2007年12月 の記事
2007年12月26日 13時00分 [ サービス ]
裁判所が百度は無罪、ヤフーは有罪と判決--今こそ中国の違法サイトを訴えるべき
中国の検索サイトの多くがmp3検索サービスを行っている。中国ナンバー1検索サイトの百度とヤフーも日本でこそmp3検索サービスは行っていないが、中国じゃ両社とも普通にmp3検索サービスを提供していて、それがEMIとかユニバーサルなどの世界的な大手レーベル連合に「我々のコンテンツへのリンクを消せ。今までのmp3検索サービスで受けた損害を弁償せよ」と訴えられ、裁判沙汰になっていた。その判決がつい先日でて、ヤフー中国のmp3検索サービスはクロ、百度のmp3検索サービスはシロなんて妙な結果が出た。
ソース 中国のMP3検索サービス訴訟、百度とヤフーで明暗が分かれる (日経PC Online)
なんでヤフーはアウトで百度がセーフなのかというと、中国メディアいわく「mp3検索サービスというか、ネットにおけるコンテンツホルダーの権利侵害がNGとなった法律施行の前に百度は訴えられ、法律施行後にヤフーが訴えられたため」なんだそうだ。中国メディアは今回の判決を含め、至極まじめに海賊版について論議している。
ということは、法律施行後の今なら、ヤフー中国に行った訴訟と同じ筋で訴えれば、ヤフー中国に損害賠償を支払わせるように、中国の違法サイトから賠償金をとれる、と判断できる。そしてまた裁判を起こすことで現地の人々に、日本は中国における日本コンテンツの海賊版問題に取り組んでいる、という圧力を暗に示すことができる。
やったほうがいいと思うよ。オリンピックを目前に世界中が中国に注目が集まっていて、中国にとっても悪い習慣は早めに処理したいだろうし、中国人にとってもモラル改善を嫌でも考えさせられるだろうし、日本のコンテンツホルダーも賠償金とれて、中国政府が賠償するわけではなく、悪いことをしている中国の私営企業を訴訟を通して正し、「コピー天国」の汚名を少しずつでも挽回してイメージ向上となるわけだから表向きはWin=Winってやつでしょ?ちなみに今回の裁判でヤフー中国が払う賠償金は多数の楽曲の権利侵害で21万元(約320万円)。ものすごく回収できるわけではないけれど、コンテンツホルダーのおこずかいにはなるのでは。
日本国内で違法ダウンロードが罪になることが話題になっているけど、国内のコンテンツ保護と平行して海外の海賊版コンテンツ提供者にも行動を起こすべき。日本はアウトで海外はセーフなんてやったら、それこそ百度をはじめとした海外の有名企業が日本のコンテンツを勝手に拝借し公開し、それを日本を含む世界のヘビーユーザーが違法覚悟でダウンロードするのではないか。
アニメなどの日本発のコンテンツを中国などに広げコンテンツビジネスをしようとしている状況だけど、海賊版コンテンツをほったらかすのは「日中友好」とは別の話だし、駄目なものを駄目というのはいいはず。…よくないのかな?実は。
ということで参考までに、NASDAQや香港証券取引所に上場している企業で、日本のコンテンツファイルを検索サービスを通して日本のコンテンツのダウンロードサービスを提供していたり、日本のコンテンツホルダーとの提携の文字なくコンテンツを晒している著名サイトについてとりあえずリストアップしておきます。日本のコンテンツホルダーの皆さん、これらがNGと判断されたら、ぜひ戦ってください。
百度(NASDAQ: BIDU)
ヤフー中国(アリババの子会社。1688.HK)
新浪(SINA)(NASDAQ: SINA)
捜狐(NASDAQ:SOHU)
P.S.とりあえず何かニュースが飛び込まない限り、これで当ブログの今年の更新は終了の予定です。来年もよろしくお願いいたします。
2007年12月25日 16時07分 [ サービス ]
中国の検索ランキング2007(百度)

1位が不動のトップの「mp3」(これじゃ違法ダウンロードサイトなくならないぞ)、2位は国民的チャットソフトのQQ、3位が「中国共産党第17回全国代表大会」こと「十七大」。
1位のmp3と似た系統のものでは、4位の「迅雷」(P2Pダウンロードサイト)も、8位の「視頻」(動画)がランクイン。
日本だと違法コンテンツのダウンロードで罪になると認知されれば、それでも海賊版コンテンツのダウンロードがやめられないヘビーユーザーを除けばある程度正規版に人々を走らせる補正はできそうだけど、中国はいくら国がだめっていってもこりゃ厳しそうだ。
一方3位の「十七大」と似た政治系のものでは10位の「和諧社会」(調和のある社会)がランクイン。
無料コンテンツのダウンロードに積極的というのは想定内だが、そんなに中国のネチズンは政治に興味持っているということは想定外で感心してしまった。
7位の「基金」とはファンドのことで要は投資信託。この辺は納得。今の中国を反映してるよなあ。
以下の記事もご参考までに。
百度、2006年の検索ワードランキングを発表
2007年12月21日 13時04分 [ 三面ITニュース ]
中国人は日本人を変態というけれど
中国人は日本人をよく『変態』と形容する。中国のWEBメディアによる日本がらみのニュースの感想を見ると「この変態日本人がっ!」の書き込みを散見し、また筆者の直接の知人友人でも冗談交じりに「こ~の変態日本人は~(笑)」と言われる。思うにそういわれる背景には日本がAV(アダルトビデオ)大国であるからと思われる。
筆者は日経PC Onlineの中国IT事情の枠でニュースを書いているが、そこで以前「中国は「アダルト」米国は「ニュース」、動画検索は全く逆の傾向に」という記事を書いたことがある。内容はタイトルの通りで、要は中国人は動画検索でAVを探すことが多い、ということである。
日経PC Onlineのニュースはそういう結果が判明したよ、ということで終えているが、これには続きがある。
百度のソース(中文PDF)を見てみると、動画検索の検索キーワード人物編トップ20で、台湾や中国のスターが並ぶ中、「武藤蘭」が唯一日本人でノミネートした。(画像を参照)
武藤蘭ってのは調べればわかるが、「朝河蘭」というAV女優だ。中国の皆さん、何を検索してるんですか、と。自分らを差し置いて日本人を変態といえるのですか、と。
中国の日本を批判する人々のいうとおり、日本人を『変態』としよう。すると中国人もまたこれだけ証拠が出ているのだから『変態』であろう。加えて海賊版をタダ見しているのだから『泥棒』といわれても仕方ないし、さらに、作った人に感謝するどころか『変態』と非難しているのだから『道徳的に欠如』していると言われても仕方ないのではないか。(…と実際、知人友人に筆者が『変態日本人』と言われたときは反論している)
海賊版だからちゃんと買えといいたいけれど、そこは論点でないので今回は見送るとして、AV見たっていいけれど、せめて「同志」とか言おうよ。「いつも新しい作品提供してくれてありがとう」とか感謝しようよ。ね、中国の皆さん。人のもの盗んで、盗んだものに満足しておいて、その人を非難するなんて、よくないなぁ。
P.S.気になって、百度で変態日本人と変態中国人をそれぞれキーワードにして検索してみた。
・百度「変態日本人」結果
・百度「変態中国人」結果
変態日本人と書かれたWEBページっていっぱいあるんだけど、変態中国人はひとつもない。本気で中国では誰もが「日本人は変態、中国人は変態でない」って思ってるのか…?
2007年12月18日 00時00分 [ 中国的製品 ]
ViiについてTBSが捏造報道か
日本では一部の人々に、今年のクリスマスプレゼントの候補となっている中国産ゲーム機”Vii威力棒”。日経トレンディネットの筆者の記事などをきっかけにテレビで紹介ラッシュとなっている。
TBSの2時っチャオ!(12月14日放送分)でそれを紹介。放送の中で、Viiが中国で4000万台販売された、と報道されているようだ(ようだ、としているのは筆者が直接見ていないため。ただブログや2ちゃんねるなど複数個所で、その番組でそういう発言をしたと書かれている)。
で、Viiのオフィシャルブログの該当ページをみるとだ。
TBSは赤線引いたところを、おそらく「中国で4000万台Viiを販売した」と解釈しているんだと思う。赤線をひいたところを日本語の漢字に変えて表示すると
「在全球同類型的産品已銷售4000万台」
となるのだけれど『同類型』って書いてあるんですよ。Viiのページで、同類型ってことは中国語を知らなくたって、”Viiそのもの”じゃなくて”同類型のWii”が4000万台売れてるって解釈しません?ちなみに正しい訳文は
「全世界で似たような製品が4000万台販売されている」
となる。Wiiが4000万台ってのも嘘だけど。DSでしょ?4000万台って(実際は5000万台越えてるけど)。
パチモノをバカにするのは結構だけど、嘘の情報を流しちゃだめだろう?Viiを発売して赤面となった中国人は多いが、こんなところで日本人が赤面するとは。
P.S.自分で言うのもなんだが、ちょっと捏造というと意図した捻じ曲げみたいな印象があるので勢いあまった「誤報」といったほうが正解ですな。こちらも勢いで書きすぎてしまった。
2007年12月17日 15時16分 [ サービス ]
人肉サーチエンジン?
中国のITニュースをみていたら「人肉搜索引擎」という言葉を見つけた。「搜索引擎」は検索エンジン、サーチエンジン、ないしは、検索サイトそのものをいうときもあるので、「人肉搜索引擎」は「人肉サーチエンジン」ということになる。
なんだそりゃ?まさか文面通り、人肉を探すものじゃあないだろう。百度やGoogle中国を利用してこの単語を調べること数十分、やっとその答えがでた。
人肉搜索引擎とは、日本でははてな人力検索やYahoo!知恵袋といった、いわゆる人力検索のことを中国では「人肉検索」というのだ。
とりあえず面倒なので「人肉検索」と呼ばせていただくと、中国におけるこの人肉検索の発祥時期を調べると、2001年にポータルサイトのMOPでこの類のサービスが存在した文献が確認できた。
日本における人肉検索もとい、人力検索については、はてなダイアリーのキーワードに詳しく載っている。これによると日本では1999年にOKWebがはじめたものだそうだが、いつから日中両国で「人力検索」「人肉検索」と呼ばれはじめたのかは確認できていない(たぶん日本は「はてな」か?)。
仮に日本が先に「人力検索」を名乗ったならば、中国では「じゃあうちは『人肉検索』で」とかいう流れだったのかなあと。たとえば日本にあった「宅急便」サービスを、中国では「宅急送」と呼んでいるが如く。
中国だと百度が一番メジャーな人肉検索サービスを提供していて、筆者もときどき調べ物で利用したりするが、中国における人肉検索(人力検索)の回答にしても、百科事典サービスにしても、どっかの文献のコピー&ペーストばかりで自分の言葉を使おうとしないのが日本人としてどうしても気になる。コピーして楽したいという考えは海賊版問題や、新技術開発だけでなく、こういうところにまで浸透しているのかと、ふと思う。
2007年12月13日 10時19分 [ 中国的製品 ]
中国発のWiiのパチモノこと威力棒Vii!

もうすっかりご存知の読者もいるかもしれないが、中国のWiiのニセモノこと「威力棒Vii」が発売されている。
筆者は日経Trendy.netの自身の連載で、執筆したのでよろしければ見ていただければと。個人的には自身が日本人なので、日本人にわかる説明もしたつもりだし、日本人にウケるツボを承知して書いたので、中国発のレポートよりは対日本人ウケするのではという自負はある。とりあえずリンクを。
・Vii入手レポート
・Viiソフトウェアレポート
・Viiハードウェアレポート
我が家ならぬ我が中国の滞在先では、これで中国産最新テクノロジー製品は
・威力棒Vii
・EVDプレーヤー
・ExcelStorのバルクハードディスク
・中国産激安日中電子辞書
・レノボのデスクトップPC
・ファウンダーのミニノートPC
が揃った。あとは「愛国者」ブランドのデジカメだけか?中国人の自称「愛国者」より、よほどたくさんの中国製品に囲まれているようでならない。
せっかくViiのことを書いたし、トラックバックしていただき、(既にメディアで書かれていること以外で)Viiに関して疑問を書いてくれたら、回答可能な質問をまとめて、いつかの当ブログで回答するのはどうだろう?
2007年12月10日 12時14分 [ 市場 ]
Wii Fit早速中国で転売
12月1日の発売日には行列もできた人気タイトル「Wii Fit」が早速中国で転売されている。中国ではWii FitはおろかWii本体も未発売だ(来年には発売するそうだ)。PCPOPというIT系WEBニュースメディアでは、早速中国でのWii Fit購入レポートの記事が掲載されている。(筆者はPCPOPばかりをプッシュしたいわけではないが、ぐっと来るニュースを探すとどうしてもPCPOPの記事にばかりたどり着いてしまうのだ)
中国人が転売して母国中国に転売することは、昨年のPS3やWiiの発売日の異様ともいえる事態を覚えている読者であればご存知かもしれない。商売上手と言われる中国人は、転売という行動にためらいはなく、中国人にとって転売という言葉、行為について日本人の持つような「モラル的に誉められる行為ではない」ような含みはない。
主に中国に滞在する筆者としては、個人的にはWii Fitは欲しいが、転売する中国人の行動に理解はできるものの、やはり日本人として日本で育った人間として転売を支持したくないので、日本に戻ったときに買おうと思う。
中国の読者の方がいれば悪く思わないように。日本が転売を良しとしないのは、それが文化の違いのひとつなのだから、そういうものだと思って、日本において日本人の前でおおっぴらに転売行為はしないほうがいい。
2007年12月07日 14時31分 [ 市井のIT ]
Pentiumという中国車と百度とGoogle
トヨタやマツダ、それにフォルクスワーゲンと提携する第一汽車(略称一汽)という中国の車メーカーがあり、同社は奔騰という名の車をリリースしている。奔騰は英語名でBESTURNというのだが、実はかのCPUのPentiumも中国では同じく奔騰と呼ばれている。なので、一汽の店を横切ったときに奔騰の字が目に入り「げっ!中国にはPentiumって車があるのかよ!」と驚いた。ちなみに奔騰は車のほうは2006年にリリースしたものなので、車の奔騰がCPUの奔騰より10年以上後でリリースされた。
そのPentium、もとい、BESTURNという車はどんなものか。ある中国メディアは「MAZDA6に似ているのがマイナス」と称し、ASCII編集部に見せてみると「フロントが最新のトヨタ車みたいな感じになっていてセルシオみたいな割合重厚感がある感じなのに対して、テールの部分がちょっとしょぼいというか、バランスがとれていないというかそういうバランスの悪さがあるなあ」との弁。製品のオフィシャルページで確認してみるといいかもしれない。
さて、中国の検索市場でしのぎを削るGoogle中国と百度でPentiumをキーワードに検索をかけてみることにした。
Google中国の結果はCPUのPentiumに関することばかりが表示され、百度の結果はCPUのPentiumよりも車のPentium、もとい、BESTURNのことばかりが表示された。検索エンジンの違いでこれほどまでに違いが出ているのは面白いが、なぜにPentiumと入力してBESTURNが出てくるのか。中国の皆さんは車の奔騰をPentiumと呼んでいるのか?それとも…?
2007年12月04日 11時19分 [ 三面ITニュース ]
中国人にとっての気になるアキバ
先日「Intel X38マザー中国に登場、日本の販売価格よりも61元安い!!」という記事が中国のIT系ニュースサイト「PCPOP」で掲載された。
ソースは中国語だが、ちょっと目を通してみると「へぇ、中国のIT系WEBメディアの記事ってこんなんなんだ」と思うかもしれないので、見る価値はあると思う。
前にPCPOPの記事を引用したからだろうか、どうやらASCII.jpの写真を引用、つまりこの記事はASCII.jpの記事を引用元にしているようだ。さらにいえばおそらくASCII.jpの記事を参考にしただろうこの記事が、一言一句変わることなく、別のポータルサイトのニュースページに転載されている(たとえばここ)。この辺は「オリジナルの出元さえ本文中に明記すれば本文丸々転載OK」という中国のWEB出版界のルールがある背景がためだ。
本題に戻るが、この記事同様、何かとアキバ価格を気にし、比較したがり、新製品のリリースの早さを羨む中国の記事というのはよくみかける。「秋葉原(の簡体字中国語)」をキーワードに百度ニュース検索でひっかければこの結果だ。中国人が日本にいくのは、日本人が世界のどこかに行くのと比べて相当ハードルが高く、簡単に行けるわけではないが、それでも毎日のようにアキバがキーワードの記事が掲載される。
もっと広義でいえば、日本の何かと中国の何かを比較する記事はそれこそ毎日のように掲載される。日本にまつわるニュース記事なんてそれこそ分単位だ。
正直「ほっとけよ」と思う日本人読者もいるかもしれないが、これもアキバが「世界の秋葉原」たる証拠であろう。
2007年12月03日 11時53分 [ 筆者自身のこと ]
はじめましてのご挨拶&自己紹介
はじめまして、なのだろうか。こういったブログの執筆は2回目となる。
各IT系サイトを日々チェックしている読者であれば、ひょっとしたら「中国庶民クサイIT事情」というブログをご存知の方もいるかもしれない。タイトルは変われど、書く人間は同じだから(1年くらいブランクがあるから若干の成長はあるかもしれないけれど)、基本的に書くことは変わらない。
基本的にはカテゴリーに書いてあるとおり、中国のITニュースや市井のITで気になったことなど、短文でまとめられそうなのをじゃんじゃん書いていく。
自己紹介を簡単にすると、筆者は著名なITライターさんと比べると、デビューが遅く21世紀に入ってからという若造だ。当初は報じられていない世界各国のライターになろうとおもっていたが、いつの間にか中国だけをネタの源とし、今や中国のIT事情ばかり書くに至った。そんなわけで、各種メディアで中国ITに関して書いてばかりの毎日となっている。中国ばかり書いているが「よくネタ尽きませんねぇ」とか「めちゃめちゃ書いてますよね!」とか言われているが、今日本が中国を注目している以上に、中国はネタ天国だ。筆者自身もいつかネタが尽きるだろうと何度となくおもったが、常に面白ニュースに助けられている。
そんなわけで、きっと当ブログに関しても、ネタは尽きず、長いスパンでいろいろ書けると思っている。読者の皆様、お付き合いよろしくお願いいたします。
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