中国リアルIT事情

2009年10月 の記事

日本一時帰国のお知らせ

11月13日~22日まで東京におります。
講演や仕事の相談で会ってみたいなどありましたらご連絡ください。

台湾でもWindows7の夜販売イベントがあったそうだよ

 台北のアキバこと光華商状で、23日夜7時7分、Windows7販売開始イベントが行われ、そのための深夜組まで現れたとか。
 

 
 これにはトリックがあって、買った人順に、より高価なお土産が記念としてつくのだとか。それにしても台湾もなかなかやる。
 
中国本土では……まぁ、あれだよ。察してくれ。
 
 
 

中国本土の同じ内容でも「Windows7販売開始も低調」なる見出し。これいかに

iPhone、遂に中国でも販売とか


 
 
 iPhone 3G(s)が遂に中国でも発売される。値段は一番下に書いたが、安くはない。香港版よりも高いということもあり、したたかな消費者は香港版をはじめとした中国版以外を販売者に中文版にハッキングしてもらった上で安く個人輸入で入手するんじゃないかと思う。(この辺についてはダイヤモンドオンラインの記事に書いた)
 
 
 iPhoneが発売されるまで指をくわえるなんてことはなく、外国(先進国)で世界的に話題の製品が出れば、WiiだろうとPS3だろうと現地在住留学生や華僑などから個人輸入で買うのが流行に敏感な中国人の基本購入パターンだ。iPhone発売前からiPhoneが中国で広く普及していることもあり、既にiPhoneについてのムックが発売済だ。しかも筆者が見つけたこのムック、2号目だったりする。
 
 

iPhoneムック。しかもVOL.2
 
 
 

目次。ハードからビジネスソフト、ゲームソフトまで幅広い内容そうだが、ページ数で見るとゲームソフトの紹介が大半を占める。PCもゲーム目的だし、中国人はゲーム好きねえ 
 
 

普通にハッキングの話題。 
 
 

ゲームの紹介ページ。たとえばバイオハザード。DVDにインストーラーがあるとも書いてあり…… 
 
 
 

それがこちらの付属DVD
 
 
 

肝心の値段表がこちら。2年縛り。普通に日本のそれより高い。普通の中国人の収入が日本人の収入の10分の1から20分の1だけに、2年縛りでどんな人が買うのかと。……と思えば意外と現地に行くと使っている人が多いのが不思議。

愛国が旗印のデジカメキャンペーン

 アピールポイントが性能ではなく愛国だという希少なデジカメキャンペーンが、愛国者(aigo)より実施中。(キャンペーンページのリンク
 
 製品自体は、スマイルシャッターや高感度ISOやVGA動画などトレンドを後追いしたと感じるスペックだ。(製品スペックリンク その1 その2

 PC Onlineの記事でも書いたけど、現場では愛国だけじゃうウケが悪いように感じた。 
 
 
 
 
 

今どきの海賊版DVDは自称ブルーレイ

※調査目的で購入し、DVDでの再生確認のみしております。
海賊版ショップで写真撮ったら怒られますから。

 
 
 最近中国の都市部だろうが農村部だろうがどこにでもある海賊版ビデオショップをのぞいてみると、海賊版DVDビデオのパッケージがブルーレイ化してきている。オリジナルがブルーレイだからだろう、それも洋画だろうが日本のパッケージは多い。日本にも結構協力者はいそうだがはてさて(留学生が倍増したら中国での日本タイトルは増えるかも?)。
 
 
 

「ポニョ」の海賊版。パッケージ上部にはブルーレイのロゴが。 
 
 

「ポニョ」海賊版の裏面。
 
  

よく見ると、文字が変とかそういう次元ではなく、そもそもDVDなのかブルーレイなのかHD DVDなのかというツッコミが出る文言も。
 
 

パッケージの中
 
 

ディスクにも2層DVDと書きつつもブルーレイロゴも残している

中国人のライフスタイルを模倣するという手

 ネット界隈でも最近話題となっているNHKの「クローズアップ現代 “助けて”と言えない~いま30代に何が~」。筆者は海の外だし、最近ロケーションフリーにつながらなくなったし(アク禁になったのだろうか)で、残念ながらライブでは見たくても見られなかった。サイトの情報だけを頼りに内容を知ったので多少誤解もあることを前提に書く。

 中国人は所得の割にものすごい高い買い物を平然として驚かされる。金遣いがあらいことは知っていても、銀座やヨドバシアキバなどでの買い物客とか、観光地でのデジタル一眼レフユーザーとか実際見ると、この人たちはそんなに金を持っているのか、と考えるだろう。

 著書「新しい中国人」でも書いているし、これがテーマでない記事でもちょろっと触れているくらい書いていて新鮮みがないかもだが、稼ぎを日本式に個人ないし核家族単位で管理するのではなく、旦那と嫁の両親2組も含めた家族単位で収入と支出を管理しているからこそ、中国人は日本人感覚では理解できないほど金遣いがあらい。

 具体的に数字を出せば。平均月収は都市部でも1500元(約2万円)前後で、これでは生活すらままならない。しかし中国式年金(公務員は退職後退職前の月収を毎月年金としてもらえる…らしい。全ての公共機関でそうなっているかは未確証)があるので、夫婦と夫婦のどちらかの両親が同居すれば、1500元×4人で6000元(約8万円)の家族月収となる。これなら(中国のその土地での)生活は余裕だ。中国人はさらに親戚一同まで平気で金を貸し借りするから消費力が半端ない。

 消費を激しくして日本の景気を良くしようというのが趣旨ではなく、中国人に歩み寄れとかそんな趣旨でもなく、老後の貯蓄がどうやっても不足しているとか、人様に迷惑をかけたくないから餓死するとか、そういった状況が多くの日本人にとって人ごとでない今、金を管理する枠組みを中国式(世界式?発展途上国式?どの国がやってるのだろう)の家族単位の収入にすれば少しは生活苦が改善されるのではないかという話。もう平均収入が下がっているのだから、家族単位での金管理を恥ずかしく思わない方がハッピーだと思う。

 ちなみに日本も貧しいころがあったからと、団塊Jrの筆者は団塊の親に「昔って、大家族単位で金管理してた?」と聞いたら「戦前じゃないの?」と返される。ちなみに筆者も両親も東京圏出身だから、大都市の話かもしれない。地方は違ったらごめん。
 

どっこいEVDは名前だけ生き残る

 フランス系スーパーのカルフールの電器売り場で怪しいDVDプレーヤーを発見した。それがこちら。


 

 

 
 
「国際品質を世界で共有」というキャッチフレーズのこのDVDプレーヤー、ロゴだけは未来っぽいロゴを先取りしている。ロゴのひとつはブルーレイもどきのBLUE-LIGHT、もうひとつのロゴはEVDの花のロゴはそのままに茎をつけて「EDVD」を名乗っている(EDVDなんて規格はないのだけれど)。DVDプレーヤーだけに藍光科技(ブルーレイテクノロジー)も真っ赤な嘘だ。
 
 
 
 ただ、ここでEVDがロゴだけでも生きているのが興味深い。そこで街中の家電量販店や家電市場にいくと、EVDを自称した次世代機っぽいDVDがいくつもあった。
 

 

 

中国の調査報告書本は面白い

 最近、筆者は暇があれば書籍の調査報告書を読むことにしているが、強いられたわけではなく、実に面白いのでそれを読んでいる。ネットの記事のほうが遙かに中国人の書き手と日本人の読み手の常識が(まだ)近いから、わりと言葉の違いだけで読んでいける。

 ところが書籍は、検閲した後世に出るものだから、外国語の数百ページの本だから言葉が違って読みにくい、眠くなる、とかそういう次元どころではなく、書かれる文章の前提にある常識が中国の官の常識に沿ったものなので、文章は読めても「おまえは何を言っているんだ?」といちいち文意が不明なシチュエーションに出くわす。その一例が前回の投稿の日本アニメ洗脳論だ。あんな文章が外国語で出てくるのだから、Mな日本人にはたまらない。

 ネットの世界では、ニュース記事のコピーはザラだが、書籍の文章は意外やコピーされていないので、そこにまだ未知の領域がある。なんとか日本人として日本人にわかりやすくかみ砕いて書いた文章が日の目を見るようにしたいと思う。

コンテンツを盗んだら洗脳されたでござるの巻

 中国が自国のアニメ産業を興そうとしているのはご存じの読者も多いと思う。
 また中国のアニメコンテンツが教育的要素があって(劣化二番煎じもあって)つまらないと評されているのをご存じの読者もいるかと思う。

 若者を「教育できる」、言い換えれば「洗脳できる」ことにアニメの意義があるとレポートする中国の学者がいる。また麻生元首相のアニメ政策に「世界の人々を洗脳して日本色に染めよう」と深刻に考える中国の学者がいる。

 姜奇平氏という人は京都駅を見て、鉄腕アトムを想像したそうである。そしてこう思ったそうだ。「鉄腕アトムが最初に将来の世界観を作った。車産業のあとも日本は発展しなければいけない。そこでコンテンツ産業を立ち上げてカネを稼ぐだけでなく、洗脳させるのだ

 そして姜奇平氏はゲーム機を「洗脳機」と呼ぶ。「任天堂はWiiをリリース。任天堂のWiiやソニーのPS3などのゲーム機は中国国内の法律法規により販売できないが、中国にも非正規品が流入し、海賊版が使えるように改造され販売されている。中国で大ブレイクし、中国ゲームマニアに日本の価値観などを埋め込んだ

 氏はこうも提言している。「日本人は三国志など中国の文化を尊敬している。コンテンツ産業は大事だ。コンテンツ産業を興隆させ、外国のコンテンツはしっかりふせぎ正式な文化交易をするのだ
 
 
 
一応日本語が読める中国人読者様に向けて。
 
・まずコンテンツを盗まず買ってください。盗んでおいて、洗脳はないと思います。ゲーム機や車が買えるのにコンテンツがお金がなくて買えないというのはないと思います。
・大部分のソフトに関して日本人は日本向けのコンテンツを、中国に売ろうとしているつもりはありません。従って洗脳するつもりもありません。
・日本のゲーム会社は中国の法を遵守しています。任天堂は国情にあった神遊機を中国でリリースしています。法を遵守せず日本からデータだけ吸い出しているのは日系企業ではありません。
 
以上。
 
 
 
 洗脳目的でないと考えるのはお花畑だろうか。本当にこの人のいう通り、アニメやゲームなどのコンテンツの制作目的のひとつが洗脳ならば、ジャンプ黄金期を過ごした30代の日本人男性はモヒカンになったり最先端のバギーとか火炎放射器とか作ったり「ヒャッハー」とか口癖にしそうだが。最近の子供とかはリアルデスノート作るとか。でもリアルデスノートが流行ったってニュースは中国発(と韓国)のがあるわけで。自分の常識で文章は作られるということは中国人はコンテンツで洗脳されやすいというのを露呈した、というのは言い過ぎかな。
 
 
 
 一応原文をはっつけておく。あまりこれを紹介する記事はWEB上ではないが、紙の書籍や研究書では、この文を引用して研究を進めているものもあるので、一応この文を気にした次第。


タイトルは「金を払って洗脳される」……いや、消費者は金払ってないから。

CCTVが海賊版配信を中止

 以前、当ブログで「中国国営テレビ「CCTV」で海賊版を配信?」という記事を書いたが、最近ふたたびCCTVのサイトをチェックしたら、優酷(YOUKU)ロゴや土豆(TUDOU)ロゴが入った日本の動画コンテンツが一掃され、中国コンテンツオンリーになっていた。

 筆者自身のブログかなんかで著作権侵害の例を出して、偶然か、その後そのコンテンツが消えたのはこれで2回目(ごめん、1回目は忘れたが確かにあったとしかいえぬ)。かいかぶるのもアレだが、CCTVの社員が見て気づいて消したのかな。


中国発、電話のできるiPodなど

 iPhoneもどきのlPhoneを前回の記事で紹介したが、これを発売する通販サイト「楽到家」の商品はよく見ると、lPhone以外にもキワモノが目立つ。
 
 
 まず気になったのが、電話のできるiPodなる代物
 

 
 
 つまり見た目がiPodな携帯電話なわけだ。ただ折りたたみ式なので開けたら普通のGSMケータイになってしまう。
 
 で、次に気になった商品が、ロゴがもろNECなケータイ。またもろロゴがNECな会社も実在しているようで。
 
ipod_ke-tai2009102.jpg
 
 

 
 
 気になった商品3点目、これが最後になるが、PSPケータイ(手机)なる商品。「ええっ?PSPケータイが中国からリリースしたのか?あるかも!?」と見てみれば
 

全然PSPな感じはしない
 
 
ipod_ke-tai2009105.jpg
PSPじゃなくてファミコンエミュレータじゃないか、嘘つき!
 
 
 
 以上3点、ネタ狙いとしてどうぞ。今回紹介した3点は前回紹介したlPhoneのような限定特価ではないので、値上がりすることはないと思う、たぶん。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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