中国リアルIT事情

2009年03月 の記事

身も蓋もない統計調査の表現

 YouTube今日も見られないよ! 
 
 
 
 
 
 …それはさておき。
 
 CNNICが、中国オンラインゲーム利用者の統計を発表。それによれば、中国のオンラインゲーム利用者人口は5550万人で、そのうちの76.5%が有料サービスの利用者であるとのこと。またリアルマネートレード(RMT)にも触れていて、全体の19.6%にあたる1088万人が利用していて、その市場規模は100億~130億元にも達しているという。日本円でいえば、RMT市場が1400億円~1820億円にあたるわけだ。おそるべし。

 で、この調査によればその利用者層というのが、「低学歴」「低収入」「低年齢」の「三低」だというのだ。いや、冗談抜きに身も蓋もない表現で書いてあるのだ。

 結構都市部ではPCが欲しい若者に行き渡った感があるし、これから農村でじわじわ普及するだろうし、そうなれば数年ペースで考えれば、今後はもっとオンラインゲーム利用者は増えそうな予感。


ケータイにひげそりかよ!

 ケータイの底面に電気シェーバーをつけた、「多機能だけど機能の加え方がどうよ?」と言いたくなるわけのわからぬ斬新ケータイが中国の謎のメーカーから出てきた。謎というより、ノンブランド、すなわち山寨機だ。


ひげな男性が写るパッケージ。別段特に不思議ではないが。


本体もいわゆる標準的な山寨機である。(レビューはこちら


底面にシェーバー。しかも金色!ここの部分がフィリップス製というのが自慢らしい。


しっかりひげのカスをとるための掃除ブラシも付属。


OSは中国では「MTK系統」と呼ばれる山寨機ではお馴染みのもの。どうもこのOSからシェーバーユニットを動かすのではないようだが。。。
 
 
 
 なんだか山寨機の向かう道は、サンコーレアモノショップの商品ような方向に動くような気がしてならない。少なくとも第2第3の「多機能だけどちょっと違う」ケータイは出るんじゃなかろうか。

深センの電脳街のロゴがアップルな件

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 深センの電脳街「賽格電子城」のロゴが激しくアップル似だ。商標(まるR)もついてるぞ!ただそれだけだ。それだけなので、一応リアル賽格電子城の写真もつけておく。リアル店舗にいってもこのロゴは見られないぞ!
 

 
 
 
 
 
 
 
  


999元という強烈な価格のPC登場

 前回の記事で、1999元のネットブックを紹介したが、今度は999元(約14000円)という、中国人もリアルにびっくりのデスクトップPCが登場した。メーカーは、プライスリーダーの神舟(Hasee)、型番は新祺V100

 スペックは、VIA製1.7GHz CPU (C7?) 、80GB HDD、1GBメモリー、光学ドライブ無DOSというある意味すごいスペック。これ、初PCの消費者に対し売るなら、店で海賊版Windowsでも入れるのだろうか?というか、中国だったら購入時に事前に店が入れてフォローするしかないだろう。マウス、キーボードはつくが、モニターはつかない。+500元出すと、光学ドライブがコンボドライブになって、CPUもCeleron Dual Coreになるといった変化あり。でも999元の価格を見ちゃうと、輝かないわ。。。

 

また新たに中華メーカーから1999元ネットブック登場

 中国メーカーからのネットブックで安いものは、低価格メーカーで知られる「神舟(Hasee)」から1999元(約2万8000円)のネットブックが出ていた(しかもその後1880元(約2万6500円)に値下げ)が、さらに同じく低価格メーカーの七喜(Hedy)から、1999元(約2万8000円)のネットブックが登場した。


神舟(Hasee)の激安ネットブック「優雅」
 
 
 
 
 
 
 
 



七喜(Hedy)のNetbook「S100」

 中国じゃ売れないだろうなあ、とは予測しているけれど、英文ページにも紹介されるということは、中東アフリカ方面で結構売っていくつもりかも。

 ちなみに七喜のS100のOSはLinuxだけれど、中文ページには、今だけ特別にWindows XP SP3 正規版がついてくる。結構おトクかも。買わないけど。

中国の電気代が糞高い件

 電気代が異様なまでに高い。いや、中国の滞在先への嫌がらせとかそういうのではなく、不当請求ではないのだが、しかし高い。

 ある月の電気代は435元(約6000円)だった。電気湯沸かし器(一番下の写真)とか、PCを日中つけっぱなしというのは理由にあろうが、それにしても高い。なんたって、その都市の個人の平均月収が2万円くらいなのだから、つまり月収の3割が電気代って高すぎだろ、って話である。たとえるなら月収30万円の人間からみれば、9万円が電気代というトンデモない話なのだ。

 最近「家電下郷」というキーワードがメーカーとかで、「これで中国にモノが売れるっ!」とにわかに話題になっているようだけど、そもそも家電製品買ってくれたところで、電気代って払えるの?と疑問視してしまう。

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↑電気食いの電気温水湯沸かし器↑

日本にもない無茶&豪快なPCスターターセット

 八達電脳という、重慶のみに展開する、どローカルなPCメーカーがリリースする驚愕のセット。なんと4999元(約7万円)で、安価なタワーPCとノートPCのセットという、高いんだか安いんだかわからないPCセットを販売している。コンセプトは「どちらか悩んでる?ならどっちも買ってしまえ!」というモノ。

 スペックは、タワーPCのほうが、Core2 Duo E2200、2GBメモリー、250GB HDD、19インチモニター、そしてノートPCのほうが、Eee PC 4G Surf (701)。家の中で作業するツールと、外出時に持ち運ぶツールの最適解を提供しちゃってるのだ。おまけに8GB SDHCカード、2GB USBメモリー、USB手袋、イヤフォンマイク、WEBカム、ケータイのプリペイドカード、無線LANルーター、正規版のWindows XPもついているそうだ!

 アピールは「ネットブックはDVD見られないから買いたくない?だったらデスクトップPCも買っちゃいなよ、そしたらDVDが見られるよ。おまけに作業もサクサクできるよ!」といったところだろうか。

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 日本だったらアリかもしれないが、4999元、つまりほぼ約5000元というのは、だいたい重慶の20代社会人の3ヶ月分の給料くらいになるんじゃないか?PCを買うんだったら、5000元貯まる前に、タワー型PCを買っちゃいそうな気がするが。

 うーん、日本にもない無茶っぷりのすごいセットである。
 
商品紹介ページはこちら

 

いい意味で中国的USBメモリー

 キングストンから「秦兵馬俑USBメモリー(4GB)」が発売されている。これがなかなかシブイ。値段は240元、日本円にして3000円強。日本のキングストンのページにもあるが、日本では未発売のようだ。「日本でも発売を!」とか言っちゃうと、全然売れなくてワゴンに投げられちゃうと申し訳ないから、そうは言わないけれど、レアなUSBメモリーを所有したい人にはいいかも。

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 日本の寿司メモリーや、山田さんメモリーなど、ジョークあふれる製品の中国版が出たらレビューしたいところだが、はてさて。

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春麗メモリーを超えるものが中国で出れば、トリガーとして記事を書いてみたい。


オンラインショッピングの最新統計

 中国のリサーチ会社「iReserch」が、金融危機で一層盛り上がっている中国オンラインショッピングの最新統計を発表している。

中国オンラインショッピング市場規模。2008年のオンラインショッピング市場(取引総額)は1281億8000万元。日本円で焼く1兆8000億円。
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中国オンラインショッピング利用者数。2008年は8000万人。
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2008年に最もよく購入した商品
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服装・靴 27.5% 
本CDDVD 16.6%
オンラインサービス用プリペイドカード 11.9%
化粧品 11.3%
デジタル製品 6.9%
PC・電子辞書 5.2%
家具インテリア 4.4%
携帯電話 4.1%
ベビー用品 2.6%
食品サプリメント 2.4%
おもちゃプレゼント 2.1%
炊飯器・電子レンジなど 2.0%
貴金属 1.9%
その他 0.9% 
大型家電(冷蔵庫・テレビ・洗濯機) 0.2%

2008年に購入したことのある商品
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服装・靴 57.1% 
本CDDVD 46.0%
化粧品 40.6%
デジタル製品 35.4%
オンラインサービス用プリペイドカード 32.1%
家具インテリア 29.2%
携帯電話 27.4%
おもちゃプレゼント 24.7%
PC・電子辞書 23.0%
炊飯器・電子レンジなど 22.1%
貴金属 20.3%
食品サプリメント 19.7%
ベビー用品 11.5%
大型家電(冷蔵庫・テレビ・洗濯機) 2.9%
その他 2.0% 

2007年(緑)、2008年(黄)でのオンラインショッピング回数
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3月4日、講演のお知らせ。

 ぎりぎりですみません。3月4日、午後と夜にいずれも東京で講演を行います。

 13時より日本郵便様によるダイレクトマーケティングフォーラム2009で講演します。JR東京駅直結のサピアタワーにあるJR東京駅直結 サピアタワー内にて。講演内容はこちら

 19時よりアジアITビジネス研究会様開催のアジアコンテンツビジネス講座で講演します。こちらは高田馬場の東京アニメーションカレッジ専門学校にて。講演内容はこちら

中国誌「レノボが富士通を買収」

 …なんてドキッとする記事が中国のニュースサイト各サイトで取り上げられている。実はこれ、富士通は富士通でも、富士通シーメンスを買収するんじゃないか、という話。

 なんでこんな話が出るかというと、レノボ自身、PC販売では世界的にかなりデカい会社なんだけれど、ヨーロッパ市場であまり根付いていないため、そこでヨーロッパ市場に強い企業を買収してワールドワイドに強い企業になりたいと。それは今に始まった話ではなくて、ヨーロッパ市場に強いパッカードベル買収でもACERと争ったのも同じ理由で

 富士通側はこれらニュース報道に対し否定している。

マジコン禁止の中国の反応

 東京地裁が、任天堂の訴えを認め、「マジコン」販売禁止命じた。

 「中国といえば海賊版だよね~」とか試しに言ってしまえば、中国人は「日本人だって海賊版使っているじゃないか。海賊版を8割の中国人が使おうが(9割9分9厘?)、2割の日本人が使おうが、使っている人がいることには変わりない」といった理屈で返してくる。

 だからこのニュースに「ほら日本人だって使ってるじゃないか!」とか言ってくるニュースがあるんじゃないかと踏んでいたが現実にはほとんど中国では報道されていない

 それよりも紹介されていた「任天堂&海賊版」のキーワードのニュースが、米国での「任天堂製品が海賊版により甚大な被害を受けている」として中国・韓国・ブラジル・メキシコ・スペイン・パラグアイの6カ国を名指しで非難したコメント。中国に対しては「中国のみならず、米国を含む全世界に海賊版機器を輸出している」と筆頭にあげ非難。米国は6~9ヶ月以内に調査、改善の要求をし、改善されない場合は貿易に絡む制裁措置をとるというニュースも。

 この話、日本では報道されていないようだが、「china korea nintendo piracy」あたりでニュース検索してみると、いろいろ出るので見てみるとイイかも。
 

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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