コデラノブログ 3

2007年10月 の記事

ある意味失礼な(笑)技術

KDDIが、撮影機器などからプロ/アマを判断するエンジンを開発したそうである。

リリース文によれば、撮影機器や技術、製作工程の違いによる映像や音響の特徴で判別するとある。もしこれによる判定がかなりの精度で正しいのであれば、アマチュアのコンテンツ作家は、まずこれでプロ用と判断されるかどうかが最初の登竜門となるのだろうか。逆に放送してる番組なのに、これにかけたらアマチュアと判断されたら、相当悲しいことになりそうである。

まず基本的に、なにを持ってプロであるかそうでないかは、機材では決まらないのではないか。最近では、ディレクターが自らカメラを回す番組も増えてきている。ドキュメンタリーなどは、今や民生機のカメラが大活躍である。

あるいは僕がYouTubeにアップしているCONTENT'S FUTUREの映像や、MIAUの記者発表会の映像は、カメラはプロ用と民生機のミックスである。編集はFinalCutPro、そして編集した本人は本当に放送する番組を編集していた編集者である。まったく一人で制作したものであるが、これでできあがったコンテンツは、どう判断されるのだろうか。

もしプロと判断されたら削除されてしまうので、困ったことになる。逆にこれがアマチュアと判断されたら、こういっちゃなんだがNHKニュースの大半はアマチュア扱いされることになるわけで、これは相当笑える。

だいたい著作権法侵害は、親告罪である。つまり侵害された権利者にしか訴える権利がないということだ。逆に言えば、権利者が侵害を知っていても、最終的に利益に繋がるのであれば、黙認することも考えられるわけである。これからのビジネスモデルを考えれば、それは十分に考えられることだ。

発想は面白いと思うが、ある意味これの使い道が出てくるということは、著作権法の被親告化とイコールという話になるわけである。

いやこれ、実働が楽しみだなぁ。意地悪な意味で。(笑)

アンテナ設置の算段からスタート

今回引っ越した家は、アナログのアンテナ線が立っているだけで、地デジもBSデジもアンテナがない。というわけで、今日最寄りの電気屋に行って設置を依頼してきたわけだが、どうも一度見積もりに来てから工事になるみたいで、1週間ほどかかるようだ。

それまでアナログテレビしか映らない生活である。なんという退行。

しかしアンテナとか立て直すの、そうそうあることじゃない。だって屋根に上ってアンテナ固定したり、混合機使って屋内配線に混ぜたりするわけで、結構オオゴトである。

BSアンテナはベランダあたりに自分で取り付けた人も多かったとは思うが、地上波用に屋根に上ってのアンテナ設置って、世の中的には昭和40年代にUHF放送がスタートしたとき以来の話なのではないだろうか。

日本中の放送波が変わるということは、今更ながら大変なことなのだなぁと実感する次第である。

仕事環境の再構築

引っ越しがあまりにも時間がかかってしまい、途中でほっとらかして横浜に行くことに。FPD International 2007で講演しなければならなかったからである。

講演の内容は、せっかく調べたのでそのうち記事にするかもしれない。だが問題は、帰ってきてからの引っ越しの片付けである。とりあえず今日から仕事環境の再構築をして、とりあえずミニマムで仕事できる体制にはなった。

だが、ミニマムとマキシマムの間には果てしない差があるわけで、もうめんどくさいからずっとミニマムのままでいいか、とか考え始めている。ということは、荷物の2/3ぐらいはいらなかったことになる。これ、捨てるかなぁ。どうせなら引っ越す前に捨てればよかったのだが、まあ人間そう上手いこと割り切れないわけで、日々暮らしていくだけで荷物が溜まっていくのはなんとかならんものかなぁ。

転居

この土日はMIAUの記者発表会の模様を編集していた。結果はYouTubeとニコニコ動画にアップしてあるので、もうご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。両方にアップしてみた感想を言うならば、出力マスターとしてH.264でファイルを作ったのだが、どうもYouTubeはH.264のまま配信できるようだ。変換のロスもほとんどなく、画質も良好である。

一方ニコニコ動画のほうは、採用コーデックがFLVであるため、変換ロスが結構ある。こちらであらかじめエンコーダを使ってFLVに変換しておけばもう少しマシだったかもしれないが、あいにく時間がなかった。

というのも、明日から自宅を引っ越すのである。思えばこの場所に、およそ12年住んだ。ビデオ編集者から職業ライターに転身するまで、この場所、この部屋で過ごしてきた。おそらくこのエントリーが、この部屋で書く最後のものになる。

今は仕事部屋のすべての結線をバラし、イーモバイルとノートPCから書き込んでいる。思えば便利になったものだ。そう、この部屋で初めてISDNなるものを導入し、テレホーダイで夜更かしし、ケーブルテレビを引き、常時接続になりといった、通信テクノロジーの変遷を体験したのだ。

明日はエントリーを更新するのは難しいと思うが、ノートPCとイーモバイルがあれば、仕事環境をビルドアップする前に、何らかの形で更新できるだろう。

転居は1つの区切りではあるが、人生はシームレスに続くのだ。

集え猫の御旗のもとに

本日、ネットユーザーで構成される消費者団体「MIAU」を立ち上げた。11時から行なわれた記者発表会を記事にしてくれるメディアもあるかと思う。

僕の方からも、MIAU設立に至るプロセスを少し話しておこう。思えばいろいろな複合要因が僕のもとに集まった結果、自分でやるしかないだろう、と思ったわけである。

要因の1つは、PSE法問題である。もはや今となっては有名無実な制度に成り下がってしまったが、施行前には大変な騒ぎとなったのをご記憶の方も多いかと思う。あのとき、問題を提起したのは2ちゃんねるやMixiといった、ネット内のコミュニティであった。

それからずっと活動の主体はネット上にあったわけだが、結局経産省を動かしたのは何かといったら、顔出しで活動することができた数十人なのである。もちろんネット上で数十万人の人々が関わり、そのバックボーンがあったからこその数十人であったわけだが、あの規模の騒ぎにならないと、ネット社会は実社会に対して影響を与えることができないのかと、ある意味その無力さにガッカリしたことにある。

つまりネット上の消費者の自由や権利を守るためには、顔出し実名で実社会の中で動く実働部隊が必要なのだと理解したわけだ。

もう一つの要因は、津田さんと「CONTENT'S FUTURE」という本を書き、そのスタンスが多くの人の賛同を得たことだ。デジタルコンテンツの未来は、ネット抜きには語れない。また、著作権をガチガチに行使しなくっても、ビジネスは成立する。新しいビジネスモデルを立ち上げるためには、まず消費者がきちんと、「これが欲しい、なんとかしろ」と声に出さないと実現できないと感じた。

別の要因としては、各小委委員会に参列している、いわゆる「消費者団体」のあり方である。この皆様は、デジタルやIT技術のことをほとんどご存じない。技術論、法律論を交えながらのギリギリのせめぎ合いの席で、きちんとデジタル時代の消費者としてのニーズを論ずるには、いわゆる昔ながらの消費者団体ではもう無理なのである。

いや、だいたい決定がなされる最後の小委員会に、欠席するってどういうことなの? 負け戦の汚点を被りたくないってこと?

こういうことは、誰かがなんとかしないといけない。ジャーナリストとしては、自らが立つのはスタンスとしてバランスが難しい仕事ではあるのだが、待っていても誰も始めてくれそうにない。かねてから津田さんと、何か形にできないかと相談していた。

そこに白田先生のロージナ茶会が主体になって、消費者団体を立ち上げたらどうだろうという話が聞こえてきた。我々の考えていたことの実現にもっとも近い道であろうということで、津田・小寺がロージナ茶会と合流し、MIAU立ち上げとなったわけである。

日本名の「先進」ってところが気に入らないという人もいるそうである。まあ日本名は「敢えて訳すならば」ということで、会としてはインターナショナルに他の組織との共闘も視野に入れているので、英語名もしくはMIAUメインで呼んでいただければと思う。つか、そんな気になるんだったら日本語名は無視する方向で考えて貰って構わない。

もし我々の活動や考えに賛同してくれるのであれば、ぜひ我々と合流して欲しい。会員になってくれるのは大歓迎だし、応援してくれるだけでも構わない。僕達は、ネットユーザーが持っている自由を、形にしてみたいのだ。

「エリアキャスト」が投げかける波紋

特定地域のユーザーのみに動画のネット配信を行なうエリアキャスト」の運用実験がスタートするそうである。

ケータイの基地局を使ってユーザーの位置を確認するという非常に手の込んだ認証技術だが、なんでこんな大苦労するかというと、結局はネットサービスであっても、放送に対する地域外送信とかそういうことに縛られるからである。

放送事業者の利益を考えてのシステムなのだろうが、そもそも電波を県域で制限するといったある意味「制度に現実が付いてこい」的な発想ってのは、そもそも20世紀に置いてこなければいけなかった。それを実現するために、ネット事業者や、そもそも悪人と言われていた権利者側が大苦労してこのシステムを作り上げている図というのは、ある意味皮肉でもある。

電波と通信は、共存とか融合ってのは参入障壁を下げるための方便で、本当は競争なのだが、最初から妨害しまくりなのには困ったものである。

まあ免許制度の上で放送事業者が成り立っていることは理解するが、まるで自分たちが特殊法人であるかのような権利主張は、どう考えても行き過ぎだろうと思う。放送事業者も株式会社なら、競争の市場原理に従わなければならない。

よし、アメリカでウォークマン買うぞ

今頃ではあるが、西田さんのウォークマンの記事を拝読した。

日米のウォークマンの違いが説明されているが、日本ではNapster対応のニーズがなかったので、Windows DRMの対応は見送ったそうである。まあでもそれは、ソニーに届く声がどういう層かによるだろう。MDとの組み合わせならば、それは当然ソニーにATRAC対応してくれという声が行くのは当然だ。

だがNapster対応プレーヤーを増やしてくれいう声は、当然Napsterにまず行くわけで。もちろん日本におけるNapsterの普及状況が惨憺たる状況というのは承知しているのだが、筆者はNapsterのヘヴィーユーザーである。だって洋楽のラインナップを見たら、もうNapsterしかあり得ないでしょう。

もちろんNapster 2Go!サービスにも加入している。加入しているが、現在使用しているプレーヤーがSandiskのSansaだったりするので、それはなんとかしたいなぁと、常々思っていたのである。

実はCowonの社長、趙さんにインタビューしたとき、Napsterに対応してくれとお願いして、検討するというご返事は頂いているのだが、ウォークマンが対応しているのなら話が早い。

来年のCESでは、ウォークマンを自分のおみやげに買って帰ろうと思う。

インテル呼ばれてない

DELLがB-CASカード大の外部デジタルチューナーを作ったという記事で、初めて「ソフトウエアCAS」なるものがあることを知る。

ググってみると、8月31日にインテルの説明会で、ジェフリー・ローレンス氏が来日してこのプランを説明しているようだ。

僕は過去ローレンス氏の説明会に関して2回、ITmediaでコラムを書いているわけだが、この説明会に呼ばれてないってのはどういうことなんでしょうかインテル広報代理店「プラップジャパン」の人。オレ、名刺交換してるよね。

代理店がウェーバーシャンドウィックの時は、ちゃんと呼んでくれたのになぁ。ここらあたりが、肩書きがない個人のライターの限界なのだろうかー。

ダビング10

デジタル放送の新ルールである「コピー9回+ムーブ1回」がJEITAによればダビング10」という名称になるようだ。

新ルール案に至っては、JEITAはEPN方式を押しており、「コピー9回+ムーブ1回」はむしろ「反JEITA案」であったわけだが、今度はいち早くそれを訴求する側に回ったというのはどーなのー。

事実上はどうかしらないが、形式上はまだ決定事項ではないこの新ルール、こうして訴求が始まると、もはや引き返すすべはないように思える。これ、テレビ放送というのが死ぬターニングポイントとなるかもしれないので、各人はこのことをよく記憶しておいて欲しい。

特筆すべきは、アナログ出力に関してはコピーフリーになる点だ。ここは権利者側との水面下の綱引きがあったのかもしれない。しかしこれは、はっきりいってテクノロジーに背を向けろということである。

なぜならばデジタルのメリットとは、

1. 実時間よりも短時間で複製可能
2. 複製による劣化が少ない

ことなのに、自由の担保として、このメリットを消費者には捨てさせるわけである。

なあ、そもそもなんのために放送をデジタル化するんだっけ? 放送の利便性を高めるためじゃなかったかなぁと思うんだけど、オレの気のせいだったのかなぁ。

幼稚園におけるハイビジョン率

昨日は下の子の運動会だったので、ビデオカメラを持って出かけていった。都内の幼稚園である。

いつも時間が空いたときに、他の人はどんなビデオカメラ使ってるのかなとチェックしているわけだが、思ったよりはハイビジョン率は低く、ざっと1割未満といったところか。おそらく昔と違って、運動会があるから買ったわけではなく、産まれてしばらくしてから買ったようなタイミングなのだろうか。DVDカメラが結構多かった。

だがお母さんにとっては、メディアを入れたときにDVD-Videoでフォーマットするのか、DVD-VRでフォーマットするのかが悩みどころのようで、お父さんに電話で聞く人も見かけた。そらわからんわなぁ。

メーカー比率で言うと、ほんの5年ぐらい前は半数がSONYだったりしたものだが、最近はSONYのシェア率が下がってきている。一番多く見かけたのは、意外にもVictor。いや意外とか言っちゃいけないか。運動会におけるEverio率はかなり高いと思われる。次点がPanasonicだが、これは3CCDのDVタイプが多かった。

撮り方で変わったのが、多くの人が三脚を使うことに躊躇がなくなったことだろう。昔は本部席の横にみんな群がってカメラを高く持ち上げて撮っていたものだが、まあ一部そういう光景は見られたものの、観覧席内側に儲けられた撮影ゾーンで、三脚を立てて撮る人も相当多かった。

ただデジカメと兼用なのか、それともよく知らないだけのか、写真機用の三脚を使っている人がほとんどだった。そのあたりはもうちょっと啓蒙が必要かもしれない。

これも意外なことに、デジタル一眼で撮る人は少なかった。多くはコンパクトカメラか、ケータイである。ケータイで撮ってどうするのだという話もあるが、良いショットを待ち受け画面にしたいというニーズはあるようだ。

ここは複合技で、デジタル一眼から簡単に待ち受け画面に変換して転送・設定してくれる機能をカメラに搭載したら、案外売れるかもしれない。

10月のリニューアル祭り

テレビ局は10月というのがいわゆる「改変時期」で、新番組や特番が多いわけだが、どういうわけだかネットの世界でもここのところ、リニューアルが増えている。なにか半期末とかの事情と関係あるのだろうか。

僕の周りで盛り上がっているのはMixiのリニューアルで、画面全体が3カラム固定となり、色調が白ベースとなった。文字が見にくいということで、エラく不評のようである。

改変が原因で大きな騒動となったのが、GREEである。会員に対してほとんど強制的にアバターの使用を義務づけたことで、反発が起こっているようだ。

SNSの場合、多くは広告モデルで動いているので、お金が入る仕組みに向かってリニューアルされることは、ある意味仕方がないことである。だが人がいなくなっては広告効果そのものが得られないわけだから、そのあたりのさじ加減が巧みでないと、運営が難しい。

その一方で、あまりいいとも悪いとも評判は聞かないが、なんとなくそのまま受け入れられているのが、価格COMである。トップページを大幅に整理して、あとから発生したサービスにも不公平がないよう配慮されているようだ。各製品ページも、以前よりビジュアル要素を多く盛り込み、縦に長くなっている。

ここがユーザーの評価にさらされないのは、純粋に雑談するというスペースがなく、そのあたりの意見交換の場がないからと言えるかもしれない。また価格COMの場合は、このサイトの広告で収益を上げるモデルではないということも関係するだろう。やってることは、不動産屋のような仲介業に近い。ビジネスモデルが、実は結構古いのである。だから純粋に、ユーザーの利便性にだけ向いていればいい。

単純にサービスで対価を得るのは難しい。広告モデルは、なおさらその露出のセンスが問題となる。リニューアル騒動は、そういうサービス商売慣れしていない日本企業が生んだ、意識のズレなのかもしれない。

i-Morleyようやく公開

以前取材されたi-Morleyだが、ようやく公開された。

http://morley.air-nifty.com/movie/files/070928.program.mp3
http://morley.air-nifty.com/movie/files/1001.program.mp3

2時間半ぐらいしゃべったわけだが、ほとんどノーカットでの掲載となったようである。かなり長いので、時間のあるときか、iPodなどに転送して移動中に聞くとか、いろいろ手段を講じていただければと。

CONTENT'S FUTURE以降に取材を続けた結果とかも話しているので、面白いと思う。僕もこれからもう一度聞き直すつもりである。

CEATECに行ってきた

僕はニュース記者ではないので、会場レポート記事を書く予定はないのだが、広告案件の関連商品が出るというので行ってきた。

CEATECではプレス登録すると、オフィシャルバッグが貰えるようになった。米国の大きなイベントではよくあることで、CESでは毎年東芝提供でバッグが貰える。最近ではNABでも、Accentureの提供でバッグが貰えるようになった。

CEATEC今年のバッグは日産の提供だが、これはどうもイマイチだった。タダで貰っといてこういうこと言うのは大変申し訳ないんだけど。

というのもストローラタイプの、業界で言うところの「大原バッグ」なのだが、幅が狭すぎて本当にカタログぐらいしか入らない。しかーも下の車輪がプラ製で、ガラガラうるさいのである。

CEATECバッグで過去最強に君臨するのがPanasonic提供のもので、業界通称「Panasonicバッグ」である。思えばこのPanasonicバッグから、CEATECのバッグ配布が始まったように思う。

これはポケットも仕切りもあまりないシンプルなタイプだが、取っ手のデザインがよく、中がゆったりしているので、自由度が高い。ローラーや持ち手の作りも丁寧で、ちゃんと耐久性もある。海外イベントのものまで含めても、きわめて出来のいいバッグだった。今でもイベント取材などで転がしている人を見かけるほどである。

そんなわけで本日の結論は、Panasonicありがとう、ということでいいでしょうか。だめですか。あ、やっぱり。

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