の話で恐縮だが、パイオニアがプラズマの自社生産をやめるというのは、感慨深いニュースだった。
実は以前、まだプラズマが一般のテレビとしては高嶺の花だった頃、目黒にあるパイオニアで社員を対象にしたプラズマ研究会に潜り込ませてもらった事がある。液晶に対するアドバンテージ、デメリットなどが語られ、アツい議論を戦わせていたものだ。
パイオニアのプラズマは、業務用の立ち上げが早かった。ただ誤算だったのは、思いの外デジタルサイネージ市場が立ち上がってこなかった点だろう。
現在のデジタルサイネージは、小さなベンチャーが台湾・韓国メーカーと組んでローコストなシステムを作っているに過ぎない。つまりコンシューマ技術を集めてくれば、開発ほとんどしなくてもシステム組めるよね、というレベルで止まっている。デジタルサイネージに向かって開発・設備投資するというレベルにはまだ至っていないと思う。
パイオニアとしては、タイミングが合わなかったという思いがあるだろう。あと1〜2年でデジタルサイネージ市場は立ち上がってくると思われるが、それ以前にコンシューマのテレビ市場がどんどん先に行ってしまい、そこに追従せざるを得なくなった。
KUROの好評を受けて、ハイエンド市場に特化しようとしたが、これもタイミングが遅かった。レコーダや光ディスクドライブではブランド力があったのに、それが使い切れなかった格好だ。
一方でオーディオ、特にカーオーディオはブランド力もあり、好調である。特に東北パイオニアは、オーディオ関係でおもしろい技術をたくさん持っている。オーディオは長い目で見れば、何度目かのブームを迎えつつある。今後はそちらのほうに資源を集中したほうがいいかもしれない。
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