2008年02月28日 20時38分
相次ぐ出版社の再編
偶然の一致なのか、今日は出版社に関するニュースが沢山飛び込んできた。
インプレスの動画サイト「impressTV」が、今年3月いっぱいでコンテンツの更新を休止、9月にサイトをクローズするそうである。ご存じかもしれないが、インプレス自体は05年にいろいろな部署が分社化した。Watchをやっているのは(株)Impress Watch、書籍出版をやっているのは(株)Impress Japanといった具合である。impressTVは、(株)air impressという形で分社化していた。
impressTV自体は2000年に開局した、いわゆるストリーミングの元祖的な存在である。その前身は、アキバPC Hotlineから派生した「インプレスラジオ」であったと言えるだろう。大手動画配信サイトが成長する中、自社サイトで独自コンテンツを制作し続けていた。「水曜どうでしょう」を、ストリーミングで全国区に仕立て上げた功績もある。
僕も何度か出演したことがあるが、元々テレビ出身の僕にとっては、番組制作の方法がオママゴトのように見えたのも事実である。実際問題、日本で動画配信サービスが人気を集めているのは、テレビ番組が流出しているからだ。テレビ番組にかけられるお金と、独自ストリーミング番組にかけられる予算では、雲泥の差がある。内容ではなく、そのあたりの見劣り感で差が出たというのなら、悲しい現実であると共に、これからのストリーミングの世界に暗い影を落とすことになるだろう。
2つめは、WEbコンテンツではImpress Watchと二大勢力とも言えるITmedia関連のニュース。こちらはITmediaが好調で、出版がなくなるかも、という話である。
正直、ITmediaもそんなに儲かってるかという話はあるにしても、ソフトバンクの出版部の萎縮は、見ていて気の毒になる。僕のITmediaの連載を書籍化したときも、元々はソフトバンクに話を持っていったのだ。それは当然の成り行きである。
だがソフトバンク側はまったく興味を示さず、結局はこの手の文化論ものに強い、宝島社の子会社である洋泉社という全然別の会社を津田大介氏に紹介して貰い、出版することができた次第である。WEBから書籍化という流れが活性化する中、この緊縮財政と消極姿勢では、面白いものを出すことはどだい無理な話だ。
3つめは、このブログの大元であるアスキーが、事実上消滅するという話。これも今日ハガキが来ていた。吸収合併される先は、「電撃」シリーズでおなじみの、メディアワークス。
アスキーと言えば、実は僕がモノカキになる前から仕事をしていた。90年代のアスキーは、青山通りにビルを構えていて、その周辺にも関連会社が沢山あったものだ。その昔アスキー総研という会社があって、映像制作の仕事をいくつかやったことがある。当時アスキーは、出版を軸にいろんなメディア創出をする、新進気鋭のベンチャーという香りがする会社だった。インプレスも元はと言えば、アスキーが分裂してできた会社である。
現状ASCII.JPとかこのブログとかがどうなるのかは、まだ具体的な話がないので、わからない。そのまま続くのかもしれないし、何らかの改変を受けるのかもしれない。なんだかこのブログも、いよいよ「超人ロック」化してきたようだ。
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