中国リアルIT事情

中国であの次世代DVDが登場

 中国では、中国独自の次世代DVDとして、EVD(EVD2)と、これから出るらしい中国版HD DVDことCBHDが虎視眈々と中国市場を狙っている。

 ところが現在最も中国で普及している次世代DVDはブルーレイであろう。PS3発売以降、断続的に日本や米国のPS3が個人輸出で流れ、非正規流通しているため、元々密かにブルーレイプレーヤー所持者は中国に多い。PS3に続いてソニーは中国向けにブルーレイプレーヤーや、ドライブを搭載したVAIOノートを投入、さらにパナソニックがプレーヤーを出し、ASUSがPC向けドライブを出したもんだから、それだけでもブルーレイが2歩も3歩も前を進んでいるのだが、さらにさらに、中国メーカーから初のブルーレイプレーヤーがリリースされたというニュースが昨年末に報じられた。

blu-ray200901.jpg

 EVDは正直終わっている規格であるにしても、CBHDプレーヤーが年内に出るぞ出るぞと報じられていて、「初の中国産CBHDプレーヤー」のお登場を首を長くしてチェックしていたらまさか、「初の中国産ブルーレイプレーヤー」が登場するとは。伏兵にやられた気分だ。

 こうなると、海外市場も考えて、中国の家電メーカーが次々とEVDたCBHDから離反し、それよりは売れそうな儲かりそうなブルーレイプレーヤーに走っていくのではないかと思う。1中国メーカーがブルーレイプレーヤーの販売というトリガーを引いたことで、雪崩のように猫も杓子もブルーレイプレーヤーを売りそうな気がする。こんな記事を昨年末に書いてしまったが、早くも決着はついたかも、なんて思ってしまった。

 ちなみにこの製品、1999元(約26000円)という値段の安さを武器にしている。とすれば、今年は中国のメーカー発の安価なブルーレイプレーヤーがアキバに並ぶということもあるかもしれない。

 いや、この機種よりもむしろブルーレイチップが登場することによって、ノンブランドブルーレイドライブが出ることに気をつけるべきか。安価な書き込み可能なブルーレイドライブが出れば、ブルーレイビデオの海賊版も出てくるし、PS3の海賊版も出てくるだろう。その結果は一気に中国でブルーレイが普及するだろう。風が吹けば桶屋が儲かるってほど奥深い話じゃないが。

この記事へのトラックバックURL

http://blogmag.ascii.jp/admin/mt-tb.cgi/1951

           

プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

新着エントリー

カレンダー

<< 2011年05月
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

アーカイブ

RSSフィード

RSSフィード

RSS2.0 フィード
Atom
中国リアルIT事情 の更新情報はこちらをご利用ください