中国リアルIT事情

今年最後のエントリー

 今年も中国のIT事情を軸にいろいろ書き続けてきたし、いろいろ中国デジモノを買ってしまった。例えば無名のネットブック、中国版HD-DVDことCBHD、正規版Windows7中文版、PCでWiiSportsっぽいゲームが遊べるコントローラー、電波出力が異常に強い無線LAN、TD-SCDMAデータカード、スピーカーイヤフォン一体機、動画共有サイトをテレビで見るための機器などなど。

 記事の中では多くの人が読んでくれた記事もあったし、あまり読まれなかった記事もあった。その辺は普段、はてなブックマークや、ブログ、WEBメディアの転載、2ちゃんねるのスレッドなどいろいろフィードバックは見ている。

 筆者自身、中国のまともな製品やトレンドを紹介する記事も、中国のパチモノなどネガティブな面を紹介する記事も書いているが、ランキングに登場するのはたいてい後者の記事だ。

 ひとつ例を出すと、Windows7の中国の状況を書いた。オチとしては「Windows7の海賊版は売っているけど、実はWindowsXPから移行しない人間がほとんどなんだ」という話だけど、どうも「中国は海賊版天国」という前提と期待するオチが読者側にあって、「海賊版が売られていた」と文中にあると「やっぱなー、中国はひどい国だ!」で完結してしまうフィードバックが多くて、そういう人が多いことと、いかにして言いたいことを読ませるか、考えさせられた。

 つまりは、記事読者全体では不明だが、フィードバックする人の中には、ある意味でのネガティブな中国らしさを期待している人の割合が高かった。これは筆者の記事に限らず、全体的に中韓のブックマークや記事リンクはネガティブ傾向にあるように思う。

 中国人にもいい人はいる。ただ、抜け駆けして悪さをしようとする人の率が日本人よりもずっとずっと高いし、簡単にくじけたり妥協したりする人の割合が半端無く高い。そうしたことから、いかにも中国発の事件はおきるし、海賊版やコピー商品が次々に登場する。でもいい経営者から、劣化コピーではない改良化された模倣製品も(ずっと前から)登場している。

 ダメ中国絡みの記事紹介は人を呼べるからリンクするのも気持ちはわかるし歓迎なんだけど、その一方で、ダメでない中国を紹介する記事も見ていただければと思う。

 来年も、自身も伝わるように、読者が読んでくれるように、文章を書いていこうと思う。まだ不充分なところもあるかもだが、ぜひとも来年もよりおつきあいできればと。
 
 
 よいお年を。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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