中国リアルIT事情

月収数か月分のデスクトップPC

 前回の記事同様、中国のナンバー1の紙メディアのPC雑誌「電脳報」。この3月3日付けのトップで、
4000元クラスの学生向け自作PCを組む
というニュースが特集記事として前面に押し出された。4000元というと1元を15円とすると約6万円となる。

 その記事の内容は、4000元台で、AMDなりIntelなりのシステムを作るのに、どういうパーツがいくらかかるか、といったもの。お約束というか、正規版OS代は含まれていないのだが、それはおいといて。

 中国ではデスクトップPCは、2000元あればどうにか一式そろうし、この1999元PC(3万円PC)は特別だが、メーカー各社から2000元代PCは普通に発売されているわけで、このメディアの特集が紹介する4000元(6万円)PCというのは、結構贅沢な話といえよう。

 今回の記事でも前回の記事につづきまた出すが、上記の円グラフは中国インターネット利用者の月収だ。中国においては、学生のバイト代というのは日本と違ってきわめて低い。したがいPCを購入するのは親頼みとなる。その親をして4000元のPCは一般的な親の給料数か月分かかるわけだ。無茶なようだが、雑誌の特集で前面にピックアップされているのだから普通のことだろう。

 子供のために給料数か月分を払い、PCを購入する日本の読者はどれだけいるだろうか?どうやら中国ではそれができる親が結構多いようである。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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