中国リアルIT事情

デジカメのニセモノバッテリーが流通?


 
 市場調査で写真を撮りまくっていた途中、デジカメのバッテリーの残容量が僅かで赤信号が。ホテルに戻って充電する時間的余裕もなく、電脳街で調査ついでにバッテリーを購入することに。ところが電脳街を探してもデジカメメーカーやサードパーティのパッケージの電池が展示していない。困ったので、とりあえずデジカメショップに行って売ってないか相談してみた。

 筆者のデジカメはペンタックスので、ペンタックス(中国語で「賓得」)というメーカー自体、中国人にはよく認知されているけれど、あまり売られておらず、その店でもペンタックスのバッテリーはおろか、デジカメも置いてなかった。ところが店員は「没有(メイヨ~:ないよの意)」と言うことなく、「これ同じだから」と富士フィルムのデジカメのパッケージからバッテリーを抜き出して「100元でいいよ」と。

 実際それで使えちゃうものだから、いいっちゃいいんだが、ではバッテリーが欠品のデジカメ本体は売れないんじゃないという疑問が生じる。そこで前回紹介した上海JETROニセモノ展示館が再度登場。
 

 ニセモノ展示館の中で、デジカメメーカーによるバッテリーのニセモノが展示されていた。それは当然、正規品よりもずっと安い価格で販売しているという。今回のケースなら、ニセモノのバッテリーを富士フィルムのデジカメのパッケージに入れたのではないかと。いや、100元で買えたし、筆者が購入したもの自体がニセモノの粗悪な電池で、購入後に店は再度ニセモノの電池をパッケージに入れたのではないか。疑念は尽きない。

 そういう疑念がつきものの市場だからこそ、わざわざ秋葉原や日本橋で中国人観光客が、中国でも発売されているデジカメを購入していくのもうなづける。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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