2009年11月09日 13時50分 [ 著作権 ]
BSAの海賊版利用率80%は荒唐無稽だという中国の話
BSA(ビジネス ソフトウェア アライアンス)は毎年各国の海賊版利用率を発表しているが、その調査報告書によれば、中国は近年80%台をキープしている。その報告に「ちょっと待った!」をかけたのが、「互聯網実験室(インターネット実験室)」という、中国人による中国専門のネット調査企業。同実験室が算出した中国の海賊版率は2007年は56%に、2008年は47%になっているという。

「まぁた、中国は嘘ばっかり!」と怒るだけで終了ではよくない。理由を考えよう。
この中国同実験室の算出法は、2008年の中国ソフトウェア市場での市場規模から逆算して海賊版率を計算しているのだ。ソフトウェア市場といっているのだから、例えば無料のソフト(QQなどのチャットソフト類とか)だけど広告収入で儲かっているソフトとかも入るのかもしれないが、その辺は書いていない。
日本人で海賊版にハマる人だと、コンプリートすることを目的にする人なんかも出てくるが、中国人で海賊版をコンプリートしようとする人は見たことがない。コンプリートしようとする収集癖は日本人によく見られて中国人ではあまり見られないのは、例えばドラマにしてもアニメにしても街の海賊版ショップで容易に手に入れられるかもしれない。いろんなソフトを入れれば重くなるのがわかっているから、PC歴がそれなりにあるユーザーは闇雲に海賊版ソフトを入れない。
一方でBSAの算出方法はこんな感じ。

算出方法の違いこそあれ、BSAは世界共通の方法で調査を行っているのだから、例えば日本が21%に対して中国が80%というのは、これはひとつの目安にはなる。もちろん互聯網実験室の方法で中国を47%とすれば、他の国々も互聯網実験室の方法で測らない限りアンフェアだ。例えば日本はBSAの調査方法で21%、中国は互聯網実験室の調査方法で47%というのは、比較にすらなっていない。
だからBSAの80%に対して、互聯網実験室が待ったをかけているが、「いや、中国は80%じゃない、47%だ」というだけで、自分の国だけ別の調査方法・調査基準で低く見積もるのはズルになる。世界共通の方法で調査した結果の「80%」という統計結果に自分の国のだけ数字を出して反論すれば、頭から湯気が出たのではないかと言われても致し方ない。互聯網実験室は、ぜひとも他国の数字も調査し公開してほしい。
BSAでは「偽造品販売のアジトは中国? 」なんてニュースも最近出たし、ぜひとも「コピー天国」のイメージを覆すような統計を。
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