中国リアルIT事情

2010年07月 の記事

在日中国人と中国ネット利用者の年齢構成が似てる件

 中国の今年上半期末でのインターネット利用者は4億2000万人とCNNIC(中国インターネット情報センター)。筆者が執筆した詳細はこちら

 中国のインターネットは相変わらず若者・青年主導だが、これにそっくりな年齢構成比のグラフを見つけた。在日中国人の年齢構成である(表の数字はパーセント)。出典は日本政府統計の登録外国人統計の都道府県別年齢・男女別外国人登録者と、CNNIC
 
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 偶然では積極的若者と中高年には、ハイテク機器の積極的利用の有無だけでなく、海外への積極的移住だけでなく、その他いろんな行動で差が出ていそうだ。

PS未発売の中国で、ウォークマンMGS限定版発売


 

 

 
 
 前々回のエントリーで、ちょっとオシャレな中国のソニー代理店を紹介したが、そこでメタルギアソリッドのウォークマンが発売されていた。中文版ポスターも貼っているあたり、なかなかプッシュする気まんまんなようだ。

 ソニーというかSCEは現在ゲーム機を中国で発売していない。その原因として「外国からゲームを輸入して売っちゃだめ」「自国でなら作ってもいいけど国情にあったものか時間を設けて審査しないとだめ」というルールがあり、審査しているうちに海賊版が流通してGAMEOVERとなってしまうため、商売にならない、という理由が言われている。
 
 だからメタルギアソリッドだって、中国向け製品は売られていないし、中国で正規に流通しているものだけで生きていれば知ることのないキャラクターではある。だけどソニー中国がこういうのを発売しているあたり、中国市場での本音と建前を使い分けているよなあ、と思った。

 ブルーレイをPS3で再生する若い中国人は多いが、中国の家電量販店ではソニーがブルーレイプレーヤーを売っている。かといってPS3が非正規で売れるからといって、ブルーレイプレーヤーを売らないとも言えないだろう。

 CBHDのコンテンツはもう出ていないのに、まだ中国は出した拳を引くことはできず、「CBHDはまだまだいける、3D化対応で挽回できる」なんてこともいっているし、御国のメンツを保つためにわかりやすいまでのブルーレイの大攻勢も難しそうだ。

 なんかのトリガーがあるなら、ソニーに中国のブルーレイの方針について聞きたいなあ。

中国では女性のエロは駄目として男性はどうか?


 ご存じの通り、中国のネットはアンチ中央政府やポルノなどが御法度だ。ただ漠然とエロは御法度というっても、どの程度露出したら駄目とかそういったことは「その辺は察せ」と言わんばかりに明記されていない。ただ中国百度で「性感美女(セクシーな美女の意。会社からは見ない方がベター)」で画像検索すると、だいたいのボーダーラインは予想できる。

 ポルノというと自動的に女性と認識しがちだが、男性ポルノはどうだろうか、と疑問に思った。そこで百度中国でニコニコ動画でお馴染みの「新日暮里」をキーワードに検索すると、そんなに多くはないが、検索結果が表示される。ビリーヘリントンは「比利海霊頓」と当て字され、さらに百科事典サービス「百度百科」にビリーヘリントンの項目も作られた。さすが日本のネットカルチャーが好きな人民が多い土地のサイトだけはある。

 さらに百度中国動画検索で検索すると、優酷網(Youku)や土豆網(Tudou)など数多くのサイトでニコニコ動画の動画が転載されていることがわかる。しかし中国からこれら動画ページにアクセスすると、サイトによってはコンテンツが消されている。日本のアニメが多数アップされていることを考えるに、転載したからではなく、ポルノだから消された、という風に考えるのが順当だろう。一方で消されてないコンテンツもあることから、男性ポルノの線引きができてないのだろう。
 
 百度百科にビリーヘリントンの紹介があると書いたが、紹介するだけなら、日本のAV女優も百度百科に掲載されているくらいなので没問題。
 


 
 
 
 日本のAVと中国人の関係については、
中国人と日本のアダルトビデオの密な関係(前編)
中国人と日本のアダルトビデオの密な関係(後編)
両記事の御参照を。

なんとなく高級感を感じるソニー@中国

 中国での売り場を見る限り、IT系メーカーでいうと、ソニーとアップルの代理店は違う高級感ある雰囲気を醸し出している。日本のヤマダ・ヨドバシ・ビッグなどの家電売り場では、カテゴライズされたPC売り場やオーディオ売り場の中で、いろんなメーカーのものが比較できるようにごっちゃになっていて、Apple製品はその中で独立したスペースの売り場を確保しているが、それでも庶民的に見える。

 なんていうのだろうか、中国でのアップル製品販売代理店とか、ソニー製品販売代理店は、日本でいうところのショッピングセンター内のアパレルブランドショップみたいなものだ。一方で電脳街全体は例えるならおとなしいアメ横や築地市場みたいなものだ。レノボをはじめとした中国メーカーや、東芝やサムスンやDELLやHPなどの外国メーカーの店は例えるなら、メガネ屋のような雰囲気だ。ソニーが高級ならパナソニックやシャープは?と思うかもしれないが、これらのメーカーの代理店はレアだ(筆者自身も滅多にみたことがない)。

 アップルや、ソニー販売代理店は、一方で都市で屈指の高級デパートやショッピングモール内にブースを構えつつ、一方で電脳街にも同じ商品を販売する代理店を出店する。アップルとソニーは同じポジションかといえば、たとえば写真のようにバス停に広告を出すような、ちょっと庶民的なレベルにもアピールしている。ソニーはおじさんおばさんも知っているけれど、アップルは先進的な若者しか知らないという面も、原因になっているのかも。


電脳街のパソコンショップが集まる電脳ビル内のVAIO販売店(PCのみ販売)
 



バス停のブラビアの広告 
 
 
  

ワークショップ(工作房)なる名のソニーショップ  
  
  
 

高級デパート内のソニーショップ。写真右奥にある。
 
 
 

中国向けPCのキーボードの刻印の謎


 

使ってないキーボードをひっぱりだした。汚くてすまない! 
  
 
 
 中国語のキーボードは基本英語101キーボード+Windowsキー3個の104キーボードで、日本の106・109キーボードの中国版のようなものはない。PCに最初からついてくるキーボードでも、ひとつ下のエントリーで紹介しているキーボードを多くリリースする双飛燕のキーボードも、マルチメディア系のボタンが付加されているものこそあれ、基本は104キーボードだ。

 ところがいろいろ中国のキーボードを自宅で知人宅で電脳街で見ると一部のキーに漢字が刻印されているものもあるのに気づいた。これは日本語キーボードにおけるカナ入力のための刻印ではなく、一部のキーの英文が何を意味しているかを漢字表記したものだ。たとえばDeleteは「削除」、Insertは「挿入」、BackSpaceは「退格」、Ctrlを「控制」、CapsLockを「大写鎖定」、Spaceを「空格」、PrintScreenを「印屏幕」、PageUpを「上頁」といった具合。Enterは「回車」というのだそうだ。

 現在それらが刻印されているキーボードやキーボードのPCが売られる一方で、刻印されていない製品も多く売られている。前述の双飛燕のキーボードにも、レノボの一部機種にも刻印がされていない。

 困ったことに、各メーカーのWEBでのスペック表をみても、キーボードの記載で漢字が刻印されているか否かが書いていない。気になるなら電脳街や蘇寧電器などの電器屋で実物を確認するしかない。ああ、ひょっとしてほとんどの消費者は刻印されてもされてなくても困ってないのか。

中国発ネットカフェ向けインターフェースが結構イケる

 中国においてネットカフェをとりまく市場は「AMDとNVIDIAが中国市場でそれぞれ目指す異なる道」の記事通り、PCパーツ市場において大きなウエイトを占めている。

 ネットカフェの重要性はPCが安くなって普及した今も変わらない。その利用率こそ減っているが、オンラインゲームに根強い人気がある中国では、自宅にPCがあるユーザーも、常にマイPCを最新スペックにすることはできないため、ネットカフェに足を運ぶわけだ。

 さてそんなネットカフェPC端末をより快適に使ってもらおうと、双飛燕という周辺機器メーカーが、ネットカフェPC向けの変わったインターフェース製品「HF-200」を発表した(まだ今の段階では未発売)

 この製品にはPC電源スイッチ、USBポートx1、ヘッドフォン、電源ランプとHDDのアクセスランプがついている。要はフロントパネルの一部を引っ張り出して外部ボックス化したようなものだ。アクセスランプは、OSが起動しネットカフェ端末管理ソフトが起動してから点灯するという仕掛けのものらしい。USBポートが1つなのも、利用者には1つ手の届くところにあればいいだろう、的な考えであり、確かにネットカフェ向けに割り切った仕様となっている。ちなみにこの類の製品は「中国発」なのだそうだ。
 
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上海万博に合わせた中国の本気アニメ

 上海万博に合わせ、マスコットキャラクター「海宝」をテーマにしたアニメがいくつも登場した。北京オリンピックのマスコットキャラクターの5人戦隊「福娃(Fuwa)」をテーマにしたアニメと同様だ。
 
 評判としては少林海宝のほうがいいらしい。そこで正規版も多く扱っている中国全土に展開する書店チェーン「新華書店」で、海宝ネタアニメでは最もいいと評判の「少林海宝」を購入することに。
 

 


 
 売っているのはVCD版、それにDVD版だった。いまだにVCDが現役というところに驚き。CBHDやEVDやBlu-ray版は売っていなかった。
 
 ネットで調べてもHDコンテンツのアニメは海宝ネタのアニメどころか、中国国産のアニメはメディアを問わずまったくなかった。そういえばCBHDやEVDにバンドルされていたアニメは「僕の孫悟空」「銀河鉄道の夜」「ハッピーフィート」「TMNT」など、外国のものばかりだった。映画館では「黒猫警長」という中国クラシックアニメのリマスター版が放映中だがHDかどうかはわからない。中国はアニメ産業に力を入れてはいるが、地デジが既に開始されている中でHDコンテンツのアニメがないのはどういう考えだろう。

 

淘宝網を見てもまったく中国産HDアニメはなし 
 

 ちなみに少林海宝の内容的は、少林拳法を使って妖怪・怪物を海宝らが協力してやっつけるというもの。

早くもiPadが販売されている上海の裏ケータイ市場

 過去に上海旅行時のお供にと、中国電脳街案内~上海編という記事を書いたが、そこで書いていない裏ケータイ市場で、iPadなど最新の世界的ガジェットが売られていたのでちょっと紹介。


上海裏ケータイ市場のひとつ。ひなびたショッピングモールの雰囲気が漂う。
 
 

中国未発売のiPadを早くも販売するショップ。そのアクセサリもそのソフトも販売している。
 
 

GoogleケータイのHTC Hero (Google Phone G3)や、ブラックベリーも。  
 
  

iPadは多くの店で販売されている。iPhone4ではなく、iPhone4Gなるアヤシイ商品を売る店も。
 

ガラケーの雄、シャープは中国最先端の上海のショップでは根強い人気。あまつさえ日本とスペックが同じでローカライズされた中国版だけでなく、日本からの輸入版に注力しているのが基本。
 
 
 で、気になるこの場所。はじめて上海という観光客にも非常に行きやすい場所にある。街の(一応?)中心の「人民広場」の対面にある映画館などがある「ラッフルズスクエア」を外灘方面に東に2ブロックほどいくと、このこじんまりとしたショッピングセンターに出くわす。南京路からもすぐ。オススメ。

激安途上国生活をする外国人は是か非か

 よせばいいのに、親族48人を連れて大阪市に生活保護を申請した件を中国人の口喧嘩仲間に話してしまい、「生活保護を受けるために日本に来るなんて、税金泥棒であり、日本人労働者はかなり嫌がってしまう」という意見をいったこともあり、口喧嘩仲間と口喧嘩になってしまった。
 
 中国人は「ああいえばこういう」と形容されることもままあるが、今回は「ヤマヤよ、お前だって、中国の安い土地に住んでいるくせに、中国に何も貢献していないだろう。バスとか公共交通を使っているだろう。お前も同じ税金泥棒じゃないか。」と同じ穴の狢の烙印を押される。「ああいえばこういう」なんて形容したが、冷静に考えれば案外当たっているんじゃないかとへこむ。見事に丸め込まれてるじゃん。

 当ブログの過去のエントリー「人生リセットなら中国で留学し働け」「日本がダメだから日本人は外に出るんじゃないよ、多分」という記事を書いたが、逆に外国人が「日本でのうのうと暮らす方法」という記事を掲載したらどう思うか?もっと限定して中国人がそういう記事を書いたら?

 もちろん「外国人は公共交通使うな、この税金泥棒!」なんて考えが世界共通(中国共通)でないので、海外でバスや電車に乗るだけで白い目で見られるなんてこともないわけだが、しかしひっかかる。

 仕事もせず、ぐうたらと激安途上国生活をする外国人(日本人)は是か非か?

Amazon中国、相変わらず海賊版販売、ついでに輸入盤販売で訴えられる


 
 
 2年前に「Amazon中国が多数の海賊版を販売」というエントリーをたてたが、相変わらずというか、「遊戯/娯楽 > 模似器(エミュレータ)」というカテゴリーまで新設し、堂々と売る気満々になっているAmazon中国。
 
 
 で、そのAmazon中国が消費者に訴えられている。海賊版ソフト詰め合わせDVDの販売で訴えられているのではなく、Amazon中国で売られているカシオの腕時計が「水貨」として訴えられている。(百度でのニュース検索結果

 水貨とは中国において保証の効かない輸入盤で、中国で売られているゲーム機のほぼ全てが水貨であり、iPod・iPhone・iPadではかなりを占める割合が水貨であり、ちょっと前までは日本で流通するシャープの携帯が水貨として中国で流通していた。

 なぜにカシオの腕時計が水貨だと気づいたかというと、Amazon中国内の値段が中国向け値段と比べてあまりに安いから、というのが理由。修理屋は街にいくらでもあるので壊れても安価で修理できる環境ではあるが、そういう問題ではなく、水貨だったら水貨の値段で売って欲しいし、売っているものが国内向け製品だと信じていて買って水貨だったらショックとか、周囲の中国人に聞いてみると、そういう話らしい。

 そんなわけでAmazon中国が様々なメディアで取り上げられたり、購入者が消費者センターで訴えたり、となかなか大変な事態になっている。
 
 
 

Amazon中国の国内盤を偽った輸入品販売を非難するメディア

iPhone4における中国人ネットユーザーの反応あれこれ

 ネットもできる若い中国人はガジェット好きということで、iPhone4でも多くの中国メディアがiPhone4の最新情報を配信し、海外から中国へと転売を始めた。
 
 さすが世界の情報には日本人よりアンテナを立てている中国人だけあって、日本ではおそらく未掲載のロシアGresso社超高級iPhone4の情報を、中国メディアでは早くも紹介している。
 

 
 さて、超高級iPhone4に対し若き中国人たちはどう思ったのか。銀座に買い物にくる旅行グループとは違う層の利用者が多いことから反応も異なる(のだろう)。

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Q;誰が超高級iPhoneを買うのか。
成金 203票
貴族 37票
貴婦人 44票
コレクター 22票
その他 6票

 上の感想だけでなく、当記事に載っている感想は、網易(NetEase)によるもの。中国人は「成金がこういうのを買いそう」というイメージを持っていることの裏返しだろうか。

 当然のようにAppleから新しいガジェットが出れば、模倣品も出る。これに対しての感想も網易では質問している。

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Q:iPhone4のニセモノが出ていることをどう思うか?
こうしたものが出るのも必然の結果で、極めて正常。 1392票
高級なApple製品の影響を受けている 242票
iPhoneは韓国のケータイ 527票

 消費者の大半はニセモノが出ても仕方がないと思っているのかもしれないが、それはともかく中国における嫌韓&皮肉の言葉遊びを垣間見ることができるのがなんとも。中国を代表するメディアのアンケートがこの質問ってどうなのよとは思う。

 最後に。iPhone4は今年9月に中国聯通(China Unicom)からリリースされる予定。買う意思は?という質問

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買う 2591票
買わない 3380票

 網易のアンケートの場合、たいてい中国メーカー、中国企業が出す製品について「買いますか?」と聞けば、TD-SCDMAだろうとEVDだろうとCBHDだろうと「買う」が圧倒するのだが、今は愛国の意味が違うほど時代が違うのと、輸入版を買うのがスタンダードなのと、たぶんその2つの理由からか、以前と異なり「買わない」が多数派だ。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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