中国リアルIT事情

中国では風呂にトイレ用バケツ


 
 一般的に日本の家のお風呂は、風呂場の前に更衣室があり、更衣室の前に廊下がある。更衣室は洗面所も兼ね、洗濯機を置く場所があり、更衣室と風呂場は隣接している。

 ところが中国だと、中国に出張や旅行した人ならわかるだろう、廊下からいきなり更衣室を介さず風呂場があり、風呂場の中にトイレがある。ということは忙しい朝に誰かが朝風呂に入っていればトイレで用を足すことすらできず(便器で座っている横で、裸の人がシャワーを浴びるのは余りにシュールな絵ではないか)、トイレで誰かが大きいほうの用を足した直後に風呂に入ると、なんとも困った臭いが風呂場に充満する。
 
 12時にアップするには申し訳ないトピックなので13時にアップしたが、それはともかく。先進国もエコで水をセーブするこの時代、日本ではこうした「日本の間取りの常識」に基づき、「残り湯」ボタンがある洗濯機も当たり前にある。中国では洗濯機はベランダに置かれることが多く、残り湯による洗濯は非現実的。

 中国では風呂と便器が同一の部屋にあることから、シャワーや風呂でお湯が出てくるまでのしばらくの冷たい水をバケツにいれ、それを貯めておいて、トイレで用を足したときにバケツの水を使う。そのため多くの家には風呂場にバケツがいくつもある(なかなか温かい水が出るのに時間がかかる家も結構ある)。家庭によっては農薬漬けの野菜を調理前に洗うときに、洗った水をバケツに貯める(したがいそういう家庭では便器の中に野菜の切れ端が浮いていることある)。
  
 
 水をいかにセーブするかは、その国の間取りの常識に左右されそうだ。
 

●参考記事 中国の住宅から考えるIT事情

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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