中国リアルIT事情

中国聯通、iPhone 3Gを在庫の半分しか捌(は)けてないらしい


  

 
 
 
 中国ではiPhone 3G以降が正規流通版として、3大電信キャリアのひとつ、中国聯通(チャイナユニコム、China Unicom)からリリースされている。「正規流通版」と書いたのは、元祖iPhoneが先進国を中心に話題になったとき、指をくわえる国民性ではなく「非正規流通版」が一般的に知られるほどに流通しているため。

 さて少し前の話になるが、中国聯通は8月12日に「iPhone 3G(s)を、同社の2G(GSM)ユーザーも利用できるようにする」という発表を行った。この話からは、iPhone 3G(s)による同社の3G(W-CDMA)サービス牽引は頭打ちなので、利用者囲い込みのために2Gユーザーにもサービスを提供しようと中国聯通が判断したと推測できる。とはいえ前述の通り、iPhone初代のSIMロックフリー版がハードウェア登場からタイムラグがほとんどなく流通しているためどれだけ効果があるか。
 
 どれだけiPhoneが中国で売れているかをチェックしてみたところ、中国聯通版は昨年後半に発売されたが、中国聯通とAppleは合同で「300万台の在庫を確保した」と発表。ところが「手机中国」の7月末の記事によれば、まだ「150万台の在庫がある」と書かれている。

 なるほど、本体0元キャンペーンや、2Gにも開放とするのは、このような背景があったのだ。

 キャリア縛りのほか、(有料)コンテンツもあるiPhone、ハッキング好きな中国人を相手にするのはかなり鬼門のような。「iPhone、遂に中国でも販売とか」も参考に。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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