中国リアルIT事情

2008年06月 の記事

北京の公衆無線LANスポット

 北京で公衆無線LANスポット網を急いで作るらしい。オリンピックのときは無料で、その後、在中国の中国人外国人に向け、有料サービスをはじめるらしい。

 無線LANスポットのカバーするエリアは地図でいうとこんな感じ

北京に精通している人はこっちのほうが分かりやすいかもしれない。

 地下鉄の環状線の上では使えそうで、また北京のアキバ「中関村」でも使えそう。日系企業をはじめとした外国企業が集中する商業地でも使えるそうだ。

 記事では、採用される無線LAN規格はWiFiとWiMaxらしい。また記事によれば

ユーザー名 wxbj1/wxbj2/wxbj3
パスワード wicity

で無料でお試し使用ができるそうだ。

 ところで中国無線LAN規格というと、同国の独自開発規格WAPIという規格があったが、中国製CPUが搭載されたネットワーククライアントやLinuxすら北京市は採用したのに、WAPIを採用しないということは、WAPIは完全に頓挫したのかな、と勘ぐってみる。

百度(Baidu)の戦略

baidujpcn200806.jpg

 百度(Baidu)のスタンスについて考えた。

 百度が中国で消費者にウケてブレイクしたのは、mp3検索だ。この辺はWikipediaの記事での見解もそうだし、筆者自身の見解にしても、はじめに中国で海賊版のmp3ファイルがアップロードされはじめて、mp3プレーヤーが売れ始めて、それでmp3検索が出たのだから、海賊版mp3ファイルを探すツールとして出したんだよね、と思っている。

 一方百度が日本で消費者にウケてブレイクしたのは、イメージ検索だ。アダルトフィルタをつけたものの、デフォルトでオフにしているのがmp3検索をリリースした百度らしい。

 日本では著作権がうるさいからmp3検索をリリースしなかった。一方アダルト画像については、それほどうるさくないからか、デフォルトでフィルタリングなしのイメージ検索をリリースした。

 一方中国では著作権がうるさくないからmp3検索をリリースした(アダルト画像はそもそも中国では規制されてないようなものだからこれとは関係ないが)。mp3検索の中国での是非についてだが、中国では最高裁にあたる機関が「著作権侵害にあらず」と判断を下しているので合法サービスだ。

 ということで、スレスレの、人によっては魅力的なサービスを各国の状況に応じてリリースして客集めをしているのが、百度の戦略のひとつと筆者は判断している。

 …と、キラーサービスとは別に検索能力をひたむきに研究し向上するスタンスは全く没問題。ライブドアが百度の検索エンジンを採用するのは、全くもって面白くてよいことだ。

Alexa 百度中国
Alexa 百度日本
中国系の検索サイト「百度(Baidu)」、動画共有サイト「優酷網(Youku)」が日本でも人気上昇

Facebook中国語版にパクリサイトの壁

 Facebookが中国語版をリリースしている。

 ところが、中国でFacebookというと、既にオリジナルのFacebookのそっくりサイトが存在する。

校内網

占座

 つまり中国市場において、Google vs 百度 の検索サイト競争のような、Second Life vs HiPiHi
のバーチャルワールドのような、そんなことが、SNSでもおきるようだ。

 特にそっくりな、校内網だが、これを作った企業「Oak Pacific Interactive」に最近ソフトバンクが投資するということがニュースとなった。

 ソフトバンクの中国での投資先はB2B取引のアリババがあった。アリババは中国発にしては珍しい、むしろ唯一の、世界で売れる中国オリジナルのWEBサービスだと思う。そのソフトバンクが一転してFacebookのそっくりさんを作った企業にも投資とは正直よくわからん。

 面白いことに、人民網は「Facebookは中国に進出した。Facebookの世界的な成功は、”複製者”校内網と占座を生み出した」という記事を掲載

 なんだ、中国のメディアにさえもパクリサイトって認められてるのか。

中国らしく龍のデザインのノートPC

 東芝ダイレクトPCオリジナルモデルのゲーミングノートPC「dynabook Qosmio WXW」。ゲーミングPCだけに、デザインもゲーミングPCと思える大胆なものとなっている。いわく「炎をイメージしたLCDカバー 特徴的なデザインパターンに、闘争心をかきたてる赤のカラーリング」なんだそうだ。漢だ。


 
 
 
 
 
 海を渡って中国でも、ゲーミングPC向け?なデザインのノートPCが発売されている。長城(GreatWall)E66というモデルがそれ。龍をデザインしたデザインなのだとか。さすが中国だ。

 このE66、Core 2 DuoモデルからCeleron-Mモデルまで、同じガワで様々なスペックのラインアップがある。スペック、値段は長城のこのページを見られたし。

中国からYahoo!Japanへのアク禁解除

 前の記事からわずか数日、中国からアク禁となったはずのYahoo!Japanがアクセスできるようになった

 中国からYahoo!Japanを利用する人(主に現地駐在員・留学生)があまりに多く、すぐに日本でも伝わって話題になったからかな。

 日本でああなったこうなった、特に中国絡みだと、すぐに中国でもニュースになるのに、中国から日本の著名サイトへのアク禁の話題だと、中国じゃ伝えられないようだ

中国からYahoo! JAPANがアク禁のようだが

 なんか今日の夜からヤフーにアクセスできないんだが。

 見えたと思ったらあっという間にNotFoundになるという、日本じゃ経験できず、中国でいつしかアク禁のサイトで見た消え方なのだが。これ、Yahoo!Japanへのアク禁じゃないか?

 ちなみにジオシティーズとか、Yahoo!Japan以外のYahooSearchを利用した日本のサイトは利用可能。USサイト(Yahoo.com)とか韓国サイトとかフランスサイトとかイギリスサイトとかは問題なくアクセスできる。日本サイトだけ見れない。これどーいうこと?

 14日9:30追記。沿岸の広東省の友人と、内陸の雲南省の友人に電話で確認したら、やはり「ほんとだ、ヤフーつながらないぞ」との声。これは確定だな。

 上海もダメなようだ。
http://yorozu.explore.ne.jp/info/view.php?r=sh&id=63747

 四川省もダメなようだ。
http://ameblo.jp/leshan/entry-10106119028.html

壮観!USBメモリデュプリケータで20本同時バックアップ

USB200PC_alp.jpg

 タイトルの通り、最大20本のUSBメモリをデュプリケートできる装置が、米Nexcopyから登場。これにより複数のUSBメモリにコピーする手間や時間が大幅に短縮されるのだそうな。製品情報は、Nexcopyのページから参照されたし
 

・・

・・・
 
 で、なんで中国リアルIT事情というブログで関係ないことを書いているか。中国のIT系メディアは華僑のネットワークがせいか、日本よりも中国国外のおもしろ新製品を探しては紹介していて、今回これを中国メディアで見て、「おおっ!」と思って日本のページで検索してもあまり見つからず。

 そんなわけで、「中国以外の話」もカテゴリーで追加。今後面白ガジェットが見つかれば、ときどき紹介する予定。

 ほんと、中国人ネットワークの情報収集力には感服しますわ。

秋葉原通り魔事件、中国メディアも速報

中国のWEBメディアも速報で秋葉原通り魔事件を報道。素早い。(ソース

 写真はたとえばこのニュースなど豊富ではないが、そのうちたまたまいた、中国人観光客や在日中国人バイヤーの撮影したアキバの事件現場が、中国のYoukuやら、ブログやらに出るんではなかろうか。


大手ポータルサイトのひとつ網易(NetEase)はトップページのニュース写真枠で掲載。


 早速読者の感想掲示板にいろいろでてる様子。訳せる方は訳してみてはいかがか。とりあえず「ざまーみろ」的な論調でなく、地震の救援の恩がまだ影響している様子。
網易ニュース感想掲示板
QQニュース感想掲示板

中国メディア発COMPUTEX

 中国でもCOMPUTEX TAIPEIは報じられている。中国のメディアが報じるCOMPUTEXの報道は、というよりもこうしたイベントではたいていそうなのだが、新技術のトレンドよりも、CPUやマザーボードなどの新製品よりも、中国大陸メーカーの健闘ぶりを報道している。あと、きれいなコンパニオンレポもよく報道している。

 これから、たぶん何回かにわけて、中国のメディアの報じる、日本では報じないCOMPUTEXレポートリンクを紹介する。

中国の激安PCメーカーとして知られる神舟ブースレポート(網易)

家電で知られるハイアールはAtomプロセッサ搭載の10インチノートPCを紹介(網易)

中国で人気急上昇中のポータブルGPSとデジカメを融合したMio製のGPSデジカメ(網易)

とりあえずコンパニオンレポ(小熊在線)

コンパニオンレポその2(it.com.cn)

コンパニオンレポその3(中関村在線)

スーマリをクリアしたゲーム素人

 最近、Wiiのバーチャルコンソールで、学生時代に遊んだゲームを購入して遊んでいる筆者。最近、PCエンジンの悪魔城ドラキュラXが配信開始されたので、購入して遊び始めた。

 知り合いの女性が滞在先(中国)にやってきたときに、雰囲気を知りたいからやらせてくれという。で、その女性は、そりゃあ下手なもので、見ていたら「あーしろ、こーしろ」とツッコミたくなる下手さ。2,3回やってStage1をクリアできないので、「よくわからない。雰囲気はつかめた」といってあきらめた。そういう人日本でもよくいるよね。

 ここから先は中国ならではの話。

 筆者自身、小学生のときに発売されたスーパーマリオブラザーズが発売から早や23年たち、あのとき何度となくプレイしたけどクリアできず、ゲームボオーイアドバンスででた、ファミコンミニブランドのスーパーマリオブラザーズを再度購入して、DSでときどき思い出したようにプレイするが、いまだにクリアできない。いわゆるノコノコを利用した無限1upもしたことがない。いつかはクリアしたいと思ってはいる。

 ところがその悪魔城ドラキュラをあっという間に断念した下手な女性、なんとスーパーマリオブラザーズをクリアしてピーチ姫を救出したことがあるという。時が経ったとはいえ、あんなに下手なのにだ。

 「どうやってくクリアしたの?それって本物か?ピーチ姫じゃなくてキノピオじゃねーの?」

と聞いたところ

 「本物だよ。ピーチ姫を助けたよ。8-4からはじまるやつ

という回答を聞いた。

patifami200805.jpg

そうか、黄色い100イン1ソフトの中に入っている、途中の面からスタートするスーマリを遊んで、クリアしたのか。

ああ、中国だなあ、と妙に納得。

農村でも高校合格でPC

毎日jpの、四川大地震に関するニュースで、こんな記事があった。

中国・四川大地震:出稼ぎ先で「息子の悲報」、学校で座り込み

地震で手抜き工事らしい理由で学校の校舎がつぶれて息子が死んだ、という話。そのくだりで、こんなことが書かれていた。

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(略)・・・桑敏さん(33)は一人息子の学費を工面するため、夫とともに広州へ出稼ぎ中に悲報を受け取った。・・・(略)・・・「高校に合格したらパソコンを買ってあげる」と約束した時「お母さん、忘れないでね」と返された笑顔が忘れられない。・・・(略)
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 出稼ぎ労働者ってものすごく給料が安い。広東省への出稼ぎだから、月収は1万円~2万円の間だと思う。夫婦共働きなら2万~4万のレンジになる。それでも高校に合格したら、お祝いで、学費よりずっと高いだろう月収の何か月分かわからぬパソコンを買うのだそうだ。

 何気にこの文章、いまどきの中国の農村のIT普及の実態を垣間見れる文章だと感じた。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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