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2009年、中国人に人気のゲームは?

 前回のエントリーで紹介した、中関村在線のレポートの中で、おもしろい統計がある。「遊戯工業」の話、すなわちゲームに関する調査である。
  
 中国でゲームとは、中国産コンテンツでは最も成功をしているオンラインゲームをいい、このレポートでもオンラインゲーム注目度ランキングが載っている。とはいえタイトルは中国のものばかりだしオンラインゲームは日本では人気ないしというわけで知る人ぞ知るタイトルばかり。なのでオンラインゲームはスルーするが、その後に中国では海賊版が浸透しているためビジネスになり得ない、ゲーム機のタイトルに関する注目度ランキングが掲載されている。それが以下の表。
  
 
 

 
 
1位  THE KING OF FIGHTERS '97(PS PS2 SS等)
2位  NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットアクセル2(PS2)
3位  Day of Defeat(PSP)
4位  リッジレーサーズ2(PSP)
5位  バイオハザード4(PS2 Wii GameCube)
6位  グランドセフトオートバイスシティ(PS2 Xbox)
7位  アサシンクリード(Xbox360 PS3)
8位  ガンダムSEED連合VS.Z.A.F.T.(PS2 PSP)
9位  エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション(PSP)
10位 牧場物語(SFC PSP PSP Wii DS等)
11位 NARUTO-ナルト-ナルティメットポータブル無幻城の巻(PSP)
12位 ゴッド・オブ・ウォーⅡ 終焉の序曲(PS2)
13位 ドラゴンボールZ 真武道会(PSP) 
14位 ファイナルファンタジーVII(PS)
15位 メタルスラッグコンプリート(PS2 PSP Wii)

 中関村在線(ZOL)の調査レポートでは、「PSPやPS2のタイトルが多数を占めたとし、この理由として中国市場などにおける海賊版問題があり、海賊版対策もクラックされている。海賊版対策が解決されない限り、ゲーム産業は中国では発展しないだろう」と分析している。
 
 そんな中関村在線(ZOL)が海賊版のゲームデータを多数アップしている。中関村在線の各商品紹介ページのアクセス数からこの統計は分析されるだけに、同サイトの海賊版ダウンロード目当てにアクセスした、そのアクセス数を統計にまとめたのかもしれない。
 
 
 


 

 

 

Windows7海賊版インストール代行業が盛況

 光学ドライブが内蔵されていないネットブックにWindows7をインストールして儲かっている業者がいる--今更ながらこんな記事をたまたま発見したので紹介しよう。

 中国のネットブックは、(中国で)有名なメーカー製ならWindowsXPがプリインストールされているネットブックもあるが、たいていはOSがプリインストールされていない。無名のメーカーやノンブランドのネットブックならなおさらのこと。

 PCを購入するとき、顧客思いのショップであれば、海賊版WindowsからOfficeからAdobeのソフトをインストールするが、システムを1からインストールし直すとき、光学ドライブ無しのネットブックだけではヘビーユーザー以外は手も足も出ない。日本のPCショップ・家電店のPCフロアほど外付け光学ドライブは売られていない。

 そこで電脳街の修理業者の出番だ。OSを1からインストールしたいというのはあるだろう、またWindowsXPからアップデートしたいという人もいるだろう、Windows7 Home Editionを1回50元から80元でインストールするサービスが人気で、1日に1000元(約1万3000円)儲かっているのだとか。

 勘ぐれば、中国のOSプリインストールモデルのネットブックは、HDDにリカバリ領域を持っているPCってなさそうだということ。実際筆者は中国のそういうPCに出会ったことがない。

 百度中国で「上网本(ネットブック) 安装(セットアップ) Windows7 千元」で検索すれば、該当記事が多数表示される。

中国、無許可で実写版の爆丸を投入、グッズも人気

 セガのバクガン(爆丸)というアニメ+玩具があり、それは日本だけでなく世界でも人気となっている。(オフィシャルサイト セガ テレビ東京

 一方中国では爆丸人気に目をつけたのか、SMG(上海広播電視台)が中心となり、全国ネットCCTV(中国中央電視台)などで、どうもても爆丸で実写版の爆丸小子なるコンテンツが登場した。(CCTVオフィシャルサイト
 
 しかも玩具も爆丸小子名義で、爆丸ほぼそのままの形で販売されている。


 
 

いわく、「正規版の爆丸小子のおもちゃ」
 
 
 爆丸小子の登場に、日本のアニメ浸りの中国のネット利用者が知らないわけもなく、たとえば百度の掲示板のスレッド「爆丸小子VS爆丸——||||」では、爆丸小子が爆丸のパクリ(中国語では「模倣」)であることを指摘。「版権は持っているのか?」「パクリと思いたくないが、、、パクリだった。何も言えない」「パクリ。でも中国人は版権の意識は薄い。現在問題なのはパクリかどうかではなく面白いかどうかだ」などとコメントしている。

JETRO模倣品展示コーナー@上海


 
 
 上海のJETROに、模倣品展示コーナー、簡単にいえばニセモノ展示館がある。もうちょっと場所を詳しく書くと、日本人が多数滞在する日本人駐在員にはおなじみの「虹橋開発区」にある。地下鉄ならば2号線の楼山関路駅ないし、3号線4号線延安西路から徒歩15~20分くらい。気軽に入れるので、上海に行く場合は寄ってみると面白いかも。
 
 
 

メモリカードとか電池とか。日本でも安すぎるものは怪しいかも
 

メモリーカードとか電池とか、その2
 

DVDプレーヤー
 

DVDプレーヤー、その2
 

Amazon中国でも販売している「芝麻開門(ひらけゴマ)」ブランドの販売コンテンツもJETROは海賊版と認定
 


プラモデルもコピー商品がいろいろ 
 

化粧品も海賊版。だから多くの中国人が日本に向かい化粧品を買う

BSAの海賊版利用率80%は荒唐無稽だという中国の話


 BSA(ビジネス ソフトウェア アライアンス)は毎年各国の海賊版利用率を発表しているが、その調査報告書によれば、中国は近年80%台をキープしている。その報告に「ちょっと待った!」をかけたのが、「互聯網実験室(インターネット実験室)」という、中国人による中国専門のネット調査企業。同実験室が算出した中国の海賊版率は2007年は56%に、2008年は47%になっているという。
  
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 「まぁた、中国は嘘ばっかり!」と怒るだけで終了ではよくない。理由を考えよう。
 
 
 
 この中国同実験室の算出法は、2008年の中国ソフトウェア市場での市場規模から逆算して海賊版率を計算しているのだ。ソフトウェア市場といっているのだから、例えば無料のソフト(QQなどのチャットソフト類とか)だけど広告収入で儲かっているソフトとかも入るのかもしれないが、その辺は書いていない。

 日本人で海賊版にハマる人だと、コンプリートすることを目的にする人なんかも出てくるが、中国人で海賊版をコンプリートしようとする人は見たことがない。コンプリートしようとする収集癖は日本人によく見られて中国人ではあまり見られないのは、例えばドラマにしてもアニメにしても街の海賊版ショップで容易に手に入れられるかもしれない。いろんなソフトを入れれば重くなるのがわかっているから、PC歴がそれなりにあるユーザーは闇雲に海賊版ソフトを入れない。

 一方でBSAの算出方法はこんな感じ。
  
piracy2009113.jpg
 
 算出方法の違いこそあれ、BSAは世界共通の方法で調査を行っているのだから、例えば日本が21%に対して中国が80%というのは、これはひとつの目安にはなる。もちろん互聯網実験室の方法で中国を47%とすれば、他の国々も互聯網実験室の方法で測らない限りアンフェアだ。例えば日本はBSAの調査方法で21%、中国は互聯網実験室の調査方法で47%というのは、比較にすらなっていない。

 だからBSAの80%に対して、互聯網実験室が待ったをかけているが、「いや、中国は80%じゃない、47%だ」というだけで、自分の国だけ別の調査方法・調査基準で低く見積もるのはズルになる。世界共通の方法で調査した結果の「80%」という統計結果に自分の国のだけ数字を出して反論すれば、頭から湯気が出たのではないかと言われても致し方ない。互聯網実験室は、ぜひとも他国の数字も調査し公開してほしい。
 
 BSAでは「偽造品販売のアジトは中国? 」なんてニュースも最近出たし、ぜひとも「コピー天国」のイメージを覆すような統計を。

中国発非公式規格「RBD(Real Blue-Ray Disc)」

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RBD2009112.jpg


 去年のDVDの次の規格として中国の民間のなかで「Real Blue-ray Disc」、略して「RBD」という規格があるのを最近知った。去年の夏あたりから出ているらしい。

 その正体は、DVDのメディアの上に「mpeg2」ではなく圧縮率の高い「AVCHD(映像にH.264を採用)」を採用し、ハイビジョン映像をDVDメディアに記録したものである。発想としては、CDメディアにDVDクオリティの映像を詰め込んだ「SVCD」や、DVDメディアにハイビジョンを詰めこんだEVDに似ていて、既存の技術同士を単に組み合わせた中国発らしい規格である。(ただしEVDは一部コーデックを独自のものとし海賊版対策を施している)

 Blu-rayと名乗っているが、青色レーザーではなく、DVDと同様赤色レーザーである。コンテンツが真っ先に供給される先進国ではブルーレイが普及し、一方中国では「ブルーレイはハードもブランクメディアも高いから」と、パッケージは先進国のブルーレイビデオのままに、中身は中文化されRBD化された海賊版DVDが売られている。RBDは海賊版ブルーレイビデオをDVDプレーヤーで見るために誕生した民間の非公式規格なのだ。「RBD Ultra」とか「RBD Pro」という、RBDの上位規格を名乗る海賊版もある。

 中国のメディアでは、紹介した上で「海賊版はよくない」と諭す記事もあるが、誕生の経緯を説明した後でなおも「ブルーレイ陣営の暴利を破壊するために必要だ」というわけのわからない論理展開をする記事もある。

 中国では海賊版まずありきでプレーヤーは育つので、ブルーレイプレーヤーの価格帯がDVDプレーヤー、すなわち日本円で5000円くらいまで落ちないと中国人はDVDプレーヤーを所持し、ブルーレイプレーヤーに乗り換えないのじゃないか。RBDは実は次世代光ディスクメディアの中で一番普及しそうな予感。
 
 
 
RBDを紹介する新聞記事
 

 

牧場・農場ブームの次は漁場!…だと?

 何かと話題の「サンシャイン牧場(サン牧)」や「みんなの農園」をリリースしてきた中国。中国でも「仕事中や家に帰ってずっとやっていてそれ問題じゃね?」とメディアが注意喚起する記事が続々と出るほど大人気だ。

 そんな中国では、そっくりなWiiやiPhoneなどが登場するのと同様に、こうしたオンラインゲームの人気にあやかろうと、今度は漁場モノゲームが登場した。その名も「開心魚塘」。
 
 

 
 
 まだ開心魚塘が人気というニュースは見かけないが、日本でもオンライン養殖ゲーが流行るのだろうか。

今どきの海賊版DVDは自称ブルーレイ

※調査目的で購入し、DVDでの再生確認のみしております。
海賊版ショップで写真撮ったら怒られますから。

 
 
 最近中国の都市部だろうが農村部だろうがどこにでもある海賊版ビデオショップをのぞいてみると、海賊版DVDビデオのパッケージがブルーレイ化してきている。オリジナルがブルーレイだからだろう、それも洋画だろうが日本のパッケージは多い。日本にも結構協力者はいそうだがはてさて(留学生が倍増したら中国での日本タイトルは増えるかも?)。
 
 
 

「ポニョ」の海賊版。パッケージ上部にはブルーレイのロゴが。 
 
 

「ポニョ」海賊版の裏面。
 
  

よく見ると、文字が変とかそういう次元ではなく、そもそもDVDなのかブルーレイなのかHD DVDなのかというツッコミが出る文言も。
 
 

パッケージの中
 
 

ディスクにも2層DVDと書きつつもブルーレイロゴも残している

コンテンツを盗んだら洗脳されたでござるの巻

 中国が自国のアニメ産業を興そうとしているのはご存じの読者も多いと思う。
 また中国のアニメコンテンツが教育的要素があって(劣化二番煎じもあって)つまらないと評されているのをご存じの読者もいるかと思う。

 若者を「教育できる」、言い換えれば「洗脳できる」ことにアニメの意義があるとレポートする中国の学者がいる。また麻生元首相のアニメ政策に「世界の人々を洗脳して日本色に染めよう」と深刻に考える中国の学者がいる。

 姜奇平氏という人は京都駅を見て、鉄腕アトムを想像したそうである。そしてこう思ったそうだ。「鉄腕アトムが最初に将来の世界観を作った。車産業のあとも日本は発展しなければいけない。そこでコンテンツ産業を立ち上げてカネを稼ぐだけでなく、洗脳させるのだ

 そして姜奇平氏はゲーム機を「洗脳機」と呼ぶ。「任天堂はWiiをリリース。任天堂のWiiやソニーのPS3などのゲーム機は中国国内の法律法規により販売できないが、中国にも非正規品が流入し、海賊版が使えるように改造され販売されている。中国で大ブレイクし、中国ゲームマニアに日本の価値観などを埋め込んだ

 氏はこうも提言している。「日本人は三国志など中国の文化を尊敬している。コンテンツ産業は大事だ。コンテンツ産業を興隆させ、外国のコンテンツはしっかりふせぎ正式な文化交易をするのだ
 
 
 
一応日本語が読める中国人読者様に向けて。
 
・まずコンテンツを盗まず買ってください。盗んでおいて、洗脳はないと思います。ゲーム機や車が買えるのにコンテンツがお金がなくて買えないというのはないと思います。
・大部分のソフトに関して日本人は日本向けのコンテンツを、中国に売ろうとしているつもりはありません。従って洗脳するつもりもありません。
・日本のゲーム会社は中国の法を遵守しています。任天堂は国情にあった神遊機を中国でリリースしています。法を遵守せず日本からデータだけ吸い出しているのは日系企業ではありません。
 
以上。
 
 
 
 洗脳目的でないと考えるのはお花畑だろうか。本当にこの人のいう通り、アニメやゲームなどのコンテンツの制作目的のひとつが洗脳ならば、ジャンプ黄金期を過ごした30代の日本人男性はモヒカンになったり最先端のバギーとか火炎放射器とか作ったり「ヒャッハー」とか口癖にしそうだが。最近の子供とかはリアルデスノート作るとか。でもリアルデスノートが流行ったってニュースは中国発(と韓国)のがあるわけで。自分の常識で文章は作られるということは中国人はコンテンツで洗脳されやすいというのを露呈した、というのは言い過ぎかな。
 
 
 
 一応原文をはっつけておく。あまりこれを紹介する記事はWEB上ではないが、紙の書籍や研究書では、この文を引用して研究を進めているものもあるので、一応この文を気にした次第。


タイトルは「金を払って洗脳される」……いや、消費者は金払ってないから。

CCTVが海賊版配信を中止

 以前、当ブログで「中国国営テレビ「CCTV」で海賊版を配信?」という記事を書いたが、最近ふたたびCCTVのサイトをチェックしたら、優酷(YOUKU)ロゴや土豆(TUDOU)ロゴが入った日本の動画コンテンツが一掃され、中国コンテンツオンリーになっていた。

 筆者自身のブログかなんかで著作権侵害の例を出して、偶然か、その後そのコンテンツが消えたのはこれで2回目(ごめん、1回目は忘れたが確かにあったとしかいえぬ)。かいかぶるのもアレだが、CCTVの社員が見て気づいて消したのかな。


WindowsXP中文版を買った

 中国でもWindowsXPは2008年6月30日で出荷停止となったが、正規版の販売がよろしくないからか、未だAmazon中国で余裕で購入できる。そこでWindowsXPを購入した。
 

Amazon中国の該当ページ。Windows XP Home Edition中文版は399元(約5400円)。発売予定のWindows7 HomeBasicも同額だ。 
 

さっそくAmazonな袋で届く 
 
 

長城計算機というところが代理販売しているらしい。



正規版推進版という安価な、「正規版が高いから海賊版を買っているんだ!」と言い続ける中国人のごね得な特別パッケージである。
 
 
 

紙のパッケージに2枚の光ディスクがある 
 
 

1枚はセットアップディスク、もう1枚は……
 
 

Microsoft GB18030 Supportというもの。エンコード絡みか

中国でAmazonより人気の当当網

 中国で最も人気のオンラインショッピングサイトは「淘宝網」だが、これは個人対個人取引(C2C)であり、要はヤフオクのようなサービスである。

 では楽天やAmazonのような企業対個人取引(B2C)で人気のサイトは?楽天は中国に進出予定という話もまだ未進出(一応楽天国際配送ってモノもあるが)。ではAmazonか。Amazonは中国に進出済みだが、Amazonよりも人気のサイトがある。

 中国のリサーチ会社「易観国際(Analysys International)」の中国B2Cサイトに関するレポートによれば、Amazon中国はB2Cサイト全体の34.8%で2位。1位は当当網というサイトだ。

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易観国際の中国B2Cサイトに関するグラフ(2009Q2)


当当網

 日本関連コンテンツのものにリンクをはっておく。また海賊版が売られてたりして。。。

漫画 首頁 → 図書 → 青春 → 日韓漫画
映画 影視 → 電影 → 日本影片
ドラマ 影観 → 電視劇 → 日劇
アニメ 影観 → 卡通 →日韓
ゲーム 数碼家電 → 電脳産品 → 電脳軟件 → 遊戯軟件

 不思議なのは、PlayStation3が中国に進出していないにもかかわらず、同ハード向け中文版ソフトが売っていること。真三国無双5中文版? 光栄台湾でも4なのに5中文版?定価69元(約950円)が58元(約800円)?もともと950円?
 
怪しいモノ売ってるかもですなあ。


「秒速5センチメートル」はそもそも中国で見れるのか?

 大人気ブログ、痛いニュースの「中国の人気アニメが「秒速5センチメートル」に酷似…ネットで話題に」でも話題になっている、秒速5センチメートルを丸パクリした中国CCTV放映のアニメ「心霊之窓(心の窓)」。

オフィシャルサイトはCCTV少児頻道の銀河劇場の真ん中あたりに心霊之窓(心の窓)がある。

 その報道については百度のニュース結果で網羅できる。
 
 あと、そのニュースを掲載した大手ポータルサイトのニュース感想掲示板のURLも(新浪 QQ 網易)。中国語読めるとおもしろい。その内容は、いずれもメンツがないとか、中国に対する皮肉やブラックジョークがほとんど。

 で、日本人として疑問に思うのが、表題の通り、「秒速5センチメートル」はそもそも中国で見れるのか?ということ。もちろん中国人が意識して動画検索すれば、中文化された動画が速攻で見つかるのは確かだけれど、それはタイトルを知っていて見たくて検索するのであって、では最初にどうやって、「秒速5センチメートル」と出会うのか、という話になろう。

 おそらくはネットカフェでの利用が、日本のアニメタイトルの出会いのきっかけになっていると思う。どこのネットカフェでも専用のファイルサーバーがあって、WANを通して映画やドラマやアニメタイトルが見れるのだ。ネットカフェはアミューズメントセンター化が当たり前だから、自前のコンテンツファイルサーバーを用意しないと常連客をつくることはできない。で、筆者自身もいろんなネットカフェで、コンテンツファイルサーバー内に、秒速5センチメートルの動画ファイルが入っているのを、いくつかの場所で見たことがある。

 とりあえず暇つぶしでネットカフェに入って、ファイルサーバーをWEBブラウザ経由で覗いていたらたまたま秒速5センチメートルに出会った、そういう中国人が結構いると思う。もっというと、心霊之窓(心の窓)の作り手もネットカフェで秒速5センチメートルと出会って感銘を受けたかもね。

金をかけず暇がつぶせて遊べる場所として大人気のネットカフェ


 
  
 
 デスクトップのそれっぽいアイコンをクリックすると、多数の映画が見れるサイトに繋がる。そのサイト、たいていはネットカフェのファイルサーバーのだ。 

 

 

 
参考記事 中国ネットカフェの“デンジャラス”な宿泊事情(ITMedia)

キティちゃんグッズでエミュレータってどうなのかと

 中国ではハローキティグッズが人気だ。サンリオのキャラクター全体というよりもキティちゃんが突出して人気だ。もちろんニセモノも流通しているけれど、一方で中国全土の大都市の繁華街のショッピングセンターではサンリオショップがあり、現地人の給料では高いながら販売されている。ネットでも公認のグッズが売られている。


 
 
 
 そんな公認グッズの1つがこちらのマルチメディアプレーヤーのK10。

 ざっくりスペックはこんな感じ。赤線部分はファミコン(NES)、ゲームボーイカラー(GBC)に対応ということで、要はエミュレーター機能もあるということだ。
 

 ハローキティのポータブルメディアプレーヤーはいいけれど、エミュレーターってどうよと思う。男女問わず中国人にとってのファミコン普及の名作は「魂斗羅」だから、キティちゃんハードウェアでムキムキマッチョが暴れ回るのか。どうなんだろう。

中国内陸地方都市のアニメフェスタレポート


 
 
 中国のアニメ・ゲーム系展示会といえば、まず「China Joy」が筆頭にあがるが、それ以外にも中国全土の各都市で小規模、省規模のそういった展示会がある。筆者がそうした展示会を訪ねる機会があったので、そんな小さなアニメ系展示会を紹介しよう。

 
 

コンテンツ的にはChina Joyには遠く及ばないが、しかしご当地での娯楽が少ないのかかなりの盛況 
 
  

地元の学生も集団で見学に来ていた 
 
  

コスプレイヤーも。
 
 

メインはグッズ販売。日本の(日本市場向け)アニメグッズ販売店が多数出店していた。 
 
 

海賊版DVDも堂々の販売は、ユルい地方都市の展示会ならでは
 
 

地元のイラストレーターのイラストがズラリ
 
 

寄せ書きコーナー
 
 

エロ万歳とかさ
 

エロ王道とかさ


I(ハート)エロとかさ、お前ら…

激安MS Office2007が正直ウザい


Amazon中国で3000円弱で購入した正規版Office2007中文版
 
  
  
 中国では、海賊版がひどいこともあり、「正規版が安ければ俺たちは買うんだ!」という声が高々に上がっていることもあり、Microsoft Office 2007が、なんと3000円弱(定価199元、Aamzon中国では197元)で購入できる。筆者はAmazon中国で購入したが、Amazon中国でソフト販売といえば現在進行形で海賊版も販売されている(たとえばこれとか)が、これはれっきとした本物だ。

 Wood2007、Excel2007、PowerPoint2007、OneNote2007が入っているこのパッケージ。アップグレードパッケージでもないこの製品には、使用にひとつ条件がある。「ファミリーユース」ないし「学生向け」であり、「非商業用途」であるというのが条件だ。パッケージの表面にはご丁寧に2箇所にその旨が書かれている。

 ウザいと書いたのは、各アプリケーションを起動すると、窓にいちいち「非商業用途向け」と書かれていること。「んなこといちいち言わなくでも、知ってますよ。ホームユースで買ったんだからここで書かなくてもいいだろう?」と思っても、それでも書かないといけないのが中国市場ってやつだろうか。
 
 
各ソフトの起動画面。上には、非商業用途と書かれている。 
 





起動画面には非商業用途とは書かれていない。
 


中国著名MP3プレーヤーメーカーのWEBがヤバい

 前回紹介したmp3プレーヤー、そのメーカーはOPPOというメーカーで、中国国内ではそれなりに支持されているmp3プレーヤー専業メーカーだ。簡単にOPPOを紹介したが、中国のMP3プレーヤー市場の競争っぷりは半端でなく、メーカーだけでなく、無名の工場まで参入してパクリデザインのMP3プレーヤーを出しているほどだから、それでも生き残ったOPPOは相当なものといえるのではなかろうか。

 OPPO人気の原動力となっているのか見えないが、OPPOのWEBがヤバイ。なんたって、WEBサイトで海賊版音楽を配信しているのだ。プレーヤーメーカーが自ら海賊版配信というケースは筆者も初めての遭遇だ。ならば、他の中国のMP3メーカーのWEBサイトは?と見てみたが、OPPOだけのケースだった。
 
 
 

OPPOのWEBサイトの製品ページ
 
 
 

例えば日本の歌手で検索してもこの通り。

中国正規版CDはうつり変わりが早い

 遠方に出るので、そこの知人の外国人に何かお土産をあげようと、筆者の滞在する中国の都市の「新華書店」という書店チェーンに行き、正規版の邦楽CDを購入しに行った(正規版CD・DVDを売っているのは新華書店くらいなのだ)。日本語を勉強していて、日本に興味のある外国人ということで「宇多田ヒカルあたりのPVが入った正規版DVDでも買えばいいか、前見たことあるし」と買いにいくも、すでに宇多田ヒカルのCD・DVDはなくなっていた。

 その新華書店は、その都市では最大の書店だが、外国語のCD・DVDの棚が限られているのはもちろんのこと、中国のポップの棚もまた少ないため、中国ポップのCD・DVDすら入れ替わりが激しい。過去の曲が気に入ったからといって、(広告配信などの)合法的なmp3ファイルをmp3クオリティでダウンロードできようと、正規版のCDは買うことはもはや、Amazon中国で買うくらいしか方法はない。

 買う人がいないから、売り場も限定しているのだが、売り場が限定しているから、在庫のCD・DVDも非常に少ない。ニワトリが先か、タマゴが先か。日本でパソコンソフトの海賊版利用率が高かったDOS時代だって、秋葉原や池袋ビックカメラとかで正規版は多数売られていた。昔の日本と中国とは状況が違う。海賊版解決はそう簡単ではない。


たとえ新華書店だって海賊版も混ざって売っているのが厄介。

Wiiの428はよい試金石


 
 
 Wiiの「428 ~封鎖された渋谷で~」の評判がすこぶるよいと聞いて、日本に戻ったとき購入した。

 学生のときこそゲーマーで、小学生の頃はファミッ子、なぜかスーファミにはいかず、PCエンジン&メガドライブというマイナー路線に走り、プレイステーション以降はゲームから足を洗い、中国在住を始めてからちまちまと、たまに日本に戻ったときに評判のゲームを何本か買っては遊んでいる筆者。

 そんな現在ライトゲーマーな筆者がいうのもなんだが、428はものすごく面白かった。過去に遊んだゲームで5本の指に入り、特典DVD付き?のモノを買いたいと改めて思ったのは初めて。専門家じゃないんで説得力ないかもが、お勧め。
 
 
 
 
  ところで428はサウンドノベルというジャンルで、日本語が延々と流れ、それを読みながら、やがてやってくる選択肢を選び、話を進めるゲームなわけで、ガラパゴスな日本人しか遊べないわけで、海賊版大好きな中国人は遊べないのだ。しかもファミ通のクロスレビューで40点満点をつけるという稀にみる作品だけに、日本ウォッチが大好きな中国メディアの中でもゲーム誌、ゲームニュースサイトは、428が超名作らしいことを紹介しているのだ。でもアニメでかじった程度の日本語じゃ、微妙なフィーリングはつかめないし、何せ超長文の日本語だから眠くなるか断念することうけあい。

 だからこそだ。普段海賊版を手にして「日本人と同じ最新の流行のモノ、評判のモノをタダで遊ぶんだ。中国人は貧しいから問題ないんだ!」といっている中国人には、言葉は悪いが正直「ざまぁww」と思う一方、それでも意地でも日本の人気の商品を味わうんだ!と日本語辞書を片手に読破したなら、結果としてその中国人はものすごく日本語を読む力を身につけているだろう。

 そういった意味では、(まったくチュンソフトはそんな狙いがあるとは思わないが)428は海賊版大好き中国人への試金石といえるだろう。

 と、フジテレビのとくダネ!の「賢者」モードよろしく語ってみる。

Amazon中国が多数の海賊版を販売

 Amazon中国で、海賊版コンテンツも扱う「芝麻開門」ブランドや「アポロ(ソフィア)」ブランドのソフトウェアが大量に販売されている。

 これら海賊版も扱うブランドは、Amazon中国だけでなく、中国全土の書店チェーン「新華書店」をはじめとした書店や、CDショップ、それに米系スーパーのウォルマートや、仏系スーパーのカルフールなどで普通に販売されている。これらブランドは”あからさまな外見の”海賊版よりは値段の高い、1本10元(約140円)、15元(約210円)均一で販売されている。
  
  
Amazon中国の芝麻開門


 
 
 芝麻開門のゲーム


 
 
 芝麻開門のアニメ
  

 
 
 芝麻開門のmp3ファイル詰め合わせ


 
 
  
Amazon中国のソフィア(アポロ)はこちら
 

 
 
ソフィア(アポロ)のゲーム
 

 
 
ソフィア(アポロ)のアニメ
  

 
 
 ソフィア(アポロ)の音楽詰め合わせ
 

 
  
 
 これらサイトは、Amazon日本から、『インターナショナルサイト 中国』 → Amazon中国のページの左上の『商品分類 図書音像軟件』 → 『遊戯/娯楽』 → 下にスクロールしつつ、一番左を見ていくと、「芝麻開門」のロゴがあるからそこをクリック。

 
 そのほか芝麻開門やソフィア(アポロ)といったブランドのない、海賊版も売られている。
 


 
 
 
 
 
 Amazon中国の利用規約には
 

 
と書いてある。これはだいたいこういう下記の意味。固有名詞は違うけど。
 
amazonchina-200811.jpg
 
 日系企業がんばれ。まじがんばれ。

海賊版の話題に食いつく中国ネチズン

 大手ポータルサイト「網易」で、「もしWindowsが購入したPCにプリインストールされていなければ、海賊版を入れるか」というアンケートがあった。その結果がこれだ。(質問回答とも意訳)

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1.もちろん入れる。海賊版のほうがよくて、お金をセーブできる。(18516票、91.44%)
2.正規版を支持する。著作権を保護しなきゃ。(434票、2.14%)
3.Windowsは入れない。別のOSを入れる。(1299票。6.42%)

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 こうした「あなたは海賊版を入れますか?」という質問のアンケートは、他のアンケートに比べて回答数が飛びぬけて多いのだ。このアンケート自体、読者に対する任意回答のアンケートであり、いかに自信満々で「海賊版を入れます!」宣言する人が多いのかがわかるというもの。


 中国の海賊版事情って、最近筆者が書いたものでは、こんな記事とかこんな記事とか、もう根っこが深くて、そんじょそこらじゃ直りそうにない。

海賊版利用実態、改善されず

 BSA(ビジネス・ソフトウエア・アライアンス)とIDCが14日、海賊版の利用実態についての調査報告の最新版を発表した(プレスリリース)。

 同プレスリリースのページでは見れないが、別ページでは、国別の海賊版状況についてまとめた資料もある。

 2006年から2007年にかけて、日本は25%から23%に海賊版利用率を下げた。一方中国は今まで90%超から82%まで下がっていたが、2006年が82%、2007年も82%と利用率は変わらず。

 毎年BSAから発表があると、中国メディアは「これだけ海賊版利用が改善された!!」と息巻き、おえらいさんがコメントを出すのだが、今年の話題は「ワーストオップ10はアフリカ諸国!!」みたいな論調になっている。地震がなくても、結果が結果だから、今年は話題に出したがらないんだろうな。。。と勘ぐってみる。

著作権、破られるほうは中国でも結構必死



マンションの敷地内に打たれた「著作権を尊重し、写真は撮るな」の杭
 
 
 
 「中国=コピー天国」とよく言われ、パクるほうばかりにフォーカスがあたるが、実はパクられるほうは結構必死だ。これは中国がWTOに加入し、国際的に脱海賊版の圧力がかかる前からずっとそうだ。

 「店内で/敷地内で写真を撮る」人は、産業スパイという印象がある。産業スパイというとものものしいが、要はライバルの業者が、勉強のためにたとえば店内の商品の陳列や、敷地のデザインなどの写真を撮って、それをまんまパクるということだ。パクったほうは、より安く自分らの店や建物でそれを実施するので、撮られたほうは不利になる。

 東洋人である日本人の外見は、多民族国家の中国の人民から見れば同じに見えるので、店内など撮ってはならぬ場所で写真を撮ったのがばれて、ガードマンや店員に捕まった日には、中国語でこっぴどくしかられる。

 これから北京五輪ということで、北京のいろんなレポが出るだろうが、取材に行く撮影者(北京五輪観戦する人も)は写真が原因で変なトラブルに巻き込まれないよう注意されたし。

プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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