中国リアルIT事情

CBHDの現状

 
 
 中国に身売りしたHD-DVDはCH_DVDに名を変え、さらに「中国独自開発ブランド」を色濃くしたCBHDとして中国で販売しはじめ、ついでに中国独自規格の象徴のひとつとして、今もごく稀に日本のメディアに取り上げられる(らしい)が、その最新状況について。

 CBHDの目的は、大目的として「中国独自規格の普及」、「日系メーカーを中心としたDVDフォーラムに金を流さず中国国内で金を巡回させる」ことが挙げられるが、「正規版推進、海賊版撲滅」もまた小目的となっている。

 海賊版撲滅、正規版推進となるためには、今まで散々「コンテンツが高い」と文句をたれる消費者を黙らせなければならないわけで、ハイビジョン正規版コンテンツを安価に提供した。

 CBHDが絡む最近のニュースは随分と少なくなったが、数少ないCBHDを扱う「中国藍光将瓦解?CBHD※片售価僅28元(※は石へんに葉)」という4月末の記事では、以前に比べ、ディスクは半額になり、より手頃な価格になった、という話が紹介されている。

 筆者自身、体を張ってCBHDを買ったはいいものの、最初に付属していたコンテンツパックのほかは、インドのスラムドッグミリオネアしか購入しなかった。というのも、CBHDを支持するワーナー(中国)のCBHD特設サイトを見る限り、2009年5月にまさにスラムドッグミリオネアなどを出したのを最後に、その後のタイトルがリリースされてないのである。
 
  

 
 
 ちなみにワーナー(ワーナー中国=中録華納)は、ブルーレイのページも用意している。「CBHDは短命に終わり、ブルーレイのタイトルはまだ出ているだろう」と思いきや、どっこいブルーレイのタイトルも2009年5月を最後にリリースしていない。
  
 

 
 
 ではワーナーは中国から撤退したのかというとそうでもなく、ワーナーの中国語のWEBサイトを見るに、DVDタイトルは継続的にリリースしている。13億市場だろうが、ブルーレイもCBHDも売れず、DVDでないとビジネスできないんだろうな、きっと。
 
 

 
 
 CBHDでニュース検索すると5月17日に「高清播放設備:BD前途明朗」という記事もあり、これによればブルーレイは多くのメーカーの賛同が得られる反面、CBHDはメーカーの賛同が得られず、ブルーレイとの差は広まるばかり、と解説している。

 CBHDの1ユーザーとして言わせれば、新科(Shinco)のCBHDプレーヤー、EVDプレーヤーもそうだけど、日本人の感覚からいえば信じられないほど壊れやすすぎ。EVDプレーヤーのときからぜんぜん製品クオリティの改善がみられない。新科のサポセンの人は「壊れたらサポートセンターに持ってきなよ、新品と交換してあげるよ!」というし実際何度も交換してもらっているけど、そういう問題ではなくて。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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