中国リアルIT事情

中国ではCore i7搭載PCは?

 中国でもCore i7搭載のメーカー製PCが早速発表された。日本のIT系WEBメディアは、PC Onlineをはじめとした各誌が、Core i7や搭載PCについて、テクノロジーやベンチマークや実売状況と言った様々な角度から紹介しているが、中国のIT系メディアはテクノロジーよりは、「如何に安くてコストパフォーマンスがよくてハイテクな製品が出たか」に注目する傾向がある。たとえCore i7だろうが、初モノではあるがしかし高価な新型CPUであり、あまり読者が読んでくれないと判断しているのか、どのメディアも消極的に紹介しているのが現状だ。

 一番多く紹介されたCore i7関係の記事が、電脳街での販売状況だ。現在、北京、上海、成都といった大都市で最下位モデルのCore i7-920の販売が確認されており、値段は2500元(約37500円:1元=15円)。秋葉原価格よりも結構高い。筆者が滞在している地方都市では電脳街こそあれ、Core i7はどのショップも未入荷。地方都市の電脳街まで行き渡るのにはまだまだ時間がかかるだろう。

 日系メーカーの製品が大人気のデジカメでは、日本と中国の両国で販売するモデルにおいて、日本でのほうが販売価格がずっと安い場合、価格が違うことがIT系メディアで紹介され、掲示板では不平不満のコメントが多数書き込まれる。しかし日中でCore i7の初売り出し価格に随分差があるが、それを紹介する記事はまだ確認できない。それほど画期的な新CPUの登場は、中国人にとってはあまり関心のないことなのだ。

 PCメーカーによる、Core i7搭載のPC発表もいくつかのIT系WEBメディアで紹介された。発表したのは家電の雄の「ハイアール」と、
レノボに続く中国PCメーカー「ファウンダー(方正)」。中国のIT系WEBサイトの「中関村在線」では、ファウンダーのCore i7搭載PCを紹介している。(ニュースはこちら(中文))

 で、このCore i7が搭載された網龍という製品のOSが書かれていないので、現在売られている網龍製品を見てみると。。。

 「方正はWindows Vista BusinessやWindows Vista Home Premiumを推奨します」と書き、マイクロソフトから正規版販売のお墨付きをもらっているのに、実際にプリインストールされるOSは、Free DOSだ。スペック的にもCPUにPhenom X4 Quad-Core 9100e、ビデオカードにGeForce 9800GTと、なかなかのハイスペック。OSであるDOSが本気の性能をフルに引き出す……わけがない。製品紹介ページはこちら

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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