中国リアルIT事情

人肉サーチエンジン?

 中国のITニュースをみていたら「人肉搜索引擎」という言葉を見つけた。「搜索引擎」は検索エンジン、サーチエンジン、ないしは、検索サイトそのものをいうときもあるので、「人肉搜索引擎」は「人肉サーチエンジン」ということになる。

 なんだそりゃ?まさか文面通り、人肉を探すものじゃあないだろう。百度やGoogle中国を利用してこの単語を調べること数十分、やっとその答えがでた。

 人肉搜索引擎とは、日本でははてな人力検索やYahoo!知恵袋といった、いわゆる人力検索のことを中国では「人肉検索」というのだ。

 とりあえず面倒なので「人肉検索」と呼ばせていただくと、中国におけるこの人肉検索の発祥時期を調べると、2001年にポータルサイトのMOPでこの類のサービスが存在した文献が確認できた。

 日本における人肉検索もとい、人力検索については、はてなダイアリーのキーワードに詳しく載っている。これによると日本では1999年にOKWebがはじめたものだそうだが、いつから日中両国で「人力検索」「人肉検索」と呼ばれはじめたのかは確認できていない(たぶん日本は「はてな」か?)。

 仮に日本が先に「人力検索」を名乗ったならば、中国では「じゃあうちは『人肉検索』で」とかいう流れだったのかなあと。たとえば日本にあった「宅急便」サービスを、中国では「宅急送」と呼んでいるが如く。

 中国だと百度が一番メジャーな人肉検索サービスを提供していて、筆者もときどき調べ物で利用したりするが、中国における人肉検索(人力検索)の回答にしても、百科事典サービスにしても、どっかの文献のコピー&ペーストばかりで自分の言葉を使おうとしないのが日本人としてどうしても気になる。コピーして楽したいという考えは海賊版問題や、新技術開発だけでなく、こういうところにまで浸透しているのかと、ふと思う。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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