中国リアルIT事情

Wiiウェアと中国ゲーマー考

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 Wiiウェアが今月25日に登場する。

 筆者的に気になるのが、日本のゲーム・アニメなどをいち早く”タダで”欲しい中国のヘビーゲーマーはどうするのか、というところ。

 筆者は自身が日本で購入したWiiを中国に持っていっているが(もちろん、遊ぶのは日本から持っていった正規版ですよ)、バーチャルコンソールをはじめとして、各種サービスを利用するための回線速度がとにかく遅い。比較的ネット利用者の少ない時間帯である白昼で、ようやっと時間をかけてファミコンのタイトルがダウンロードできる。そんなレベルだ。

 その背景として、バックボーンを増強していないから、ではなく、バックボーンの増強のスピード以上に、ネット人口が急増しているというのがある。前の記事にも書いたが、先日2億を超える世界一のネット人口を中国は抱えるようになったが、1億人から2億人へはわずか3年弱で達成しているのである。その一方でバックボーンは3年前の2倍にはなっていないわけで。加えて日本の動画コンテンツの隆盛やら、日中間のビジネスでのファイルのやりとりとか、Skypeとかいろんな理由でバックボーンを使っているのか、とにかく日中間の回線が細い。中国から日本のサイトを見るのに時間を要してしまう。

 で、Wiiウェアだ。新作ソフトを「有料で」「ダウンロードでの配信」となると、今まで「ハードだけ買えばソフトはタダ」の環境が当たり前だった中国のヘビーユーザーはもうWiiウェアの新作タイトルに手が出ないんじゃないかと思う。個人的には、願わくば「えー、このタイトルがWiiウェアだけで出るのかよ、まじかよ~」と海の向こうの海賊版利用者が嘆くような、ナツゲーのリメイクタイトルを投入して欲しい。魂斗羅とかさ。

 嫌がらせみたいな話だが、そうやって中国版のWiiが欲しくなるようなバックボーンを今のうち作っておく必要はあると思う。たとえば中国版のWiiを購入したら中国版のWiiウェアが楽しめますよとか。

 それともやっぱり有料のWiiウェアが詰まった海賊版DVDみたいなのが発売されちゃうのだろうか。Wiiウェアの中国での非公式での動向が気になるところだ。

 ちなみに現在のところ、ネットで見る限り、中国人が一番気になるWiiウェアのタイトルはテトリスらしいよ。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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