コデラノブログ 3

抵抗勢力

今日は慶応大学の金 正勲先生から案内をいただいて、「緊急産官学フォーラム:デジタル時代の融合法体系を考える」に出席してきた。

これは6月19日に発表された総務省融合法体系研究会の「中間取りまとめ」を受け、研究会に参加している産学官の皆さんを呼んでパネルディスカッションをするというものである。

このとりまとめのおおざっぱな話は、現在存在する放送・通信関連の9つの法律を、省庁の縦割りから、コンテンツなのかメディアなのかわからないが、横割りにして法体系を変えようということである。

とかなんとか言っちゃってるが、正直今日までそういう具体的な討論がされているということなど全然知らなかったことは内緒である。

さて、佐野真一氏の「誰が本を殺すのか」、津田大介氏の「誰が音楽を殺すのか」に続いて、「誰がテレビを殺すのか」を書けるのは自分しかいないと自負しているのだが、こういうことが進めばテレビって死なないかも、と思った。

だが議事が進行するに従って、ああこれなら大丈夫、本は出せるなと確信した。テレビ側の抵抗勢力が結構すごいことがわかったからである。

さらにこの法整備は、立法だけの問題では済まない。縦割りを横割りにするわけだから、これは省庁も再編しなければならないということなのである。予定では2010年までに決着を付けるということだが、考えてみればあと3年だ。本当にそこまで行けるのだろうか。

仮に行けたとしても、その3年間、実質的に放送と通信の融合は実働しないことになるのではないか。つまり欧米の積極的な融合路線に対して、日本は3年間死ぬのである。

動きの速いネットの世界で、3年の差は大きい。数々のサービスが欧米で実施され、それに関する特許がどんどん取られていく。日本が始めることには、サービス特許料を海外に払いながらやることになるのではないか。

法体系の見直しは、今後出現するかもしれない未知のサービスのガイドラインとなるよう、時間をかけて考えていくべきである。だが今現在の法規制を暫定的に外して、少なくとも日本が前に出られるようにする方法も、早急に実行しなければならないだろう。

そうしないと、オレが本書いちゃうけど、いいですか?

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