中国リアルIT事情

2008年02月 の記事

中国の次世代光学ドライブだめじゃん

 東芝のHD DVD撤退について、「東芝HD DVD撤退報道、未発売の中国でも「なぜか大騒ぎ」という
記事を執筆したが、その後気になる記事があったので紹介。

 筆者の記事ではないが、NIKKEI NETで麻倉怜士氏がHD DVDの真実を語る記事において、こんな記述があった。あくまで抜粋なので、興味がわいたら全文文章を読んでいただきたい。

 ■パッケージメディアは容量が命

 HD-DVD最大の問題点は容量が少なかったことである。容量はエアチェックメディア、再生専用メディアどちらで使われる場合でも、もっとも重要なスペックだ。エアチェックメディアの場合、特に容量は生命線だ。ベータが基本1時間、VHSが2時間というかつての規格争いで、VHSが勝ったのも記録時間が一番大きい要因ではないか。

 
 去年あたりまで「DVDを中国市場で駆逐する!」と鼻息の荒かったEVDは、DVDメディアにハイビジョン映像を詰め込んだもので、去年の暮れあたりから「中国発の青色レーザーである!」と鼻息の荒かったCH-DVDは、HD DVDと同じメディアを使用する。いずれもディスクは新しく開発せず、既存のものを利用するので、圧倒的に容量的にブルーレイに水をあけられる。

 専門家中の専門家が「容量が大事」といえば、こりゃあ、中国の次世代メディアは厳しいよなあ。やっぱYuukuとかの動画共有メディアか?

中国でブルーレイプレーヤー発売を確認!

 Blu-ray Discプレーヤーが中国で発売開始されてそろそろ1ヶ月。筆者の滞在する内陸の地方都市の電器店チェーン「蘇寧」にソニーの該製品が販売されているか販売状況を見に行った。

 すると、以下の写真のような、主にDVDプレーヤーを販売する売り場では売っていなかった

player-shop200802.jpg


 ところが実際は売っていた。どこで売っていたかというと、ソニーの薄型テレビ売り場にひっそりと。

blu-ray200802.jpg

 つまり、ソニーないし蘇寧(どうでもいいが日本語だと発音がそっくりだね)は、ソニーのAV製品に興味を持っている人に対し、ソニーのパッケージとして販売したいのらしい。まあ「販売したいのらしい」というか、4990元のプレーヤーという値段、蘇寧で安いDVDプレーヤーが10台買えてしまうのだから、DVDプレーヤー売り場で置くのではなく、ソニー製品売り場で置くのが妥当だろうなと思う。

 ちなみに4990元という価格。この蘇寧のある都市の人々の平均給与の3倍強。日本人であれば、手取り30万円のサラリーマンが100万円のプレーヤーを買うのに通じるところがある。

マイクロソフトのストレージサービス「SkyDrive」は中国ではまだNG

 マイクロソフトのオンラインストレージサービス「SkyDrive」が日本でも利用できるようになった。そこで中国在住の筆者が「日本語OSのPCで」「日本で取得したアカウントで」利用できるか試してみた。


 結果はNG。まあ、中国ではサービスが開始されていないのだから妥当なところ。

 「おおっ!これで中国出張のときにファイルをUSBメモリに入れて持ち歩く必要はないぞぉ!!」と少しでも思った人(筆者含む)。それは残念ながら今のところ無理。

日本とかの中国国外アニメの放映禁止範囲広がる

 日本のどのメディアも紹介していないので。

 昨日、中国政府の映像コンテンツ管理を行う部門である「中国国家広播電影電視総局(広電総局)」が、「広電総局関于加強電視動画片播出管理的通知」というお触れを出した。

 簡単にいうと、今までは17:00~20:00までの時間帯で、中国国外のアニメ放送を禁じるものだったが、5月1日からは、さらに1時間伸びて17:00~21:00となるとのこと。

 これについては、内容面白さ云々は抜きにして、量的に「中国産コンテンツが充実」しており、「中国産コンテンツをプッシュしたい」ということと、それにより「中国国外アニメの青少年への影響を少なくしたい」という思惑があるかと思う。

 ニュースソースをみると、「消費者はこの通知に皆賛同している」と書いてあるけど、本当かなぁ。

 あ、そうか、Yuukuとか、街の海賊版屋があるから関係ないのか。

香港の俳優と女優、裸写真が出てえらい騒ぎに

 香港の俳優「陳冠希」と女優「張柏芝」がプライベートで裸で絡むエロい写真が流出して話題になっている。ニュースは日本でも配信されているので、詳しくは「陳冠希 張柏芝」でニュース検索すればいろいろ出てくるだろう。

 さてさて、中国本土では、芸能人といえば中国本土ではなく、台湾や香港であることから、この事件は本土でも大きな騒ぎとなり、現在「照片門」事件という風に呼ばれている。(なにか大きい話題があると「なんとか門事件」とよく称されるようだ)

 でね、エロい写真が流出して、それが中国人にとって身近な香港のタレントのプライベート写真ときたから、そりゃ中国の大多数のネチズンが食いつきましたよ!(なんたって、エロコンテンツ大好きな人たちだから)

 だから、それこそ一気に中国の様々なブログに、有名女優の乳首もヘアーも見えちゃう写真が出回っちゃったんだけど、これって中国ではもうご法度なわけで、昨日あたりまでは見れたんだけど、今日はそれが一掃されてて、各URLには「お探しの写真はありませんでした」なんてことになっちゃってる。当局が各ブログサービスベンダーに「該当の写真を至急抹消セヨ」なんて通達したのだろうか。

 この事例から想像できることは、中国のエロ画像は「警察に捕まっちゃうから皆アップしない」というよりもむしろ、「アップしても速攻で消されて、しかもなんだかリスキー」というのが第一の理由なんだろうな。だからこそ分かりやすい猥褻画像がなくて、百度も猥褻画像のフィルタリングをする必要がなくて、それを日本語にローカライズしたら、当局にアクセス禁止にされる、なんて結果になったのだろうか。

バレンタインデーは百度に注目だ

 今日はバレンタインデー。好きだということを伝えるという意味では、日本も中国も変わらない。

 この日、特にこのイベントを活用しそうなのが百度。百度のサービスのひとつに、「百度伝情」というサービスがあるのだが、http://love.baidu.com/というアドレスを見て想像できるように、その気持ちを伝えるサポートをするサービスだ。

 そのサービスとは、田中太郎さんという好きな人がいるとして、「田中太郎」と検索すると、検索表示結果とはちょっと離れたところに田中太郎さんへの恋文が出るというもの。田中さんを好きな女性は、百度にサービス料を払って、恋文メッセージ枠を買い取るわけだ。

 今日は百度伝情のこのURLに、随時恋文が載ることだろう。さあ、翻訳サイトを開いて恋文を待ち構えよう!

 恋文の名文を集めた特設サイトもある。おととしのだと、たとえば林さんが宋さんに送るラブレターでこんなのがあった。

 「あなたは宋、私は林。あなたの字の中に私の半分がある。だからこれは運命でもある。私はあなたのためにあるんだ

・・

・・・

お幸せに!

春節

 春節が終わり、今日より普通の日々に戻る。もう花火や爆竹の音が鳴り響く日々もおしまいだ。台湾から日本へのパーツの出荷も本格的になるのではないだろうか。

 春節は家族が集まる貴重な時期なので、電脳街に行っても、実に閑散としていた。筆者の小学生時代の正月のようだった。


「南大門」全焼…その中国のネチズンの反応

 ご存知の通り、韓国ソウルの南大門が全焼してしまった。歴史的建造物が焼けてしまったことにまったくもって、残念としかいいようがない。

 お隣中国でもこれについては報道されている。こういうときには、とりあえず新浪、捜狐、網易以上3サイトは日本で言えばYahooクラスのイメージ)などの老舗大手ポータルサイトあたりを押さえておけば、一般的なネチズン(都市部の若者が多数を占めるが)の気持ちが垣間見れるというもの。

 今回の事件では。。。

新浪該当ニュース その感想掲示板(11時現在65件)

捜狐該当ニュース 感想コメントなし

網易該当ニュース 感想コメント(500件超)

 ポータルサイトを紹介したが、ITをメインに扱うポータルサイトではもう少し毛色の変わった感想が見える。いわゆる極端なネチズンを垣間見れる。それはあまり見せてもいいことないだろうから今回はパス。

 ともかく、この感想、漢字なので適当に流し読みしても面白いかもしれないし、翻訳サイトにかけてみてみると面白いかもしれない。

 見た感じでは、日本の多数が書き込んだ「歴史的建造物が焼失して残念」的コメントが非常に少ないな、と。最近中国は本当に嫌韓色が強くなったのかなーと。それとも単に他人の不幸は蜜の味か。

春節とローカライズ

今日は春節(旧正月)。すなわち中華圏における元旦だ。

google2008.jpg

baidu2008.jpg

yahoo2008.jpg

 百度は中国企業だから当然として、GoogleもMSNもYahooも春節の特別デザインとなっている。中国人の旧正月を祝う気持ちは、今の日本人の正月を祝う気持ちよりずっと強く、伝統的イベント性の強いものとなっているので、ポータルサイトが祝うか祝わないかってのは結構重要じゃないかと思う。すなわちローカライズであり、中国市場を如何に重要視しているかをアピールするチャンスになるだろう。

海賊版ビデオ流通の謎

 「中国IT小話──人気の中国版YouTubeが政府の一声で閉鎖? その真実とは?」の記事にも書いたが、先日封切されたばかりの「少林サッカー」で知られる人気監督周星馳の最新作品「長江7号」が早速アップされている。しかもそのうえ、街の海賊版DVD・CD屋で既にこれが海賊版DVDとして販売されているときた。

 何がすごいって、中国って今、大寒波に襲われていて、中国の平原で記録的な大雪となっていて、交通がマヒしていて、流通もストップしているにも関わらず、筆者の滞在している中国の最果てのような場所にも海賊版DVDがあるということだ。

 普通に中国のどっかに海賊版DVDの製造元があって、そこから中国全土に海賊版DVDを流しているとは考えにくい。であれば、中国各地にプレス工場があって、各地でネット経由でデータをとって、その後DVDにプレスしているとでもいうのか。

 今回の大雪にも関わらず、超速でのリリースにますます海賊版ビデオの謎が深まるばかり。

フリーメールが流行るのは結構だが、スパムメールは勘弁

 1月23日、中国インターネット協会アンチスパムメール大会が北京で開催された。そこでフリーメール事業を積極的に手がける6サイトが「2007年電子メール産業貢献賞」を授与された。

 今回メール産業発展に貢献しとされる授与された6サイトは
・中国万網 (www.net.cn)
・網易(NetEase) (mail.163.com)
・新浪(Sina) (mail.sina.com.cn/)
・雅虎(ヤフー中国) (cn.mail.yahoo.com)
・263 (mail.263.net)
・中国網通(www.chinanetcom.com.cn) 
なんだそうだ。

 昨年4月の市場シェアをみるとちょっと顔ぶれ違っている。記事を抜粋すると、2006年末の時点でアカウント数が4億6980万というトンデモない数となっている。もう5億アカウントは越えているのではなかろうか。主要プレーヤーは、網易とか新浪とか捜狐とか。その辺は筆者の過去の日経BPでの記事をご参照に。

 まあ、そんな感じでフリーメールは利用されているわけだが、でも、これらの中国の著名なフリーメールサービスからの日本へのスパムメールって最近多くて参っている。筆者が敢えてここ1週間貯めたスパムメールを見てみると、、、

Subject: 地元のオバサンを抱きたいですか?レベルは低いですが確実に抱けますよ!!
From: miaoxiao302@sohu.com
          ↑捜狐(Sohu)

Subject: こんなビジネスどうですか!オバサン抱いて金儲け⇒我慢できれば大成功!
From: shenghuo91@126.com
          ↑126

Subject: こんなビジネスどうですか!オバサン抱いて金儲け⇒我慢できれば大成功!
From: baomi201@163.com
          ↑網易(163)

Subject: 性欲だけは止められない40歳以上のおばさん達
From: sanlao200@sina.com
          ↑新浪(Sina)

Subject: 謝礼金の一覧
From: information < mit_sox@sina.com.cn >
          ↑新浪(Sina)

 中国インターネット協会アンチスパムメール大会で表彰されるくらいの企業だから、日本への怒涛のスパムメールの対処をどうにかしてくださいよ→表彰された優秀な企業の皆様

再び中国。日中回線速度と、、、殺人ギョウザ

 ディスプレイサーチのフォーラムでの講演がため帰国し、わずか4日間のつかぬまの日本生活を楽しもう………と思っていたら殺人餃子ですよ! 思わず調べて中国毒餃子事件簿が頭の中でできて、毒餃子博士になっちゃっていまして休む時間が皆無でしたよ!! 気づいたら行きたいと思っていたスーパー銭湯に1回も行っていませんでしたよ。あーあ。

 で、今回超短期間の帰国だからこそ気づいたのは、回線速度について。「中国から中国のサイトを見る軽快さ」よりも、「日本から日本のサイトを見る軽快さ」のほうが上回るのだけれど、「中国から日本のサイトを見る」のと、「日本から中国のサイトを見る体感速度」って同じくらいだった。

 短期間滞在ということで荷物が比較的に少なかったため、今回悲願のRealForceとMX Laser Mouseを中国の仕事環境に持って行けた。より仕事がバリバリできそうだ!? 日本で売られているいいモニターは持っていくのはさすがに難しいよなあ。。。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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