中国リアルIT事情

ブルーレイは海賊版対策にはならない

 先日、筆者の滞在するとある中国の某都市で、久々に海賊版DVD、CDをこれでもかと販売する店に行ってみた。そこでは、多くのパッケージが、オリジナルがブルーレイのパッケージだった。

 中国で販売されているブルーレイ再生機器というと、公式には一部のVAIOとブルーレイプレーヤー、それに非公式ではPS3くらいしかない。多分中国で最も普及しているブルーレイ再生機器はノーサポートのPS3じゃないか、と思う。

  「そんな普及度の低いと思っていたブルーレイが、海賊版ブルーレイが店頭でも手に入ることから、一気に中国で普及しちゃうんか、EVDってダメダメじゃん!」--と一瞬思ったが、よくよくそのパッケージを見ると、パッケージはオリジナルのブルーレイバージョンでも、実際はDVDなんですな。パッケージにちょろっと「実はDVD」であることが書かれている。

 そんなわけで、中国ではパッケージはブルーレイの海賊版DVDが売られている。しかも何がタチ悪いってパッケージを見ると、邦画だけでなく、洋画も、(カンフーハッスルなど一部だけれど)中国映画も、日本で販売されているパッケージのものがパクられているのだ。オリジナルが日本向けのものが一番多いってのは、中国国外では、海賊版を作るための協力者が、日本が一番多いのかなあと。なんだか悲しい話だ。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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