中国リアルIT事情

2009年04月 の記事

5月末、講演のお知らせ

5月末に講演をアキバUDXで行います。

中国内需拡大の波に乗れ 家電下郷に電子業界の復活の糸口を探る(日経マイクロデバイス主催)

2番目に登場して、最後に講演者同士がトークします。

講演者の方は中国の方が多いようですが、普段の記事同様、中国に対してヨイショしないで、現場の声を伝えたく思います。

よかったらどうぞ。

中国人、3Dドラえもんを作る

 とある中国人グループが「なければ作れ」と作った3D版ドラえもんを制作。これがなかなかの出来で、中国国内で大好評。

 個人的には、日本のちょい昔の風景なんて身に触れてないのに、彼らはよくも再現するなあ、と思った。多少は、外国人ならではの風景の誤解が生んだ箇所もあるが、もう充分目をつぶれるレベル。むしろ、その程度のミスしかしていないので「よくやった」と。

 ここに百度グーグルの検索結果を示す。優酷(YOUKU)や土豆(TUDOU)は、日本からは見れないので注意だぞ(でもアップはできるぞ!)。最後にメイキングビデオつきのも有り、これまた面白いかも。

2008年ネット通販日中市場規模比較

 ぶっちゃけいえば、日経IT+PLUSで連載する肖宇生氏のコラム「急成長ネット通販は中国ウェブビジネスの大本命」に違和感を感じたという理由で、自分なりに2008年のオンラインショッピングサイトの市場規模比較をしてみる。
  
  
  
 肖宇生氏の記事を引用すれば、

 2008年の中国ネット通販市場の伸び率は前年比で130%増を記録し、1300億元(約1兆9500億円)に達した。2009年も80%増の2380億元(約3兆5700億円)と高成長が続くという予測もあり、日本市場(2008年にパソコンとモバイル計で約2兆5000億円)を逆転するのも時間の問題といっていいだろう。
  
  
  
 と書いてある。中国のネット通販市場の「1300億元(約1兆9500億円)」というのは、例えば中国のリサーチ会社の「易観国際」の2009年3月10日に発表した、2008年ネット通販についての数字は1220億元となっており、確かに数値は誤差みたいなものだろう。違うリサーチ会社だったら1300億元(約1兆9500億円)と書いてあるかも知れないし。

 で、大事なのは、ネット通販市場の定義をC2C(日本で言えば、たとえば楽天やアマゾン)とB2C(たとえばヤフーオークション)と足し算したものが1300億元くらいだ、としていること。これポイント。
 
 
 
 一方肖宇生氏のいう日本の2兆5000億元規模というのは、富士経済の12月25日発表のレポートでは、インターネットショッピング市場が2兆1753億円、モバイルショッピング市場が3165億円なんで、合わせて約2兆5000億円となるので、このレポートを引用しているのだろう。
 

 
 で、このレポートを読む限り、日本の2兆5000億円というのは、ヤフーオークションなどのC2Cを含まないんですよ。これ重要。
 
 
 
 ちなみにNRI(野村総研)の2008年12月17日発表の2008年の調査結果を見ると、
 

 
 これによれば、B2Cが6兆2255億円、インターネットオークション(C2C)が1兆503億円となっているので、合わせると7兆3000億円弱となる。これだと、B2CとC2Cの足した数字が出て、B2CとC2Cを足した1300億元(約1兆9500億円)規模の中国ネットショッピング市場と比べっこができる。
 
 
 
 とはいえ、なぜに日本のB2C市場について、富士経済(2兆5000億円)と野村総研(6兆2255億円)の数字がどえらい違うのか。ヒントは、経済産業省の統計にある。ちょいと古いが平成18年の調査結果を見てみると。

 デジタルコンテンツの合法有料ダウンロードの市場規模がでかいんですな。恐らく目に見えるモノの販売だけを数字に出したのが富士経済で、デジタルコンテンツも入れたのが野村総研なのかなと。
 
  
 
 とにかく、日本のオンラインショッピング市場規模を数字の少ない富士経済ベースで考えるにしても、中国のB2C+C2Cの1300億元(約1兆9500億円)市場と比べっこするのだから、日本のB2C+C2C=2兆5000億円(富士経済)+1兆503億円(野村総研)で3兆5000億円と試算しなければ、おかしいよね。
 
 
 2008年の中国ネット通販市場の伸び率は前年比で130%増を記録し、1300億元(約1兆9500億円)に達した。2009年も80%増の2380億元(約3兆5700億円)と高成長が続くという予測もあり、日本市場(2008年にパソコンとモバイル計で約2兆5000億円)を逆転するのも時間の問題といっていいだろう。
 
 
 ちょっと中国を高評価しすぎな記事かなと。

 文章長すぎでサーセン。

中国版HD DVDことCBHD販売開始

CBHD2009041.jpg

中国版HD DVDことCBHDの販売が22日より開始された。中国の各メディアが紹介している。

メディアの書いている点はだいたい同じでまとめると
・CBHDビデオの価格は55元(約800円)。ブルーレイビデオの4分の1の市価。
・CBHDプレーヤーは2000元(約3万円)
・ワーナーブラザーズが(中国国内における)CBHDをサポート
・1000万台ハイビジョンテレビが売れるとしたら、1000万台CBHDプレーヤーも普及するだろう

といったところ。

まー、どうなんでしょうね。個人的には有力視されたあのTD-SCDMAEVDでもコケたくらいだから前途多難だと思うけれど。


現在販売中と思わしきCBHD用タイトル

■参考記事 東芝HD DVD撤退報道、未発売の中国でも「なぜか大騒ぎ」

中国で"外国人は"iPhone禁止?

 昨日のブログの記事の通り、この数ヶ月で中国で本格的に3G時代到来となる。その目玉が中国でも例によってW-CDMAでの登場となる、iPhone 3Gだ。既にGSMで利用するiPhoneが、中国では未発売にも関わらず、40万台中国に入っているとかいう話(その話も随分前の話だ)も聞くから、iPhone 3Gもかなり売れるのではないだろうか。
 
 ところが、そんな中国において最近、中国人はiPhoneを所持していいが、外国人が中国でiPhoneを所持したら違法、とも捉えられる新聞記事が登場した。

 なぜにそんな話になるかというと、iPhoneには(世界中で利用できる)GPS機能が搭載されていて、これを使って地図を作成するのは困る、というのだ。もっというと、得体の知れない外国人によってiPhoneでスパイ活動され地図を作られた挙句、機密や民間の重要な施設にミサイルを落とされると困る、と具体的に新聞記事で書かれている。

 捕まらないとは思うが、今後中国に出張や旅行の際、iPhone 3Gを携えるなら、頭に入れて注意した方がいいだろう。たぶん日本人にとって、中国人は外国人ではなく中国人と呼ぶように、中国人にとっても日本人は外国人ではなく日本人なので、疑われないだろうとは思うけれど。

 当ブログの中国、地図サイトに警告の記事も、根っこは同じ話なのでご参考に。

中国3G時代到来


中国移動(チャイナモバイル)によるTD-SCDMAの3G広告 
 
 

中国電信(チャイナテレコム)によるCDMA2000の3G広告


 いよいよ中国で3Gの時代が本格到来する。4月にCDMA2000が、5月にW-CDMAが開始される予定だ。筆者が滞在する都市は、日本人が誰もが耳にしたことのある大都市ではないのだが、そんなおらが都市にも、3G商戦が始まった。現在のところ、北京五輪前にサービスを開始したTD-SCDMAとCDMA2000の広告を街中で見ることができる。

 AQUOSケータイから見た中国ビジネスという記事にも書いているが、中国では密かに日本ケータイが人気で、GSM対応のケータイはもれなく転売されている状況だが、W-CDMAとCDMA2000がスタートすれば、日本ケータイの転売に拍車が掛かり、今の状況どころじゃなくなるんじゃないかと予想。

 日本の各キャリアは、そのXデーまでに、端末管理システム?端末追尾システム?みたいなのを完成させたほうがいいんじゃないかー、と思う。

 


過去執筆の記事についての補足

最近執筆した原稿で2点ほど、個人的な補足を。

中国発独自光メディア技術が羽ばたかない理由
少し前、日本語のサイト上で中国発の新しい光ディスク規格「NVD」がちょっとした話題となった。しかし今は……。

 中国産DVD規格についての話。
 
 中国ではDVDプレーヤーは海賊版容認でリージョンフリーだけど、EVDやNVDなどではそれはNG。
例えるなら最初から地デジにフーリオが最初からついている状態から、上位規格となることでフーリオなしの地デジにするようなもの。
 
 一番分かりやすい人には分かりやすい例えですと、DVD世代がスーパーファミコンの世代で、ブルーレイがプレイステーション、中国産規格がタイトル本数が異常に少なく、海賊版対策もしていることから「フーリオを外したPCエンジン スーパーグラフィックス」といったところ。それじゃ売れないってわけで。
 
 
 
  
  
あと、他メディアになるが、ITMediaの記事。

中国人が「携帯電話で撮影しない」理由
日本人は比較的ケータイのカメラ機能を日常的に使う人は多いが、中国人の多くは滅多なことじゃケータイのカメラ機能は使わず、むしろデジイチだよ、という話。

 …なんだけど、よくよく考えてみれば、東京で言えば、浅草や皇居前広場などで写真を撮る外国人の中で、ケータイで写真を撮る外国人はレアで、その多くがデジタルカメラで撮っていると思う。

 「中国人がケータイで写真を撮らないのはなぜか?」という質問は、むしろ外国人全般にいえることであり、つまりはガラパゴスなケータイを使うガラパゴスな日本人のほうが実は世界的に見ればレアなんじゃないかなと。


外国人観光客の集まる東京二重橋。ケータイで写真を撮る外国人は皆無

Wiiの428はよい試金石


 
 
 Wiiの「428 ~封鎖された渋谷で~」の評判がすこぶるよいと聞いて、日本に戻ったとき購入した。

 学生のときこそゲーマーで、小学生の頃はファミッ子、なぜかスーファミにはいかず、PCエンジン&メガドライブというマイナー路線に走り、プレイステーション以降はゲームから足を洗い、中国在住を始めてからちまちまと、たまに日本に戻ったときに評判のゲームを何本か買っては遊んでいる筆者。

 そんな現在ライトゲーマーな筆者がいうのもなんだが、428はものすごく面白かった。過去に遊んだゲームで5本の指に入り、特典DVD付き?のモノを買いたいと改めて思ったのは初めて。専門家じゃないんで説得力ないかもが、お勧め。
 
 
 
 
  ところで428はサウンドノベルというジャンルで、日本語が延々と流れ、それを読みながら、やがてやってくる選択肢を選び、話を進めるゲームなわけで、ガラパゴスな日本人しか遊べないわけで、海賊版大好きな中国人は遊べないのだ。しかもファミ通のクロスレビューで40点満点をつけるという稀にみる作品だけに、日本ウォッチが大好きな中国メディアの中でもゲーム誌、ゲームニュースサイトは、428が超名作らしいことを紹介しているのだ。でもアニメでかじった程度の日本語じゃ、微妙なフィーリングはつかめないし、何せ超長文の日本語だから眠くなるか断念することうけあい。

 だからこそだ。普段海賊版を手にして「日本人と同じ最新の流行のモノ、評判のモノをタダで遊ぶんだ。中国人は貧しいから問題ないんだ!」といっている中国人には、言葉は悪いが正直「ざまぁww」と思う一方、それでも意地でも日本の人気の商品を味わうんだ!と日本語辞書を片手に読破したなら、結果としてその中国人はものすごく日本語を読む力を身につけているだろう。

 そういった意味では、(まったくチュンソフトはそんな狙いがあるとは思わないが)428は海賊版大好き中国人への試金石といえるだろう。

 と、フジテレビのとくダネ!の「賢者」モードよろしく語ってみる。

中国で使うなキケン!なATM

画像クリックで拡大

 中国でウィルスに感染したATMが中文BBSで紹介された。「キャッシュカードを挿入し、パスワードを入力したら、個人情報が盗まれるのではないか。こんなATM使いたくない」と恐れられている。

原文はこちらの検索結果から。

中国でiPhoneならぬiPhane登場

 今となっては「毎度お馴染み」感がいっぱいだが、昨日(4月6日)、中国でiPhoneならぬiPhaneが登場した。ノンブランドの山寨機ながら、山寨機メーカー(矛盾した言葉だ。。。)として名を出している「鳳凰手机」というところからのリリースだ。製品紹介ページはこちら以前紹介したシェーバーケータイと同じメーカーだ。


これが噂のiphane。値段は驚愕の510元。日本円にして7500円となんと1万円をきる。
 
 
 
 
 

本当にiPhaneと書いてある。あの果物のシルエットも再現と、騙す気満々なデザイン。
 
 
 
 
 

そっくりな箱とiPhane 
 
  
 
 
 

OSはインチキiPhoneと同じOSっぽい。
 
 
 
iPhaneも前例にもれず一発屋のヘボナイスケータイの可能性大。前例のレビューはこちら

しかし安くなったもんだなあ。

Google中国も音楽検索サービス

 「中国の検索サイトといえば百度(バイドゥ)」「百度といえばmp3検索」かと思うのだが、Google中国(中国名「谷歌」)もまた先月末にmp3検索サービスを開始した。URLはこちら


Google中国
 
 
 
 
 

Google中国音楽捜索 
 
 
  
  
  

 
 
 
 
 
 

 
 
 
  
  


 誰もが気になる(かもしれない)「海賊版率」だが、ワーナー、ユニバーサル、EMI、ソニーミュージックの4大レーベルと提携していて、検索結果で表示される音楽には、日本の音楽も含め、どのレーベルのものかを明記しているものが多い、というか明記してない音楽はざっと見た限り確認できなかった。意外と海賊版は少ないのだ。喝を入れるつもりが、あっぱれだった。あっぱれ~

海賊版利用して日本の責任とはこれ如何に?

 おととい、仲のよい中国人から、「最近の若いモンは…」というよくある話を聞かされた。なんでも、最近の中国の10代後半の若者は、日本のAVの影響で、性に対して異常にオープンになっていてよろしくない、というのだ。

 ちょっとまて。

 性に対してオープンなのはいいとして。

 なんで日本は中国にAV売ってないのに、売ろうともしてないのに、中国人は勝手に海賊版をダウンロードして、盗む行為が常態化した挙句に、盗み見た人間の性教育問題は日本の責任というのか?ひょっとしてと思い、「A片 青少年 影響(A片はAVのことね)」とか百度で検索したら、いっぱい出てきているから困る。
 
 実は別の日に、別の親しい中国人が、北海道から東京、大阪まで日本のいろんなところを周り帰ってきて、彼のデジタル一眼レフのプレビュー画面で日本での贅沢旅行三昧の写真を見せてもらって(そこまでは全然問題ない。金を日本に落としてくれてありがとう)、その後「PS3とXBOX360買ったぜ!」と言われた。「ハードだけ買ったんだろ?」の質問に当然「Yes!」。神戸牛や北海道で蟹食う金があるのに、頑なに海賊版を買うかね、君。

 4月の新年度早々、かなり中国の海賊版絡みで「わかっていても」カチンとなる筆者なのであった。

 たぶん日本語の達者な中国人読者も見てるだろうから敢えて書くけど、市民レベルの日中友好というか、日本から中国への友好でいえば、海賊版を使うのをやめないと、「海賊版を利用するのが当たり前」といった態度、前提をなくさない限り、いいイメージはもたれないし、中国人が期待する真の日中友好は実現しないよ。

参考 中国人は日本人を変態というけれど

百度日本の窓(ニッセン中国)

 百度中国と提携したニッセンの中国オンラインショッピングサイト「百度日本の窓」、実は日本からアクセスすると、筆者の記憶では、トップページから先が見えなかったような記憶がある。なので、ニッセン中国オンラインショッピングサイトこと、百度日本の窓をちょっと紹介しよう。


トップページ。ここまではみれる。
 
 
 
 
  

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右のほうの「SPECIL SALE」とか誤植を書いちゃう詰めの甘さが、やっぱり中国なんだよなあ。 
 
 
 
 

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山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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