中国リアルIT事情

ソフトウェア産業の街大連でも海賊版は堂々と


 
 日本企業も多数進出する中国・大連。大連といえば、個人的には昔なつかし路面電車が今も現役なのが印象的。大連は「ロマンの都市」を自称するが、一方で「ソフトウェアの都市」といえるほどソフトウェア産業が活発で、ちょっと市街地の外に行けば、様々なソフトウェアパークや、工業団地が現れる。
 
 

 

  
  
 どの中国の都市でもそうだが、大連も例外でなく電脳街があり、「市政府の重点プログラムである中国一流の書籍・CD・ソフト市場」が、そこにはある。でも悲しいかな、行ってみればやはりビニールパッケージに包まれた海賊版が堂々と販売されている。これも上に政策あれば下に対策有り、なのか?
 


 

 
 ソフトウェアの大連でこの様では、中国全土のレベルは推して知るべし。というかせめて大連くらい、もうちょっと正規版販売店があってもいいのではと思った。正直ポジティブな結果を期待していただけに、残念だった。

 大連でソフトウェアの話題と言えば、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と大連市版権保護協会(DCPA)が主催、ソフトウェア管理に関する取り組みなどが優良であった中国・大連市の日系企業を対象に、「ソフトウェア正規版利用推進企業」表彰式が年に1度行われているようだ。

 ただ裏を返せば、海賊版を使用している日系企業がけっこうあることを意味している(残念ながら筆者自身、そうした日系企業を知っている)。

 中国で海賊版が売られていて、使うことがおかしくない雰囲気にあれば、人は楽なほうへ楽なほうへ走りがちなのだろうか。中国人に「日本人だって海賊版を使っているじゃないか!」という逃げ口上を言われないためにも、モラルの規範として日系企業の正規版対策はしっかりと。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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