中国リアルIT事情

ノンブランドUSBメモリ、恐れられる

 中国でUSBメモリは日本よりもずっと早く普及・浸透し、日本よりもずっと早くフロッピーレスが一般的になっていた。USBメモリは、大雑把に言えば、メモリコントローラーやメモリをつけてガワをかぶせれば一丁あがりなので、中国では様々なデザインのノンブランドなUSBメモリが出回っていた。

 ところで最近、(GSMの)携帯電話すらも簡単に組み立てられるようになったため、ノンブランドケータイこと「山寨機」が登場し、中国のIT業界でちょっとしたブームとなった。当初は「山寨機=ノンブランドケータイ」という定義でメディアは山寨機という言葉を使っていたが、次第に「山寨機=ノンブランド製品」に置き換わっていったように思う。

 そんなわけで、旧来あったノンブランドのUSBメモリも、山寨機のUSBメモリと呼ばれるようになり、ここ最近になって、いまさらながらニュースで、ノンブランドのUSBメモリについて紹介されるようになった。

 そのニュースとは、「山寨機USBメモリはすぐデータが吹っ飛ぶから買わないように」といったものや「(ある都市の)電脳街市場から山寨機USBメモリの掃討作戦を実施」といったもの(昔からあったので何をいまさらと思うが)。また「中国市場に並んでいるUSBメモリの6割はニセモノ」、つまりは元をたどればノンブランドのメーカーがガワだけ模したもの、というニュースもある。

 中国に駐在する日本の方、旅行に行く日本の方、出張に行く日本の方は中国でUSBメモリを買おうなんて思わず、とりあえず近所の量販店で安全安心な日本で発売されているUSBメモリを買っておこう。ニセモノホンモノの区別は(いい意味で)温室育ちの日本人にはわかるわけがないのだから、リスキーなことは避けたほうがいい。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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