中国リアルIT事情

2009年09月 の記事

iPhoneではなくてlphone発売

 中国で、iPhoneではなくlPhoneが登場した。しかも第2世代らしく、二代lPhoneなんだという。9月30日までなら、599元(約8000円)で購入できるとか。GSMオンリーなんだそうで、外国旅行のお供に買ってみてはいかが?(サイトのリンク
 

  
  
  

写真
 

  

lPhoneの本物と偽物の区別方法。お前が(略)

中国産ニュースページジェネレーターにビビる

 中国では中秋節が迫り月餅の季節。そんな季節に合わせ、面白いページが登場した(リンクはこちら(中文))。「お母さんが家に帰って月餅食えって」なるニュースページである。

 元ネタは「ネトゲ掲示板で「お母さんが食事だから家に帰れだって」(日本語)
 
 

 
 
 筆者が記事のネタとなって弄られているように見えるが、実は、一番下に入力窓があって、中国語簡体字4文字まで入力可能な入力窓に文字を入力することで、画像やニュース本文にその文字を入れてあたかもその人のニュースのように見せるページであり、すなわちこれ、ニュースページジェネレーターなのである。



こういうオチ。中国語では「家族団らんで国慶節(建国記念日)、中秋節おめでとう!」というオチ
 
 
 

「ASCII.jp」と入れればこの通り
 
 
 「面白いページが登場した」とは書いたが、本当のところ、中国の友人から「おまえ記事になってるぞ」とばかりにこのURLが送られて、中国でも名前が出ているだけに、「中国で祭られちゃっているのか…!!」と本気でビビる。
 
 
 ASCII.jpでもどこのニュースサイトでもいいけど、こういうニュース記事ジェネレーターがあると面白いかも。いや、これ、素直に面白いよ。心臓に悪いけど。

WindowsXP中文版を買った

 中国でもWindowsXPは2008年6月30日で出荷停止となったが、正規版の販売がよろしくないからか、未だAmazon中国で余裕で購入できる。そこでWindowsXPを購入した。
 

Amazon中国の該当ページ。Windows XP Home Edition中文版は399元(約5400円)。発売予定のWindows7 HomeBasicも同額だ。 
 

さっそくAmazonな袋で届く 
 
 

長城計算機というところが代理販売しているらしい。



正規版推進版という安価な、「正規版が高いから海賊版を買っているんだ!」と言い続ける中国人のごね得な特別パッケージである。
 
 
 

紙のパッケージに2枚の光ディスクがある 
 
 

1枚はセットアップディスク、もう1枚は……
 
 

Microsoft GB18030 Supportというもの。エンコード絡みか

中国は9月14日がネット記念日……もほとんど知らず

 中国では9月14日がネット記念日だと今年から決まったそうなのだが、その日の前でも後でもほとんどが知らなかった。

 各サイトの掲示板では「98%のネット利用者が今日が何の記念日か知らない」というスレッドが立った。98%という数字は「ネット記念日を知っているか」という質問に98.89%が知らないことから。

 で、なんで9月14日が中国のネット記念日かというと、1987年の9月14日に、北京の計算機応用技術研究所が中国発のメールを投げた日だからというもの。メールの中身は「越過長城、走向世界(長城を超えて世界へ)」という内容。

 日本だとJUNETの1984年でいいのかな。だとしたら今年というか、まさに9月から10月あたりのこの時期が、日本のインターネット25周年なわけだ。

中国でAmazonより人気の当当網

 中国で最も人気のオンラインショッピングサイトは「淘宝網」だが、これは個人対個人取引(C2C)であり、要はヤフオクのようなサービスである。

 では楽天やAmazonのような企業対個人取引(B2C)で人気のサイトは?楽天は中国に進出予定という話もまだ未進出(一応楽天国際配送ってモノもあるが)。ではAmazonか。Amazonは中国に進出済みだが、Amazonよりも人気のサイトがある。

 中国のリサーチ会社「易観国際(Analysys International)」の中国B2Cサイトに関するレポートによれば、Amazon中国はB2Cサイト全体の34.8%で2位。1位は当当網というサイトだ。

b2c200901.jpg
易観国際の中国B2Cサイトに関するグラフ(2009Q2)


当当網

 日本関連コンテンツのものにリンクをはっておく。また海賊版が売られてたりして。。。

漫画 首頁 → 図書 → 青春 → 日韓漫画
映画 影視 → 電影 → 日本影片
ドラマ 影観 → 電視劇 → 日劇
アニメ 影観 → 卡通 →日韓
ゲーム 数碼家電 → 電脳産品 → 電脳軟件 → 遊戯軟件

 不思議なのは、PlayStation3が中国に進出していないにもかかわらず、同ハード向け中文版ソフトが売っていること。真三国無双5中文版? 光栄台湾でも4なのに5中文版?定価69元(約950円)が58元(約800円)?もともと950円?
 
怪しいモノ売ってるかもですなあ。


中国で人気の中性アイドルのトホホな事件

 中国の視聴者参加式オーディション番組「超級女声」で、グランプリとなった李宇春という国民的アイドルがいる。(オフィシャルサイトが見あたらないので、とりあえず画像検索のリンクを)

 女性でありながら男っぽい雰囲気で、差し引き±0の中性的な彼女は、女性からの支持層もあるのだとか。彼女の登場後、中国の都市の中でも微妙にダサい地域で、彼女の雰囲気を模倣し(そして微妙に失敗した)女性をよくみかけるようになった。

 中性的ながら、一部のメディアからは「実は男!」と冗談交じりで賞される彼女ゆえに、遊び心のあるコラージュ職人(過去のケースだとこんなの)が彼女の写真を利用して、一人っ子政策のキャンペーン画像を多数作り上げた。

 コラージュ画像を使った偽ポスターのキャッチコピーは「男に生まれても女に生まれてもいいじゃない」。特に農村では大事な跡継ぎが女性だと困るからと、避妊するケースがあるためにこのようなキャッチコピーになったわけだが、中国人のヘビーネットユーザーの心理を考えるに、この画像で李宇春だけでなく中国政府も小馬鹿にしているように感じる。
 
 コラ職人により画像がコラ画像が大量に作られた、で終わらない。
 
 重慶のはずれにある石柱県龍沙鎮の鎮政府担当者が、こともあろうに本人未許可未承認のコラージュ画像を勝手に拝借して、拡大印刷した巨大ポスターを建物の横にでーんと貼り付けた。当然それはヘビーなネットユーザーの間で話題となり、転じてニュースでも報じられた。

 数日後、鎮政府は公開謝罪を行い、数日後に巨大な彼女の一人っ子政策の広告は姿を消した。

 まさかというか、やはりというか、2段オチ。

(参考 江蘇省蘇州市で開催のWHOのシンポジウムでAV女優の写真を拝借した巨大看板) 

ECナビケータイの魅力


 日本と中国、日本と外国を行き来する筆者が気になるのがECナビケータイ。(関連記事 ECナビ、auの回線を用いた携帯電話事業をスタート

 ASCIIの記事によれば、
  
具体的には月ごとの利用料金に対してポイントが付き、月額3000円以上のユーザーには6%、また8月中に契約したユーザーにはキャンペーンとして、2年間に限って10%のポイントが還元されるサービスが予定されている。さらに購入時の特典として端末の金額に応じて、4万~5万ポイント(4000~5000円相当)が付与される。
 
 とのこと。これ、4万~5万ポイントを4000~5000円相当と解釈するのは惜しい。個人的にはJAL、ANAの航空会社のマイルとの交換がかなりお得なのでお勧めしたい。

 50000ポイントをJAL、ANAの換えると……

(ポイント変換のルート検索サイト「ポイ探」より)

ANAは2500マイルに

JALは3000マイルに

 それぞれ交換できる。で、JALもANAも国際線をマイレージでタダ券を予約すると、単に成田・関空・中部など←→アジア・ヨーロッパ・アメリカなど しか取れないわけだけではなくて、日本の地方の各空港から成田/羽田・関空・中部などへの国内線往復航空券も無料でつけられるのだ。

 中国ネタでいったら、成田←→上海(浦東)は安いチケットはいっぱいあるので交換してもお得感はないけれど、高くて便利な羽田←→上海(虹橋)も交換できるのがうれしい。あとは行きは日本から厦門へ、帰りは大連から日本へなんて変則的というか格安航空券ではなかなか見つからないチケットも無料で予約できるし。


 そんなわけで、個人的には日本に長く滞在するようになったら、ぜひともECナビケータイを確保しようと思う。航空券、高いからね。

JAL必要マイル早見表
ANA国際航空券

中国の液晶テレビ、在庫余剰過ぎじゃ

 某地方都市在住の筆者、その都市のヘソである繁華街の歩行者天国を歩くたびに最近みかけるのが、「創維(Skyworth)」とか「康佳(konka)」とか「海信(Hisense)」とか「TCL」といった中国テレビメーカーによる、液晶テレビ(それに若干のプラズマテレビ)の特設テントでの特価販売だ。

 農村部の消費者向けの政府主体の家電普及政策「家電下郷」や、都市部の消費者向けの同じく政府主体の家電買い換え促進政策「以旧換新」で、特設テントを設けてキャンペーンをやるのはわかるが、最近になって名目なしの中国全土特価キャンペーンがあまりによく見るようになった。

「7月は以旧換新でTVが安いぞー、安い安い安いぞ、TVが安いぞ~♪」
「8月は五輪1周年でTVが安いぞー、安い安い安いぞ、TVが安いぞ~♪」
「9月は中国全土でTVが安いぞー、安い安い安いぞ、TVが安いぞ~♪」
「10月は国がめでたくてTVが安いぞー、安い安い安いぞ、TVが安いぞ~♪」
(以下略)

 な感じであり、なんだかいつまでたっても「ケンちゃんラーメン新発売!」であり、消費者目線で立っても、テレビメーカーの特設特売テントにはいい加減うんざりしているのではと思ってならない。

 これ、タイトルの通り、メーカーがつくりすぎて在庫を相当抱えてたりして。

中国政府アニメを規制、でも心の窓はOK?

現在進行形で話題となる中国アニメ「心の窓」。そのほとんどが非難の内容だ。

 
 
 
 パクリ疑惑で中国で話題となっている「心の窓」。クレヨンしんちゃんのパクリの大嘴巴嘟嘟(ダーツイバドゥードゥー)につづくパクリアニメに中国の若きネット利用者は現在進行形で失望者が増加している。
 
 
 
百度百科「心霊之窗」より

 
 
 中国を代表するフリーWEB百科辞典「百度百科」で「心灵之窗」を検索してみると、すでに内容はパクリ疑惑を含んだものに更新しており、それによれば音楽も、秒速5センチメートルの天門氏の音楽を盗用しているらしい。
 
 
 
  
 
 ところで、このパクリ疑惑がでる前に、中国政府文化部工商総局から「関於開展動漫市場専項整治行動的通知」という、街中のアニメ市場のガサ入れを行うことを発表している。これによれば、暴力的なものとか、ポルノ的なものとか、ギャンブル的なものとかを禁止するものとし、輸入アニメを厳しく管理する企業や個人を取り締まるのだそうだ。中国で人気のNARUTOとかワンピースは暴力的と解釈されるのだろうか。
 
 

 
  
 
 でも、中国で非正規販売の「秒速5センチメートル」を真似た国産アニメはOKなのだろうか。中国政府のページを見ると、「アニメコンテンツはオリジナリティが大事」と書いてある。


中国のネットユーザーは納得するのだろうか。筋通さないといかんだろー。

「秒速5センチメートル」はそもそも中国で見れるのか?

 大人気ブログ、痛いニュースの「中国の人気アニメが「秒速5センチメートル」に酷似…ネットで話題に」でも話題になっている、秒速5センチメートルを丸パクリした中国CCTV放映のアニメ「心霊之窓(心の窓)」。

オフィシャルサイトはCCTV少児頻道の銀河劇場の真ん中あたりに心霊之窓(心の窓)がある。

 その報道については百度のニュース結果で網羅できる。
 
 あと、そのニュースを掲載した大手ポータルサイトのニュース感想掲示板のURLも(新浪 QQ 網易)。中国語読めるとおもしろい。その内容は、いずれもメンツがないとか、中国に対する皮肉やブラックジョークがほとんど。

 で、日本人として疑問に思うのが、表題の通り、「秒速5センチメートル」はそもそも中国で見れるのか?ということ。もちろん中国人が意識して動画検索すれば、中文化された動画が速攻で見つかるのは確かだけれど、それはタイトルを知っていて見たくて検索するのであって、では最初にどうやって、「秒速5センチメートル」と出会うのか、という話になろう。

 おそらくはネットカフェでの利用が、日本のアニメタイトルの出会いのきっかけになっていると思う。どこのネットカフェでも専用のファイルサーバーがあって、WANを通して映画やドラマやアニメタイトルが見れるのだ。ネットカフェはアミューズメントセンター化が当たり前だから、自前のコンテンツファイルサーバーを用意しないと常連客をつくることはできない。で、筆者自身もいろんなネットカフェで、コンテンツファイルサーバー内に、秒速5センチメートルの動画ファイルが入っているのを、いくつかの場所で見たことがある。

 とりあえず暇つぶしでネットカフェに入って、ファイルサーバーをWEBブラウザ経由で覗いていたらたまたま秒速5センチメートルに出会った、そういう中国人が結構いると思う。もっというと、心霊之窓(心の窓)の作り手もネットカフェで秒速5センチメートルと出会って感銘を受けたかもね。

金をかけず暇がつぶせて遊べる場所として大人気のネットカフェ


 
  
 
 デスクトップのそれっぽいアイコンをクリックすると、多数の映画が見れるサイトに繋がる。そのサイト、たいていはネットカフェのファイルサーバーのだ。 

 

 

 
参考記事 中国ネットカフェの“デンジャラス”な宿泊事情(ITMedia)

キティちゃんグッズでエミュレータってどうなのかと

 中国ではハローキティグッズが人気だ。サンリオのキャラクター全体というよりもキティちゃんが突出して人気だ。もちろんニセモノも流通しているけれど、一方で中国全土の大都市の繁華街のショッピングセンターではサンリオショップがあり、現地人の給料では高いながら販売されている。ネットでも公認のグッズが売られている。


 
 
 
 そんな公認グッズの1つがこちらのマルチメディアプレーヤーのK10。

 ざっくりスペックはこんな感じ。赤線部分はファミコン(NES)、ゲームボーイカラー(GBC)に対応ということで、要はエミュレーター機能もあるということだ。
 

 ハローキティのポータブルメディアプレーヤーはいいけれど、エミュレーターってどうよと思う。男女問わず中国人にとってのファミコン普及の名作は「魂斗羅」だから、キティちゃんハードウェアでムキムキマッチョが暴れ回るのか。どうなんだろう。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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